知る・考える 用語解説 反軍闘争/おしゃべり小屋

週刊『前進』08頁(2689号05面05)(2015/07/13)


知る・考える 用語解説
 反軍闘争/おしゃべり小屋

反軍闘争-「軍服を着た労働者」の決起

 労働者階級がゼネストなどの闘いを通じて軍隊を包囲・解体し、ともに帝国主義を打倒する仲間=革命主体として兵士たちを獲得する闘いを反軍闘争という。
 帝国主義国家のもとで軍隊に組織された兵士たちは、その圧倒的多数が労働者や農民の子であり、「軍服を着た労働者」である。その兵士たちが国家の命令を拒否し、軍隊内から反乱を起こして労働者階級とともに立ち上がることは、兵士自身の自己解放の闘いであり、革命が勝利するための不可欠の条件でもある。
 1917年ロシア革命において、兵士たちは工場労働者とともに「労働者・兵士代表ソビエト(評議会)」を結成し、政府の出撃命令を拒否して革命に合流した。兵士たちの決起は、労働者階級の団結した闘い=ゼネストを背景に生み出された。レーニン率いるボルシェビキ党が軍隊内に多数の党細胞を建設し、労働者と兵士のきずなを強固に打ち固めてきたことが、革命の瞬間に膨大な兵士たちの決起を可能とした。
 今日、日帝・安倍政権は自衛隊兵士に対し、戦場で血を流して戦うこと、他国の人びとと殺し合うことを強制しようとしている。自衛隊兵士は侵略戦争のために銃をとってはならない。労働者階級のゼネストに合流し、ともに帝国主義打倒のプロレタリア革命に立ち上がろう。

おしゃべり小屋-労働者人民を欺く議会制度

 ブルジョア議会のペテン性、反人民性を批判する言葉。レーニンは『国家と革命』で、ブルジョア議会を「庶民を欺こうという特別の目的でおしゃべりをしているにすぎない」「本当の国家活動は舞台裏で行われている」と批判した。
 実際、現在の安保法制や労働者派遣法の国会審議に明らかなように、安倍首相や閣僚・官僚らは平気で真実を隠し、うそとデマを乱発している。一方、日本共産党など野党は「対決」ポーズをとるだけで、このおしゃべりに付き合い、人民を欺く「議会制民主主義」の虚構づくりに積極的に手を貸している。そしていったん法が成立すれば「悪法も法だ」と言って人民に押し付ける側に回るのだ。
 そもそも資本主義の国家とその議会は資本家階級が労働者階級を搾取し支配するための道具である。選挙は「支配階級のどの成員が議会で人民を踏みにじり、押しつぶすのかを数年に一度決める」ものだ。労働者階級はさまざまな方法で議会から排除されている。
 真に悪法を阻み、戦争を止め、社会を変える力は、議会の中にではなく、職場や大学や街頭での労働者階級の団結した闘いの中にこそある。労働者党は議会と選挙をも戦場にして闘うが、それはブルジョア議会制度の欺瞞(ぎまん)を暴き、革命の前進をかちとるためである。
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