【速報版2面-1】 6・7集会の発言から ゼネストで勝利を開く 戦争・改憲の安倍倒そう
【速報版2面-1】
6・7集会の発言から
ゼネストで勝利を開く
戦争・改憲の安倍倒そう
国鉄闘争全国運動呼びかけ人
労働運動の持つ力示した
日本近代史研究者 伊藤晃さん
社会が全面的に崩壊しつつある中で、6年目に入った国鉄闘争全国運動の意味はますますはっきりしてきました。
労働運動の最大の危険は「自分たちは何もできない」という絶望感、無力感に支配されてしまうことです。今、支配集団は労働運動を完全に破壊し、無力感を強めようとしています。右翼評論家の桜井よしこが「UAゼンセンを柱に労働運動を再編せよ。連合を分裂させよ」と呼びかけた。今年の官製春闘の狙いは、労働者に「自分たちはもう何もすることがない」と思わせることです。
われわれのなすべきことは、労働運動がこの現実に対してできることを社会に示すことです。ここに10万筆署名の成功の意味がある。もちろん直接、最高裁への圧力でもあります。もう一つ、署名の成功は労働運動全体を発展させる可能性を開いた。署名を集める努力はどこでも職場の闘争と結びつきました。これから職場での討論や行動を組織し、この力を確かめ合い、教え合い、交流し合っていきましょう。
動労千葉の館山や銚子の運動、動労水戸の被曝労働阻止の運動は、署名運動のこれからの発展の姿を示しています。社会の崩壊の中で、問題解決の出口を示す役割を全国運動は持っている。社会の再建は労働運動の再建によるほかありません。
最後に、安倍が進めている戦争法案との闘いです。労働運動が労働者を戦争に組織しなければ戦争はできない。そこに安倍の弱点があります。私たちが社会の閉塞(へいそく)状況を労働運動で打開することと、戦争の突進に反撃することには深い関係があります。
私たちには明るい未来がある。国際連帯です。労働者がどういう世界をつくるのか、国際的に広く議論をし、共同の行動をつくり出し、その中で日本の労働運動の任務を果たしましょう。
動労水戸
原発労働者と団結し闘う
副委員長 辻川慎一さん
2011年の3・11の原発事故、その過酷な現実との闘いを労働組合の団結で闘いぬいてきました。被曝労働絶対反対、外注化絶対反対、この闘いは国鉄労働者のみならずすべての労働者、全国の人びとの心をわしづかみにする闘いです。
5月24日、福島県いわきで原発労働者との交流会が開かれました。この原発労働者はあの3・11から9日間、日本の国民を守るために命をかけて原発事故の収束作業にたずさわってきた人です。動労水戸の被曝労働拒否、特に竜田延伸反対闘争を、「君たちの言っていることは百パーセント正しい」と言って支援してくれた。その人が彼の3・11以降の闘い、福島の原発事故がいかにかつてない大事故であるかを話してくれました。いま全力でそのパンフレットをつくっています。
その彼が、「原発に必要なのは労働組合なんだ。原発労働者を被曝させない、それはもちろんだけれども、技術者も自分たちがつくるしかない」、そう言っている。
この原発事故を引き起こし、戦争にまでいこうとしている安倍政権、ブルジョア国家権力を打倒するために、日本全国で原発労働者と団結して闘う労働組合を建設する。ストライキのできる労働組合が必要です。全力で全国もれなく動労総連合の旗を打ち立ててストライキで闘いましょう。
動労千葉争議団・国労闘争団
団結し大きな火にしたい
動労千葉争議団 中村仁さん
私たち動労千葉が今も闘えているのは、28年前の国鉄分割・民営化に反対してストライキを闘い、28人の解雇者を出したことが一番大きかったと私は思っています。動労千葉の組合員はその人たちを守り、われわれ争議団も守りながら、今も現場でその闘いを実践し続け、そして組織拡大をかちとった。生半可なことじゃなかったと思います。でも一生懸命、真剣になって闘ったからこそ今、動労千葉に青年が結集し、非正規職の人たちが結集しています。
