【速報版1面-2】 動労千葉 国鉄分割・民営化に決着を 委員長 田中康宏さん
週刊『前進』08頁(2685号07面02)(2015/06/15)
【速報版1面-2】
動労千葉
国鉄分割・民営化に決着を
委員長 田中康宏さん
解雇撤回・原職復帰の判決を求める署名が10万筆を突破しました。本当にありがとうございます。本当の闘いが今日から始まる。でもこのことの意味は本当に大きい。
1047名解雇撤回闘争は1990年4月1日から始まりました。その前年が総評が自ら解散して連合が結成されるという歴史の大きな分岐点でした。連合結成に強い危機感を持った100万人規模の労働者が1047名解雇撤回闘争のもとに結集してきた。その1047名闘争も政治決着で旗を下ろした。そこから始まった私たちの10万筆署名は、労働運動はこれで良いのか、労働者はもっと誇り高く歴史をつくる存在だと闘い、10万人まで再結集させた。本当に大きいことです。
これからの闘いは職場に拠点をつくり、労働運動の再生の芽をつくり、それをつなげる。そうした時に国鉄分割・民営化で労働運動が後退し、その過程で非正規に突き落とされ、生きる権利を破壊され未来を奪われた現実を、自らの力でひっくり返すことができる。
安倍政権は戦争と憲法改悪に突き進んでいます。戦争情勢は新たな労働運動の解体、再編を生み出そうとしています。これと対決して闘う労働運動をつくり出した時に戦争は止められます。国鉄分割・民営化反対闘争の心棒のもとにあらゆる怒りの声を集めよう。
もう一方で、社会のすべてが崩壊しようとしている。敵は地方自治体の半分が破綻し消滅すると言っています。支配の論理が崩壊しています。この情勢に挑み、われわれが変わった時、労働運動が力を取り戻すと固く信じています。
国鉄では第2の分割・民営化攻撃が始まっています。その柱は、鉄道を動かすすべてを労働者ごと外注化し、突き落とす。これが怒りのかたまりによって吹き飛ばされないはずがない。それはもう始まっています。
この春、JRの下請け会社の8人の仲間が動労千葉に結集してくれました。僕らがこれまでの殻を破って職場で外注化、非正規化を止める、権利の破壊を絶対止めると闘い続けたらすべてが組織化できる時が始まった。
きょうを出発点にして国鉄分割・民営化に決着をつける、民営化を粉砕し外注化を粉砕して、闘う労働組合をもう一回つくり直す新たな決意を込めて進みたい。そのために組織拡大を実現する決意です。動労総連合を全国につくりあげます。
労働者は国境をこえて連帯し、韓国の民主労総のように、沖縄のように、自らの闘いでゼネストをたぐり寄せる闘いをしなきゃいけない。
ともにこれからも進みたいと思います。