前進社国賠 審理打ち切りに怒り 3原告が堂々と意見陳述

週刊『前進』06頁(2686号06面04)(2015/06/22)


前進社国賠
 審理打ち切りに怒り
 3原告が堂々と意見陳述


 6月16日、前進社国賠の口頭弁論が東京高裁第2民事部(柴田寛之裁判長 )で行われた。この日、柴田裁判長は原告・被告双方の証人調べ請求を却下し、原告が要求している警視庁の捜査報告書等の開示命令の要求も却下し結審を強行した。
 原告の3人の同志から意見陳述が行われた。最初の同志は、日帝・安倍政権の憲法違反の安保=戦争法案を必ず葬り去る決意を述べ、繰り返される警視庁による前進社の家宅捜索を徹底的に弾劾した。6月3日、警視庁は練馬区の障害者就労支援事業所に対するデッチあげ「詐欺」容疑で、前進社の家宅捜索を行った。押収物も『前進』などの機関紙誌類であり、およそ「詐欺」容疑とは無関係なものばかりである。6月7日の国鉄闘争全国運動の集会破壊を狙った政治弾圧・集会妨害であることを徹底的に弾劾し、司法は警視庁の違憲・違法な政治弾圧に断を下せと迫った。
 さらに次の同志が文書提出命令を出すこと、原告側請求の証人調べを行えと要求した。前進社国賠では、警視庁が前進社から関連性のない大量の電磁的記録媒体を違法に押収したことを弾劾している。ところが、警視庁の川島勇二警部らは「前進社側の抗議が激しかったので記録媒体の内容を確認できずに関連性のないものを押収してしまった」という組織的偽証を行った。このウソを明らかにするために、原告側は警視庁が作成した捜査報告書などの文書提出命令を出せと要求している。
 また、この裁判の発端である都公安条例違反がデッチあげであることを明らかにするために、逮捕された当事者の証人調べを要求した。その上で、3人目の同志が一審で違法とされた9点の押収物に関する警視庁の反論は、後付けでしかも間違っていると弾劾した。
 原告代理人は柴田裁判長の審理打ち切りを弾劾し、文書提出命令申立を却下したことに抗告して闘うことを表明した。
 違法・不当な家宅捜索を繰り返す警視庁公安部を弾劾する前進社国賠をトコトンやりぬこう。
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