一人ひとりの労働者が応えてくれるということは、自分がどういうふうに労働者に対して思っているかということだと思います。そうしたらきっと返ってくるはずです。組織拡大をみなさんでかちとりましょう。
私たちは闘う労働組合として、労働者と団結して、大きな大きな闘いにしていきたい。まだまだ火は小さい。大きく大きくしていかなければ安倍は倒せません。ぜひ大きい火にしたい。
私たちも解雇撤回をかちとるべく裁判闘争を闘いますけども、裁判闘争は結果です。解雇撤回になってJRに帰れればよいかもしれない。でも動労千葉の組合員一人ひとりが頑張っている、全国の労働者が頑張っている、その先にわれわれの未来があるんだと思います。これからも闘いましょう。団結しましょう。
動労総連合つくる先頭に
国労闘争団 羽廣憲さん
国労原告団を代表して決意を述べます。
私たちは解雇撤回の闘いを営々と続けています。それはわれわれは絶対に屈しないという決意の表われでもありますし、ここで負ければ青年労働者の未来をも放り投げてしまう、そういう責任があるから、28年たった今も国鉄分割・民営化絶対反対の闘いを継続しています。
その闘いはさらに国際連帯を生み、多くの闘う仲間がすべて階級としてひとつになれるようなところにまできました。
私たちは安倍政権を打倒する闘いの一つの柱として、動労総連合を全国につくっていきたい。私たちは国鉄労働組合です。その私たちが動労総連合をつくる、闘う労働組合をつくり上げていく。それは私たちの大きな転換点でしたし、はっきり言って単純ではありません。しかし、それをやりきらなければ私たちはただの組合に成り下がってしまいます。私たち国労原告団もさらに団結を固めて、動労総連合を全国につくり上げる闘いの先頭に立って、みなさんとともに闘いぬきたいと思います。
これから本当に安倍政権の打倒へ向かっていくプロセスが始まります。私たちもすべての仲間と団結し頑張ります。ともに頑張りましょう。
韓国・鉄道労組
パククネ政権と断固闘う
全国鉄道労組ソウル地方本部長 パクチョンソンさん
今も全世界に新自由主義の嵐が激しく吹き付けています。資本主義の末期症状である新自由主義は労働者を攻撃し、労働組合を破壊し、労働者を失業と解雇の恐怖の中に押し込めています。
みなさんは今も国鉄民営化に反対し、解雇された同志を支援し連帯し、ともに闘っています。国鉄が民営化されて28年、ひたすら闘争精神であきらめず闘う同志たちを尊敬しないわけにはいきません。私たち韓国の鉄道労働者たちも当然に見習わなくてはなりません。
韓国政府と資本は鉄道を民営化し分割するために絶え間なく攻撃しています。私たち全国鉄道労組は02年から今まで5回のゼネストを敢行し、3回の警告ストを含めて8回にわたるストライキ闘争で民営化攻撃と分割攻撃と闘ってきました。
パククネ政権は今、賃金ピーク制、年俸制、退出解雇制度で労働者と労働組合を攻撃しています。鉄道公社を分割するために物流、施設、車両部門の分離独立攻撃を加えています。民主労総は断固立ち向かいストを敢行するでしょう。鉄道労組も公共運輸労組とともに連帯ゼネストで阻止しぬく準備をしています。
尊敬する国鉄闘争全国運動の同志のみなさん! 国境はあっても闘う労働者はひとつです。みなさんの粘り強い闘争を韓国鉄道労働者、民主労総や公共運輸労組の同志に伝えます。「28年たっても民営化撤回と解雇者復職をあきらめない同志たちと連帯し、共同闘争をしよう」と主張します。
労働者はひとつだ。国鉄解雇者を復職させよう! 鉄道労働者はひとつだ。民営化を撤回させよう!(鉄道労組ソウル地方本部パクソンス首席副本部長が代読)