紹介 序局第9号 安倍「70年談話」と戦争政治 安保・国鉄・被曝など読み応え十分の企画

週刊『前進』06頁(2683号03面04)(2015/06/01)


紹介 序局第9号
 安倍「70年談話」と戦争政治
 安保・国鉄・被曝など読み応え十分の企画


 前号に続き安倍の戦争政治に対する真っ向からの批判を巻頭に置いています。黒島論文は「戦争のできる国家」への転換を図る日帝・安倍との歴史的決戦情勢を、戦前の階級闘争の教訓にも言及しつつ、深く説き明かしています。
 須賀論文は、動労千葉の田中委員長とともに訪韓した筆者による、民主労総のゼネストの歴史的意義を伝える、現場からの臨場感あふれるレポートです。
 丹沢論文は、中東における戦争と革命の核心問題を提起しています。「中東では労働組合の下に団結した労働者階級が革命運動の主役として登場している」ことを描き出しています。
 特集は「動労総連合を全国に」。1047名解雇撤回闘争の2010年4・9政治和解を拒否し不屈に闘う国労原告団の4人の座談会は、国鉄闘争の今後にとってとても重要な内容をはらんでいます。その国労本部弾劾の一言一言は、国鉄入社以来の長い闘いの年月の重みをもって発せられているのですごい迫力です。また、JR青年労働者の発言は、国鉄闘争が若い世代に継承され、牽引されていることを告げており、力づけられます。
 3月8日に開かれた「被曝・医療 福島シンポジウム」の4人の医師の講演は、小児甲状腺がんの多発、国や東電による情報隠し、非がん性疾患の問題などを明らかにして警鐘を鳴らしています。同シンポは韓国反核医師の会の金益重(キムイクチュン)教授の講演、IPPNW(核戦争防止国際医師会議)会長代理のアレックス・ローゼン医師のビデオレター参加により反原発国際医師会議として開催されました。福島の被曝と立ち向かう日本における医療の最先端の実践がここにあります。
 米空母ロナルド・レーガン乗組員の被曝訴訟は、「トモダチ作戦」の実相を衝撃的に暴くとともに、反軍闘争と反原発闘争の密接な関連も考えさせられます。
 常設欄の「労働裁判の最前線から」は、国鉄闘争を軸に現下の階級攻防の焦点を明らかにしています。
 盗聴拡大や司法取引の導入など「新捜査手法」の法案との闘いが、今国会の焦点のひとつです。菊地論文は、これらを暴き、労働者人民の闘いの道を示します。
 本誌第6号に「在日朝鮮人労働者の階級的解放を求めて」を寄稿された高秀雄(コスウン)氏の急逝を悼む一文が寄せられました。
 読み応え十分の力作が満載されています。ぜひご購読をお願いします。
 本誌は今号から、新しく発足した合同会社「出版最前線」が発行を担うことになりました。今後ともよろしくお願いします。
(破防法研究会『序局』編集委員会)

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