職場に旗立てゼネストへ 関西で青年労働者集会開く

週刊『前進』06頁(2686号02面03)(2015/06/22)


職場に旗立てゼネストへ
 関西で青年労働者集会開く

(写真 関西青年労働者集会後、労働組合旗を林立させ御堂筋デモに打って出た労働者【6月14日 大阪市】)

 6月14日、大阪市・弁天町の生涯学習センターで関西青年労働者集会が開催され、100人を超す結集で大成功しました。集会の冒頭には5月沖縄闘争のDVDが流され、5月闘争の切り開いた地平の大きさを参加者全体が実感しました。
 集会の基調報告は大阪市職の闘う青年労働者です。6・7国鉄集会で解雇撤回・JR復帰の10万筆署名がついに達成されたことを受け、「時代は転換点を迎えている。ゼネストを真剣に組織する時だ!」と提起しました。また、大阪都構想を粉砕した地平から「都構想で体制内勢力は早々と屈服していた。これを転換させたのは間違いなく私たちの力だ。絶対反対の団結は小さく見えても資本家を絶対に追い詰める!」と宣言しました。
 基調報告を受けて各地から発言がなされました。今回の集会では、前半と後半でテーマを設定し、前半は「一つの旗が立てば全部来る時代、激しい党派闘争をチャンスにすべてをひっくり返そう!」、後半は「動労総連合を全国に! 階級的労働組合つくってゼネストやろう!」をテーマに職場実践の報告がなされました。
 前半の冒頭に立ったのは、全国水平同盟の青年です。西郡の住宅明け渡しと闘い抜いている青年は、「自分たちの闘いは部落差別の課題だけでなく、すべての労働者階級の未来を体現した闘いだとつかんできた。苦闘したけど、その力が高槻を始め全関西に拡大している!」と勝利感に満ちて発言。これを受けて、高槻の植木団地労働組合の青年から、「植木団地追い出しは全員解雇攻撃と同じ。労働者とともに闘う」と決意が述べられ、会場から大きな拍手が起こりました。
 続いて、全国金属機械労働組合港合同の労働者が組合内の路線議論を紹介し、「問われているのは執行部だ。この時代だからこそ執行部で徹底的に団結し、真正面から組合員と討論することで組合の団結が強化される!」と闘いの報告と決意を語りました。これに続き、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部から青年女性部書記長、高槻医療福祉労働組合委員長が発言に立ち、前半の最後に大阪市教組の青年が「臨時職員が次々と雇い止めされているのに、組合執行部はそれを取り上げないどころか、意見を言う私に『代議員会で発言するな!』と恫喝をかけてきた。こんな組合を本気で変えたい。そのために現場に団結を取り戻す」と述べました。
 後半の冒頭は、動労西日本です。中西剛副委員長への解雇攻撃を組合の団結したストライキで撤回させたことに触れ、「闘うことで攻撃ははっきりする。それが労働組合のやるべきことだし、動労千葉や私たちが守り抜いてきたものだ!」と報告。団結のすばらしさを幾度も強調し、参加者の心を震わせました。
 さらに、関西の自治体労働者、全学連と闘いの報告が続き、最後に奈良市従教育支部の労働者が「民営化に絶対反対で闘って、清掃業務の民間委託を止めてきた。この中で、組合内に激しい分断攻撃がかけられたが、組合員と真正面から討論することで支部の団結を守り抜いた。この地平を組合全体のものにして、闘う労働組合をよみがえらせたい」と決意を述べました。
 集会後は大阪市の中心をぶち抜く御堂筋デモです。労働組合の真っ赤な旗が林立するデモ隊に、沿道は圧倒的に注目。写真を撮る人や、手を振る労働者の姿も多数見られ、成功裏に一日の行動を打ち抜きました。
 今回の関西青年集会は、実行委員会で討論しながら「一つの旗が立った時に、すべてをひっくり返せる時代だ!」という路線的闘いの核心を職場の実践からはっきりさせる集会にしよう、と準備してきました。一つの職場で起こった闘いの地平が直ちに全体を獲得するものになる、それがゼネスト情勢の核心です。そのために必要なのは徹底した路線的議論と一致です。
 関西の青年労働者は、安倍を打倒しゼネストを準備する、労働組合の拠点をつくり出す挑戦を開始しています。7・5大集会へともに闘いましょう!
(関西・上本克己)
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