８・６ヒロシマ大行動に結集を
　安倍と核・戦争への怒りを根底から解き放って闘おう
　革共同広島県委員会

　安保法制を強行採決した安倍への労働者階級人民の怒りは、被爆70年、戦後70年の８月を迎える中でますます燃えさかっていく。安保国会決戦の渦中で迎える８・６ヒロシマ、８・９ナガサキ、８・15が戦後最大の階級決戦
の爆発へと転じるのは不可避だ。

原爆ドーム前に集まろう

　安保法制強行採決は、安倍政権崩壊の始まりだ。それは日帝・新自由主義ブルジョアジーの支配を根底的危機にたたきこみ、ゼネスト情勢、革命情勢を一気に加速させている。
　「恐慌の中の恐慌」が爆発し日帝の階級支配が大崩壊していく時代、ついに戦争と革命の時代に突入した今に至るまで、日帝ブルジョアジーは改憲もできず、戦争する準備もできなかった。動労千葉と動労総連合を先頭とする国鉄闘争の不屈の貫徹が、改憲と戦争をやるために絶対に必要な階級的労働運動の解体、連合の産業報国会化を阻止し続けてきた。これが日帝・安倍を７・15―16の絶望的な強行採決に追い込み、全労働者階級の総決起情勢、ゼネスト情勢をたぐり寄せたのだ。
　戦後70年をめぐる８月の最初の階級的激突点こそ８・６ヒロシマ闘争だ。傲然（ごうぜん）と戦争法案を強行採決した安倍が８・６ヒロシマに来る。この安倍に対してヒロシマの怒りが、日本労働者階級人民の怒りがどれほどのものか、今こそ思い知らせなければならない。
　安倍や桜井よしこらは、国会前で「戦争絶対反対！安倍を倒せ！」と叫ぶ何万人もの怒り、被爆者を先頭とする日本労働者階級の核と戦争への70年に及ぶ怒りと闘いをあまりにもなめきっている。広島市長・松井は８・６式典では「安保法制には触れない」として、被爆者の安倍への怒りを封じ込めようと必死だ。だが、再び戦争を繰り返す安倍を徹底弾劾し引きずり倒す、これ以外に核によって殺戮（さつりく）された労働者階級人民の無念を晴らす道などどこにもない。
　被爆者をはじめとする全国の労働者、学生、農民、市民のみなさん。動労総連合をはじめとする闘う労働組合の旗、学生自治会の旗、あらゆる闘いの旗をひるがえし、被爆70年の８月６日、原爆ドーム前に集まろう。安倍への怒り、核と戦争への怒りを根底から解き放ち、歴史的な怒りのヒロシマ大行動に立ち上がろう。

ゼネストと国際連帯を！

　安倍や桜井らは「中国から日本の領土・領海・領空を守る必要がある」と言い、民主党から日本共産党まで全野党も「自衛隊と自衛戦争は認める」と言う。安倍から日本共産党まで「祖国防衛」の一点で一致している。だが、この「祖国」とはブルジョアジーの祖国であり、１％が99％の労働者階級人民を搾取し、収奪し、その命と安全を日々脅かしている新自由主義の国家だ。福島で労働者や子どもたちを日々被曝させ続けている国家だ。労働者階級は自分たちを搾取し、あげくの果てに戦争で殺そうとする新自由主義ブルジョアジーどもの国家を守るのではなく、これを倒すためにこそ闘うのだ。
　この闘いは全世界で火を噴いている。米帝、ＥＵ帝とそれに屈した政府の緊縮策強行と闘うギリシャ労働者、毎日無数の暴動・デモ・ストライキに決起する中国の労働者・農民、パククネ打倒の第２次ゼネストを打ち抜いた韓国の労働者。アメリカ、ヨーロッパ、中東、アフリカ、世界中で労働者階級が上げている声は一つだ。「首切り反対、賃金上げろ、非正規職撤廃、安全を守れ、戦争反対！」。全世界で同じ新自由主義の資本と国家の暴力に対して闘う労働者階級が団結し、ゼネストに立ち上がること、そして帝国主義とスターリン主義による国境・民族を使った分断に対して労働者階級の国際連帯を対置すること、これこそが戦争・核戦争を阻止する唯一の力である。
　昨年のヒロシマ大行動に参加した韓国・民主労総の城西（ソンソ）工団労組（テグ市）の組合員たちが今年も参加する。７・15ゼネストから11・14全民衆総蜂起に向けて闘う民主労総とともに朝鮮侵略戦争参戦の安保法制を粉砕し、東アジアから新自由主義を打倒し、戦争を阻止する共同闘争を宣言しよう。
　「オール・ヒロシマ」「オール人類」のイデオロギーで帝国主義とスターリン主義が支配するもとでも核軍縮、核廃絶、平和が可能だという幻想をふりまき、被爆者の根源的怒りを抑圧し、労働者階級の核と戦争に対する絶対反対の闘いを解体しようとしてきた体制内の既成原水禁運動は歴史的破産を遂げた。さらに原水禁・原水協ともに、安倍の手先・ＵＡゼンセン会長・逢見を新事務局長とする連合と、自衛戦争賛成の日共支配のもとで一層の変質を遂げようとしている。
　連合の分裂・再編攻撃とヒロシマ・ナガサキの反戦反核闘争解体攻撃を粉砕し、「ゼネストと国際連帯で核戦争阻止・全原発廃炉」こそ、被爆者と労働者階級が求めるスローガンだ。このもとにすべての労働者階級を獲得しよう。

