韓国 7・15ゼネストへ猛進撃 〝生産と物流を止め、街頭に出て闘いぬこう〟 ハンサンギュン民主労総委員長

週刊『前進』06頁(2688号01面02)(2015/07/06)


韓国 7・15ゼネストへ猛進撃
 〝生産と物流を止め、街頭に出て闘いぬこう〟
 ハンサンギュン民主労総委員長

(写真 「終わらせよう!パククネ」のボードを手に、7・15ゼネストへ進撃の決意を固める民主労総労働者大会参加者【6月27日 ソウル】)

 韓国では、民主労総が第2次ゼネストの期日を7月15日と決定し、パククネ政権による労働組合破壊・労働運動つぶしの攻撃との総力を挙げた決戦に突入している。韓国労総も民主労総との共同闘争に動き出しており、7・15第2次ゼネストは4・24第1次ゼネストをも超える大闘争として爆発しようとしている。
 6月27日には、ソウルで「最低賃金1万ウォン戦取! 労働市場構造改悪阻止! 全国労働者大会」とデモが闘われた。逮捕状が出されたために映像であいさつを行ったハンサンギュン民主労総委員長は、「座してそのまま死ぬのか、すべてをかけて今闘うのかの決断が求められる時が来た」と訴えた。そして、パククネが狙っているのは労働組合を解体し、全労働者を軍事独裁政権時代のような無権利状態に突き落とすことであり、パククネ政権との階級戦争は避けられないと強調、「団結して動揺することなく闘えば勝てるという真理を今こそ実践しよう」と、全身全霊を込めて呼びかけた。
 さらに、パククネ政権が就業規則の一方的変更による労働条件改悪を押し通す場合、「直ちに生産と物流を停止し、街頭に出て、ゼネストに立ち上がる」ことを訴えた。また、民主労総指導部の拘束などの公安弾圧に屈せず、「誇り高き民主労総の名で7月15日の第2次ゼネストを力強く組織しよう」と宣言した。
 6月30日には、鉄道労組が全国支部長会議を開き、「鉄道公社が一方的な就業規則変更で賃金ピーク制を導入するなら、ゼネストを含む総力闘争で防ぐために立ち上がる」という方針を全員一致で決定した。

韓国労総と共同闘争本部を結成

 闘いは韓国労総にも飛び火している。すでに民主労総と韓国労総の製造業部門と公共部門、金融部門の三つがそれぞれ、共同闘争本部を結成してともに行動を開始した。製造業部門では、民主労総傘下の金属労組が先頭に立って闘いを牽引(けんいん)し、公共部門では同じく公共運輸労組と保健医療労組が中心に立っている。2大労総の共同闘争本部は7月4日にソウルで大集会を開催し、パククネとの全面対決に向かって突き進んでいる。
 大恐慌下で危機に立つ財閥資本の延命のために「より容易な解雇、より低い賃金、より多数の非正規職」をつくり出そうとするパククネ政権の攻撃は、その犯罪的正体が今や誰にも明らかとなった。全労働者の激しい怒りの爆発は、政権与党内部の動揺と分裂をも引き起こしている。
 あらゆる面で政権末期の危機に追いつめられているパククネは、だからこそますます凶暴な攻撃に絶望的に突き進む以外にない。収賄事件で辞任した前首相に代えて公安検事出身の新首相を任命し、ゼネストへの予防弾圧に必死だ。だがそれは、資本家階級と労働者階級との真っ向からの激突、革命情勢の成熟を一層加速するものだ。
 こうした激動する韓国情勢を前にして、日帝・安倍政権は反革命的危機感を募らせ、戦争・改憲攻撃にますます拍車をかけている。7月15日、第2次ゼネストに決起する民主労総と固く連帯し、衆院特別委員会で戦争法案強行採決を狙う安倍を粉砕し、打倒する闘いに立ち上がろう。
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