団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』08頁(2689号06面05)(2015/07/13)


団結ひろば 投稿コーナー

〝卑劣な弾圧許せぬ〟1時間で署名が数十
 迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判被告 十亀弘史

 私は、5年前から、月に何度か、主に上野駅の前で、「迎賓館・横田事件はデッチあげだ。政治弾圧に対してともに闘おう」と訴えて、裁判所に提出する署名を集めるという街頭宣伝活動を続けてきました。その中で、当然なのですが、街宣への人びとの反応が、その時々の政治情勢によって大きく左右されることを実感していました。
 しかし、この5、6月からのように人びとの反応が激しく、生き生きとしてきたときはありません。とりわけ国会周辺での署名やカンパの集まりには心底驚いています。1時間で数十人が署名を寄せてくれます。ゲリラ事件であり、爆発物取締罰則が適用され、中核派だからデッチあげを受けた、とはっきりと告げて、それでも「卑劣な弾圧は許せない」と、一緒に怒ってくれる人が圧倒的に多いのです。「戦争と弾圧、戦争と冤罪はつながっている」と話すと、「がんばろう!」と強く握手してくれる労働者もいます。
 時代が底から動き出し、安倍政権への怒りが沸き立ち、これまであった壁が一気に取り払われて、鮮明な闘いの言葉で人とすぐに気持ちを通わせられる、そのような新しい情勢が確実に広がっています。「戦争許すな、弾圧許すな、安倍を倒そう、社会を変えよう」、署名版の前で、みんながそれぞれの体験に踏まえた違う表現で、しかしまったく同じことを熱く口にします。その同じ意思を階級の意思として一つに結びつけること、本当にそれができる情勢が、いま、ここにあるのです!

川内原発再稼働阻止正門前で抗議の集会
 九州 A

 九州電力は川内原発1号機の8月中旬再稼働に向け、核燃料の装荷を7日から開始しました。この情勢で再稼働への怒りは燃え上がっています。
 6月28日午前10時、川内原発にほど近い久見崎公園には鹿児島県内外から173人が結集。私たちNAZEN福岡は8・9長崎集会への参加を訴えビラを配布しました。
 10時15分から川内原発正面ゲート前に向けてデモに出発。「再稼働反対!」「子どもを守ろう!」のコールが響き、住宅地周辺では、住民にもともに闘おうと熱烈に呼びかけを行いました。
 正面ゲート前で「再稼働『不同意』住民」による抗議集会が行われました。地元、薩摩川内市内を中心に鹿児島市、水俣市、日置市、阿久根市など原発30㌔圏内の住民が次々とリレーアピール。「再稼働は絶対に認めない!」「福島の切り捨てを許さない」という意思が示されていきます。
 とりわけ、かつて原子炉冷却の復水器建設にかかわった労働者は「この原発を造ったものとして責任を取らなければいけない。川内原発は耐用年数をとうに超えている。再稼働なんて絶対に許さない!」と怒りを込めて弾劾しました。再稼働が目前に迫る中で、原発反対の怒りはおさまるどころかますます深く広く燃え上がっています。
 この間、九電は11万筆にも上る説明会要求署名も無視し、公開の住民説明会など一切行うことなく有力者宅の戸別訪問、推進派の握る自治会での懇談会など、賛成派の組織固めにひた走ってきました。この日も再稼働目前にもかかわらず「日曜だから対応できる職員は出勤していない」などと見え透いたウソを重ね、逃げまわっています。
 しかし、この度し難い態度の中に追い詰められた九電と安倍政権の本質的なもろさがあります。実際、九電の再稼働スケジュールは遅れに遅れています。戦争国会と一体の再稼働強行への労働者階級の怒りは必ず爆発します。7・15国会包囲闘争と8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ闘争に大勝利し、川内原発再稼働を阻止しましょう。

〝若者は立ち上がる〟と震えるような感動
 北海道労組交流センター H・T

 若者の決起が待望される中、6月26日、札幌での「戦争したくなくてふるえる」の集会とデモで、その始まりを目の当たりにしました。
 若者たちは、デモ解散点のススキノ交差点で、「今の日本は、もう戦後ではなく戦前の状況です。また大日本帝国に戻っている」「自分の友人、親、兄弟が戦争で死ぬかもしれない」「殺されるかもしれないし、殺すかもしれない。絶対に反対」「戦争になれば障害者は邪魔者扱いされる」「私たちの未来を勝手に決めないで」と訴えていました。
 「すべてはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で戦争反対を訴えたことから始まった」のもすごいことです。1人の呼びかけがあっという間に3千人の共鳴となり、若者を先頭に700人が駆けつけました。
 しかし、すべてが順調だったわけではなかったようです。「集会に誘っても『頑張ってね。でも私は行けないから』ではダメなんです。後で『こんな戦争は嫌だ』というなら、今から立ち上がらないといけないんです」という発言のように、若者の中で大きな共感とともに激しい分岐があったのです。また「親の反対や無関心」があり、「警察にマークされるだろうが、立ち上がることにした」という大変な覚悟があっての行動でした。
 行動を呼びかけた高塚愛鳥(まお)さんは19歳のフリーター。ブラックバイト先と争っているとも聞きました。若者が追い詰められた今日、今こそその状況を打ち破らなくてはと決起させたのが戦争国家化情勢ではないでしょうか。大恐慌と戦争の時代、やはり若者は立ち上がると、震えるような感動を覚えました。
 私たちは彼らを絶対に孤立させるわけにいかないと多数の仲間が勤務を終えて駆けつけました。ゼネストを闘う韓国・民主労総と連帯し、非正規職撤廃・国鉄決戦勝利を掲げ日本でゼネスト情勢を切り開くことで、立ち上がった青年・学生に勝利の展望を示したいと決意を新たにしました。

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