被曝労働拒否闘争に続け

　動労水戸の被曝労働拒否、常磐線延伸阻止のストライキは、「全原発廃炉」「核廃絶」の現実的具体的展望を初めて示した。１％の資本家、権力者たちは自分たちの利益のために、労働者を被曝させて原発を動かし、核兵器をつくる。本来、自然と人間を媒介し、人間も人間外の自然も豊かなものにするはずの労働が、剰余価値の生産を目的とする資本に支配されることで人間も自然も破壊するものとなる。この疎外労働の極限形態こそ被曝労働だ。この資本による被曝労働の強制を労働組合の団結で拒否し、くつがえし、労働を労働者自身と社会にとりもどすという歴史的闘争が３・11原発事故後の福島から始まった。この前人未到の闘いを可能にしたのも階級的労働運動の結集軸を守りぬき、反合・運転保安闘争、外注化阻止・非正規職撤廃闘争を発展させてきた国鉄決戦だ。その闘いはついに原発労働者を獲得し、福島原発事故の収束と全原発廃炉の展望を切り開きはじめた。労働者階級の無限の力を引き出す階級的団結、労働組合こそ一切を可能とするのだ。
　「核兵器は被曝労働なしにはできないということです。核や原子力が存在するということによって、世界中の人びとが被曝させられてきました。被曝労働拒否の闘いは、核戦争をとめる労働者の国際的団結をつくる闘いです」（３・15被曝労働拒否をたたかう動労水戸支援共闘結成集会での辻川慎一副委員長の発言）
　職場から被曝労働拒否を闘う労働組合、労働者こそが、核戦争を阻止し、核と原発をなくす主体だ。原発再稼働の攻撃を、動労水戸支援共闘陣形と被曝労働拒否闘争の全国的・国際的拡大へと転じよう。川内原発の再稼働を絶対に阻止しよう。何よりも広島の地において、動労総連合の西の拠点＝動労西日本の組織拡大を推し進め、全世界にゼネストと国際連帯を呼びかけて組織する労組拠点、地域拠点を打ち立てよう。全国から怒りの８・６ヒロシマ、８・９ナガサキ、８・15闘争へ！　広島の被爆者・二世・三世を先頭とする労働者階級、闘う労働組合はその先頭で闘う。

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８・６ヒロシマ大行動
労働者の団結と国際連帯で核戦争阻止・全原発廃炉
被爆70年 ８・６ヒロシマ大行動

■８月５日（水） 関連行事
　　　午後０時３０分　各産別交流集会
　　　午後３時３０分　青年労働者交流集会／全国学生集会
　　　午後６時　　　避難・保養・医療交流会
　　　　　　　　会場はすべて広島市東区民文化センター（東区東蟹屋町１０―３１）

■８月６日（木）
８・６アピール集会
　午前７時　　　原爆ドーム前
　午前８時15分　黙祷後、安倍首相弾劾デモ

８・６ヒロシマ大行動大集会
　午後０時30分　広島県立総合体育館小アリーナ

８・６ヒロシマ大行進
　午後３時　　　市内デモ
　主催　被爆70周年８・６ヒロシマ大行動実行委員会

８・９長崎闘争
■８月８日（土）
　午後１時　長崎市内・鉄橋にて街頭宣伝（路面電車・西浜町駅近く）
　午後３時　長崎市内デモ・湊公園集合（路面電車・築町駅下車、中華街よこ）

■８月９日（日）
被爆70周年　許すな！改憲と新たな核戦争　団結して安倍政権を倒そう！
８・９長崎爆心地デモ
　午前９時15分　城栄公園集合／午前10時15分　デモ出発

戦後70周年、被爆70周年　改憲と新たな核戦争を止めよう！
８・９長崎集会
　午後１時30分　長崎県勤労福祉会館講堂
　主催　ＮＡＺＥＮナガサキ