戦争法案粉砕・安倍打倒! 6・15国会デモに総決起を 革共同中央学生組織委員会

週刊『前進』06頁(2683号05面01)(2015/06/01)


戦争法案粉砕・安倍打倒!
 6・15国会デモに総決起を
 革共同中央学生組織委員会


 5月沖縄闘争の高揚を引き継ぐ沖縄大学学生自治会執行部選挙は歴史的大勝利をかちとり、6・15闘争大結集へ檄(げき)を発した。安保法制の国会審議も始まり、欺瞞(ぎまん)に満ちた安倍政権の姿が暴かれ、日々怒りは高まっている。闘う労働運動・学生運動が国会前へ大挙押し寄せ、「おしゃべり小屋」の国会を粉砕する時だ。残る2週間、全国学友は全面的な宣伝・扇動戦と組織戦をやり抜き、6・15闘争を爆発させよう。

新たなゼネスト指導部確立した沖大自治会選

 沖縄大学の約2千人の学生は、「ゼネストで基地建設阻止!」と訴える赤嶺知晃委員長―盛島琢允副委員長を自治会執行部に選択した。それは2万沖縄学生全体のゼネスト決起の決断だ。この核心には、学生自治会という団結体にこだわり抜き、5・17県民大会と翌日の沖大集会―学内デモの大高揚で沖大生の怒りと結合したことがある。怒りと団結が国家権力と沖大当局を圧倒した。
 赤嶺委員長を先頭とする沖大自治会には「主流派精神」がみなぎっている。これが全学連運動の真骨頂だ。「主流派精神」とは一つに、沖大全体―全沖縄学生―全国300万学生の全人生に責任をとりきる指導部としての登場だ。二つに、「国家権力・大学当局との非和解的対決」を貫き、団結にのみ依拠した運動体をつくり出すことだ。それはマルクス主義と階級性の物質化だ。三つに、「戦争反対―安保粉砕―安倍打倒」を値引かず断固訴えきり獲得することだ。帝国主義戦争を内乱―革命に転化することこそ、青年・学生の歴史的任務だとはっきりさせた。四つに、「主流派精神」は素晴らしい自己解放性と大衆性をもって「一個の人格=リーダー」の中に凝縮される。法大闘争9年で培ったこの真理は、ゼネスト情勢と一体でよりラジカルに沖縄の地で示された。 
 「一人の決起」は必ず幾百万を獲得する。沖大の同志に続こう! この勝利を全国大学での自治会建設へ、6・15大結集へ発展させよう。

戦争狙う安倍の言動に怒りをたたきつけよう

 安保法制への怒りは日増しに高まっている。安倍の全言動を餌食(えじき)にし、怒りで扇動し、6・15決起へ結実させよう。
 第一に、安倍の5月20日の党首討論での「ポツダム宣言をつまびらかに読んだわけではない」という発言は重大だ。ここに安倍の「歴史認識」と「戦後70年談話」攻撃の真意が鮮明にあらわれている。
 1945年8月14日、日本帝国主義はポツダム宣言を受諾し、連合国に無条件降伏した。それは朝鮮・中国・アジア人民に対する日帝の完全敗北でもあった。その後、降伏文書調印からサンフランシスコ講和へ至る7年間の米占領下で、安倍が憎悪する「戦後レジーム」が形成された。不発に終わった47年2・1ゼネストを頂点とする戦後革命期は、現在に至るブルジョアジーとプロレタリアートの力関係を規定している。
 安倍の狙いは、この「戦後レジーム」を転覆し、再び「戦争する国」として世界に殴り込みをかけることにある。そのための安保法制だ。
 上記の安倍発言に対し、日本共産党委員長・志位は「日本の戦争の善悪を判断できない安倍首相に、米国の戦争の善悪が判断できますか」などと愚劣きわまる応答をしたが、問題は単に安倍個人の歴史認識や「善悪判断」などではない。革命のマグマを体制の枠内に押さえ込むために形成された「戦後レジーム」を日帝が自ら破壊し、戦争に突き進むというなら、われわれは戦争でしか延命できない帝国主義を今こそ打倒しよう。
 第二に、安倍は5月18日の参院本会議で「生活物資不足や電力不足も『存立危機事態』に該当する」と発言した。資源確保のための武力行使、すなわち資本主義の延命のための資源争奪戦争も「自衛の措置」だと強弁したのだ。これこそむき出しの帝国主義強盗の論理である。これに怒りの弾劾をたたきつけよう。
 第三に、このような帝国主義国家を青年・学生は命をかけて守らなければならないのか。断じて否だ。5月27日、防衛省はイラクとインド洋に派兵された自衛隊員(延べ約2万3千人)のうち、在職中に54人が自殺したと明らかにした。国内平均の10倍超という驚くべき自殺率だ。「海外派遣? 駆け付け警護? ふざけんな!」という声が自衛隊の中からも上がっている(東京新聞5・15付)。一握りの資本家階級の利益と延命のために労働者・兵士を殺し、青年の未来を奪う。これが資本主義・新自由主義の正体だ。

6・15は学生が闘う日だ 2週間の大組織戦を!

 人間主体・人間存在を取り戻し、階級的団結を高らかに復権する、そのために「生き方」をかけて闘うのが安保国会決戦であり6・15闘争だ。
 「6月15日」。それは60年安保闘争で全学連が労働者の政治ゼネストと一体で国会デモを闘い、機動隊による東大生・樺美智子さん虐殺をのりこえ、日共スターリン主義の制動をぶち破る新たな学生運動を登場させた日だ。それを21世紀現代に引き継ぎ発展させ、全国学生の巨大な反戦ゼネストをかちとろう。今日の世界大恐慌の中で、労働者・学生のゼネストは国境をこえてつながり、60年安保闘争―70年安保・沖縄闘争の地平をのりこえ世界革命へ発展する。
 6〜8月は、日本でゼネスト情勢が燃え広がる過程となる。戦略的準備は進んでいる。沖大自治会選挙に続き、京都大同学会選挙(5日まで)に絶対勝利しよう。広島大―東北大と「戦争法粉砕のストライキを!」を掲げて自治会執行部選挙をかちとり、革命的新執行部をうち立てよう。首都圏・東京で法大を先頭に巨大な決起をつくり出そう。その中心で、強固な革命的労働者党を建設しよう。6・15の爆発が一切の出発点だ。全国学友の寝食を忘れての組織戦と大結集を訴える。

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