東京北部 安倍の「街」弾圧許すな 階級的労働運動の破壊と障害者抹殺攻撃うち破れ
東京北部
安倍の「街」弾圧許すな
階級的労働運動の破壊と障害者抹殺攻撃うち破れ
東京都練馬区の障害者就労支援事業所「オープンスペース街」(以下「街」)に、「給付金水増し請求」の「詐欺罪」なる許し難いデッチあげの大弾圧がかけられている。
2010年代中期階級決戦・国鉄決戦がゼネスト情勢を切り開き、権力を追い詰め、5月反動とともに卑劣・悪辣(あくらつ)な反動を引き出した。階級的労働運動破壊と障害者抹殺を狙う、この未曽有の弾圧を徹底粉砕しよう!
あらゆる物品強奪する公安
6月1日、「街」と職員の自宅など計5カ所に対する不当な家宅捜索が、公安警察(警視庁公安一課)計35人で午前8時から一斉に行われた。「街」への捜索は5時間にも及んだ。
報道各社にリークされ、作業所前には報道カメラが居並び異様さを演出、テレビ朝日ニュースは「中核派の男らが運営するNPO法人が給付金をだまし取った疑い」「中核派の資金源」と、悪質な過激派キャンペーンを全国にばらまいた。
捜索は違法・不当を極め、2日にはNPO「街」傘下で2月に開業したばかりの訪問介護事業所と職員宅、3日には前進社本社、東京北部ユニオン事務所の家宅捜索を強行した。
押収品目は前進社分を除いても90点にのぼり、パソコン、住所録、出勤簿、タイムカード、通帳、USBなど、ありとあらゆる物品・書類が強奪された。「街」の日常業務を破壊すると同時に、介護給付費の請求もできない状況にして「無収入」を強いる、断じて許し難い破壊攻撃だ。
社会保障解体と一体の弾圧
それだけではない。国家権力・公安は、利用者である障害者に攻撃の矛先を向けた。
1日の家宅捜索と同時刻、権力が利用者宅を訪問し「街はみんなしゃべっているから安心して答えていいぞ」と、卑劣な手法で「調書」のだまし取りを狙った。〝障害者はうそと甘言でどうにでもできる〟という差別に満ちた極悪非道なやり口に、怒りを禁じえない。
権力は障害者を弾圧の協力者に仕立てあげ、分断し、「街」をなきものにしようとしている。まさに障害者の命を奪う攻撃そのものだ。
国鉄分割・民営化の破綻が安倍の社会保障解体攻撃を破綻に追い込み、安倍政権は直接、障害者運動を襲撃・破壊する以外にないと、作業所などへと弾圧を広げている。
かつて戦前・戦中、障害者は治安弾圧の対象とされ、その命までもが奪われた。今まさに、戦争へ突き進む安倍政権にとって、「安倍打倒」を鮮明に掲げる障害者運動はなんとしても解体しなければならないのだ。今回の弾圧は安倍政権の社会保障解体攻撃そのものであり、戦争への道である。粉砕あるのみだ。
拠点守り抜き安倍を倒そう
「街」は22年にわたり、国鉄決戦と一体となって障害者解放運動の拠点として地域に根ざし、粘り強い運動を展開してきた。職員のみならず、地域住民の支援と交流によって守り育まれてきた地域の拠点だ。
「障害者の真の解放は、階級的労働運動との合流によって実現できる」と、職員がユニオンに加盟し分会をつくり、地域の労働者の組織化にも懸命に取り組んできた。この間、介護労働者が「生きていけない!」と支部を結成した。まさに「街」が、東京のど真ん中で、国鉄決戦を自らの課題にして階級的労働運動の拠点として発展しようとしていることに安倍政権は恐怖し、国家権力の総力を挙げた弾圧が仕掛けられたのだ。
動労総連合―動労東京の建設と一体で、首都・東京の拠点を全党、とりわけ東京都委員会の総力で守り、安倍を倒そう!
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地域を挙げて反撃
地元住民の激励次々と
1日の不当捜索直後、「街」の前で報道陣に対し緊急記者会見が行われました(写真)。「都の認可を受け、練馬区の監査も受けて、1円の不正もなく運営している。『戦争反対』と言っていることが許せないんですか? 障害者は黙ってお国の犠牲になれということですか? 私たちは一歩も引きません!」
捜索中にも「ひどいわね、頑張って」と住民から寄付や激励が相次ぎ、報道陣を圧倒しました。
翌日には、練馬区へ申し入れと「街」であらためて記者会見。福島の椎名千恵子さんも手作りの激励リースをもって駆けつけてくれました。周辺へのビラまきも地域の仲間と一緒に行いました。地元の住民が「街」を訪れ、「ふざけるんじゃないわよ」「思想弾圧、治安弾圧ね」「『街』は正しいんだから頑張れ」と、支援の声が次々とかけられています。
ただちに弁護団が立ち上げられ、押収物の即時返還を求める準抗告の手続きが進んでいます。皆さんと一緒に弾圧粉砕し、地域拠点=「街」を守り抜き、動労東京建設に突き進みます!
(S)