〝民営化=不当労働行為〟が確定 実力で解雇撤回・外注化粉砕へ 8・23報告・決起集会に大結集を
〝民営化=不当労働行為〟が確定
実力で解雇撤回・外注化粉砕へ
8・23報告・決起集会に大結集を
安保法制の衆院通過を強行した安倍に対する労働者人民の怒りと行動は日々拡大している。安倍は自らが打倒される情勢を引き寄せた。労働者の闘いは、もはや最末期帝国主義の絶望的延命策である新自由主義を粉砕し、プロレタリア革命を実現することなしには収まらない。国鉄決戦は国鉄分割・民営化に労働者の側から決着をつける歴史的な攻防に突入した。
動労総連合の建設こそJR復帰をかちとる力
最高裁は動労千葉鉄建公団訴訟で上告棄却の反動決定を振り下ろした。そこに敵階級が込めた狙いは、解雇撤回闘争を一掃し、労働組合を絶滅することにある。だが、上告棄却決定は最高裁がとことん追い詰められた結果だ。この決定で国鉄分割・民営化を不当労働行為と認定した東京高裁判決は確定した。最高裁は何とかして高裁判決を覆そうと必死になったが、結局それもできなかった。国鉄分割・民営化が国家的不当労働行為だったことは、最高裁も認めざるを得なかったのだ。分割・民営化攻撃以来三十余年の闘いは、ついにこの地平を切り開いた。
国鉄分割・民営化当時の首相・中曽根康弘は、国鉄分割・民営化で国鉄労働運動を解体し、総評と社会党をつぶして改憲を強行するという野望をむき出しにしていた。だが、国鉄1047名解雇撤回闘争は、その狙いを阻んできた。
安倍が安保法案を強行し、戦争と改憲に突進しようとしているこの情勢の中で、動労千葉と国鉄闘争全国運動は、国鉄分割・民営化は国家的不当労働行為であったことを、はっきりと歴史に刻みつけた。それは、国鉄分割・民営化以来の労働運動の後退を押し返し、動労総連合建設を軸に階級的労働運動をよみがえらせて、安倍打倒のゼネストからプロレタリア革命を押し開く時代が来たということだ。
国鉄分割・民営化による解雇が不当労働行為である以上、解雇は撤回され、動労千葉組合員のJR復帰は実現されなければならない。裁判所は、不当労働行為を認定しながら、その一点だけはかたくなに拒んだ。ならばそれは、労働者が実力でもぎり取るだけだ。国鉄1047名の解雇撤回は、外注化阻止・非正規職撤廃の闘いと並び、職場生産点で資本と実力で対決しかちとるべき課題になった。
動労総連合を全国に建設する目的のひとつは、国鉄解雇撤回闘争をあくまで貫き通すことにある。00年の4党合意や10年の4・9政治和解などの攻撃で、国家権力は「JRに法的責任なし」「二度と不当労働行為を争わない」と国労に認めさせ、解雇撤回闘争を解体しようとした。国労本部はこの攻撃の先兵となり、解雇撤回闘争の圧殺者に転じた。これと徹底対決し屈服を拒んできた労働者たちこそ、動労総連合に結集し、解雇撤回闘争の新たな広大な戦場に躍り込むべき時だ。
安倍への広範な人民の怒りと結び、外注化阻止・非正規職撤廃へJR職場から反乱を巻き起こしてこそ、解雇撤回もかちとれる。動労千葉と国鉄闘争全国運動が主催する8・23報告・決起集会に結集し、第2の分割・民営化と対決するとともに、国鉄解雇撤回闘争を断固継続する決意と態勢を打ち固めよう。
解雇撤回の闘いは、直接に青年労働者の心をつかむ。青年の大半は非正規職に追い込まれ、いつ雇い止め・解雇を資本から通告されるかわからない。こうした現実への怒り、「生きさせろ」の叫びは満ちている。
国鉄分割・民営化ときびすを接して労働者派遣法が制定された。以来、膨大な労働者が非正規職にされた。95年に日本経団連が「新時代の『日本的経営』」で9割非正規職化に突っ込んできたただ中で、98年に1047名解雇について「JRに責任はない」とする5・28反動判決が下された。JRは日本帝国主義の総非正規職化攻撃の最先頭に立ってきた。
今また安倍は、派遣法改悪で「生涯派遣」「生涯非正規」に青年を始めとした労働者を突き落とそうとしている。これとの最大の激突点こそ、民営化・外注化・総非正規職化を狙うJRの第2の分割・民営化攻撃との闘いだ。JR体制の足下から非正規職撤廃の闘いを巻き起こせば、分割・民営化以来の新自由主義攻撃は根本的に覆せる。
JR内部からの反乱が総非正規職化うち砕く
JR資本は、鉄道の全業務を外注化し、全労働者を非正規職に突き落とす攻撃を本格的に開始した。7月1日にJRが強行した駅業務外注先のJESS(東日本ステーションサービス)への統合は、その反動的突破口だ。JRで大規模な転籍強要とそれに伴う労働条件の劣悪化が強行されたのだ。大量退職時代への本格的突入を前に、JRは外注先の非正規職労働者だけで鉄道業務を回せる体制をつくろうと企てている。これは安全を根本から破壊する暴挙だ。
だが、動労千葉・動労水戸―動労総連合は15年にわたり外注化と対決し、JRのプランに大幅な遅れを強いてきた。その闘いは、非正規職化の過程そのものと対決することによって非正規労働者の圧倒的な信頼を獲得し、CTS(千葉鉄道サービス)清掃部門の労働者が動労千葉に結集する巨大な勝利を実現した。
動労神奈川の青年を始め、JRの子会社で非正規職労働者の反乱は始まった。この7月には、JRや私鉄各社のレール溶接を手がける会社で、生活できる賃金を求めて24時間のストライキが闘われた。JRの下請け・孫受けを含む100万人規模の労働者の決起が開始されたのだ。
動労総連合を東京を始め全国に建設してこそ、正規と非正規の分断をのりこえて階級的団結をよみがえらせることができる。
被曝労働拒否は資本の支配の根幹を撃つ闘い
JR資本は戦争と改憲、原発再稼働に突進する安倍の最大の支柱になっている。JR東日本は常磐線の全線開通に向け、4月から高放射能汚染地域での工事に着手した。原発事故などなかったことにし、避難している人びとに帰還を強いる許しがたい攻撃だ。
これに対する動労水戸の被曝労働拒否・常磐線全線開通阻止の闘いは、被曝という極限的な疎外労働に現れた、資本による労働過程の支配そのものと対決しぬいている。その根底性が、原発労働者の階級的信頼をかちえている。職場生産点で貫かれるこの激烈な攻防こそが、プロレタリア革命を核心部で切り開く。
動労総連合を全国に建設し革命へ突進しよう。
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最高裁棄却弾劾 国鉄1047名解雇撤回!
外注化・非正規職化阻止!
8・23報告・決起集会
8月23日(日)午後1時30分開始
星陵会館ホール(東京都千代田区永田町2︱16︱2)
主催 動労千葉/国鉄闘争全国運動