民主労総ゼネスト連帯 7月決戦へ450人が集会

週刊『前進』06頁(2688号02面01)(2015/07/06)


民主労総ゼネスト連帯
 7月決戦へ450人が集会

(写真 集会の最後にインターナショナルを歌う民主労総ゼネスト連帯集会の参加者【6月28日 江戸川区】)

 6月28日、民主労総ゼネスト連帯大集会(主催・実行委)が江戸川区総合文化センターで開かれた。集まった450人は、韓国・民主労総第2次ゼネストと連帯し、7・15国会闘争を全国結集で闘うことを誓い合った。ハンサンギュン委員長に逮捕令状を出し、ゼネスト圧殺にのりだしたパククネ政権に対し、民主労総は「パククネの反労働者政策をたたき壊すまで闘う!」と宣言し、7・15ゼネストに進撃している。第2の分割・民営化阻止の国鉄決戦を軸に、ストライキで闘う労組と動労総連合を全国に建設し、日本でゼネストを組織しよう。労組旗、大学旗を林立させて7・15国会包囲大闘争を闘い、安保戦争法案粉砕、安倍打倒の7月決戦に突き進もう!
 午後1時30分、青年、学生の司会で集会が始まった。東京労働組合交流センターの小泉義秀事務局長が「われわれが急速にゼネストを組織できるようになるために今日の集会は設定された」と開会あいさつを行った。

連帯し安倍倒す

 ビデオ「民主労総20年の闘いの歴史」が上映された。「誇り高い民主労総の名においてゼネストに絶対勝利しよう!」。ハンサンギュン委員長の声にこぶしに力が入る。
 動労千葉国際連帯委員会が、民主労総ソウル地域本部のメッセージ(3面に掲載)を読み上げ、「民主労総のゼネストは、87年労働者大闘争をのりこえ、東アジアにおける新たな労働者革命に進もうとしている」と訴え、これに連帯し安倍を倒そうと呼びかけた。
 動労千葉国際連帯委の山本弘行さんが集会の基調報告を行った。「中曽根以来の新自由主義攻撃に30年にわたって立ちはだかってきた国鉄闘争が、6・7集会での『民営化と闘う日韓鉄道労働者共同声明』に結実した」と総括し、7・1JR駅全面外注化が「社会丸ごとの民営化」の突破口であると怒りをこめて弾劾した。最後に、「今や全世界がゼネスト情勢だ。青年労働者、学生の若い力こそが国際連帯の担い手だ」と奮起を促した。
 ドイツとの国際連帯として、戦闘的大衆的な反核闘争を続けるゴアレーベンや民営化にストライキで闘う鉄道労働者との交流が報告された。

「戦後の決着点」

 鈴木達夫弁護士が7・5大集会の呼びかけを行った。鈴木弁護士は「今、戦後の分岐点だと言われるが、正確には『戦後の決着点』だ。1947年2・1ゼネスト以来の日本帝国主義と労働者階級人民との闘いの決着、その決定的な過程に突入している」という時代認識を示し、「7・5集会で1000万署名を全人民に呼びかける。日本人民の戦後のすべての闘いを1000万規模で集約し、安倍を倒すための決定的な武器にしよう」と呼びかけた。 第3章 労組めぐる決戦
 集会第2部は、動労千葉の田中康宏委員長の発言から始まった。「民主労総は、95年結成から20年、70万人という組合員を率いて階級的労働運動の立場を断固貫いてきた。この一点に尽きる」と断言。その民主労総が今、ゼネストに挑戦している。「韓国経済の全面崩壊の中で、パククネ政権は、構造調整と称して法改悪すらやめて政府のガイドライン一つで労働組合、労働運動を根本的に否定するという。最末期の新自由主義攻撃だ。だからゼネストなのだ」と指摘し、「日本でも、戦争法案と表裏一体で労働者派遣法全面改悪、『残業代ゼロ法案』など、労働者階級に対する全面戦争が始まっている。しかし、安倍政権はJRでの第2の分割・民営化を突破口に労働組合の再編・解体をやらなければ、戦争も次元を超えた非正規職化もできない」「だとすれば必ず勝利できる。われわれは国鉄分割・民営化と30年間闘い続け、打ち砕き続けてきた存在だからだ」と決意を示した。
 被曝労働拒否をたたかう動労水戸支援共闘の斎藤貴広事務局長が「常磐線全線開通を阻止する闘いは、福島の根底的怒りと結びつく闘いだ」と訴え、1千人会員の組織化を呼びかけた。
 さらに、動労水戸、三浦半島教組の労働者、合同・一般労組全国協、医療・福祉労働者が決意あふれる発言を行い、全学連の斎藤郁真委員長が「ストライキで立ち上がって7・15国会へ。安倍を必ず倒す、その日にしよう」とアピールした。

7・15国会闘争へ

 「民主労総ゼネストと連帯し、7・15国会闘争へ!」と題する集会決議を満場一致で決議し、集会のまとめを全国労組交流センター代表運営委員の辻川慎一・動労水戸副委員長が行った。
 「ある労働者が動労水戸の被曝労働拒否のビラを見て『労働組合ってのはこうじゃなくちゃいけないんだ』と言って支援共闘に入ってくれた。われわれの闘いは完全に通用すると確信した」と語り、「ギリシャ危機は、これから日本で起きることだ。今がゼネスト情勢だ。全学連、青年労働者とともに7・15国会闘争に全力で立ち上がり、7月闘争でゼネストから日本革命の展望を切り開こう!」と、闘争方針を鮮明に提起した。
 安倍打倒の気合いをこめた団結ガンバローとインターナショナルが響きわたった。
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