福島に敵対し反原発運動分断する 最大のスパイ岸・水谷・岩本打倒を 革共同東北地方委員会

週刊『前進』06頁(2683号02面03)(2015/06/01)


福島に敵対し反原発運動分断する
 最大のスパイ岸・水谷・岩本打倒を
 革共同東北地方委員会

革命の現実性に震え上がり本性あらわす

 2006〜08年の「党の革命」は、国鉄決戦の前進を土台とする革共同自身のプロレタリア革命であった。全国の労働者同志の階級的団結で、腐敗した指導部を打倒し、「労働者階級(プロレタリアート)の解放は、労働者自身の事業である」「われわれ革命的共産主義者同盟の目的はただひとつ、この労働者階級自己解放の闘いの全面的な貫徹とその完全な勝利にある」(綱領草案)というマルクス主義の原点を貫く革共同を打ち立てた。
 動労千葉労働運動を基軸とする国鉄決戦に全党が一丸となって突入し、動労千葉・動労水戸の闘いを先頭に、大恐慌と世界戦争の危機を国鉄決戦で、ゼネストでプロレタリア革命に転化する展望を押し開いている。
 とりわけ、11年3・11大震災と原発事故に資本主義、新自由主義との非和解性と革命の現実性をとらえ、福島の怒りを革命の拠点とする闘いが国家権力中枢と激突し、白熱的に前進している。
 このときに、「党の革命」で打倒・追放された岸宏一、水谷保孝、岩本慎三郎らが、革命運動史上最大最悪の反革命スパイ分子としてあぶり出されてきた。スパイ分子どもは、『革共同政治局の敗北』なる反革命本を出版し公然たる組織破壊攻撃に踏み切ったのだ。
 「党の革命」を「テロ、リンチ」と罵倒(ばとう)し、「動労千葉特化と粛清の党」などと革共同と動労千葉、闘う労働者人民への悪罵を並べたてている。政治局として知り得た情報をうそとデマでおどろおどろしくねつ造し、労働者指導部の実名まであげて国家権力に弾圧を哀願しているのだ。
 そこにあるのはプロレタリア革命への絶望と恐怖、新自由主義と対決する青年・学生の決起への憎悪、そして党の非合法・非公然体制解体の策謀である。
 岸・水谷・岩本らは3・11以降、福島・被災地の怒りと反原発運動への卑劣な分断・介入と破壊策動を行ってきた。その策動が完全に破綻し、2010年代中期階級決戦の巨大な発展と現代革命の現実性に震え上がり、反革命スパイとして本性をあらわにしてきたのである。

権力に命乞い 安倍への批判すらできない

 『現代革命への挑戦』( 「50年史」 )と第7回全国大会に大打撃を受けたスパイ分子どもは、「第7回大会は合法主義、組合主義・経済主義の極み」「イスラム武装勢力を一律に『武装反革命』と非難するにいたった」などと「批判」してみせる。しかし、スパイ分子どもは真正面から日帝・安倍を批判することもできないのだ。
 例えば、450㌻もの反革命本のなかで、3・11についての言及は、「人類史にもかつてない深刻な試練の事態」「安倍政権は福島原発事故への反省の欠如(けつじょ)」があるのみだ。安倍の「反省の欠如」とはどういうことだ! 被曝と帰還強制、被災地切り捨てをやっているのが日帝・安倍そのものではないか。日帝国家権力に命乞いをしているがゆえに、ポーズであっても安倍を「批判」することすらできないのだ。
 反革命本にあらわなものは、打倒・追放された血債主義グループの無惨な末路だ。彼らが反革命スパイに転落した核心こそ血債主義、すなわち労働者階級への不信と憎悪、プロレタリア独裁への恐怖である。「革共同とその反帝国主義・反スターリン主義の思想の限界は、共産主義社会論の未確立と党組織論の未熟さに集中的に現されている」と語るスパイ分子の「党組織論」とは何か。

プロレタリア革命を全否定する血債主義

 「七・七路線は、......日本帝国主義の戦争責任・植民地支配責任・戦後責任の問題をまったく未決着の課題として日本の労働者階級人民が引き受けるというたたかいである」「したがって革共同を〈労働者階級の党〉であるばかりか、〈在日朝鮮人・中国人の党〉〈沖縄人民の党〉〈被差別部落大衆の党〉〈 「障害者」の党〉......さらには〈農民の党〉として、自覚的に建設しようとする新たなたたかいでもあった」。それは、「共産主義は差別を克服・解決できるか、狭いプロレタリアート概念は再形成されるべきではないのか、という深い問いかけへの実践的回答」であるというのだ。そして、階級的労働運動路線とは、「もはや革命闘争でも何でもない。帝国主義国家権力打倒を放棄した、ずぶずぶの組合主義である」と悪罵を浴びせている。
 これこそ、「労働者は差別者であり革命の主体ではない」「プロレタリア革命をしても差別はなくならない」と、労働者階級への不信をもってプロレタリア革命を否定する血債主義である。労働者階級の党としての革共同建設を否定し、帝国主義、新自由主義の分断のもとに労働者人民を支配・操作しようとする連合党組織論である。

資本・権力と非和解で闘う立場など皆無

 労働者階級の自己解放を否定する反革命スパイ分子には、職場生産点で資本と絶対反対で闘い、正規、非正規の分断を打ち砕いて階級的団結を総括軸とする動労千葉労働運動にこそ革命的共産主義運動が貫かれていることがまったく理解できない。
 プロレタリア革命とは生産の担い手であり、社会の真の主人公である労働者階級が帝国主義国家権力を打倒し、プロレタリア独裁を樹立して、賃労働と資本の関係を廃止することによって、人間社会本来の共同性を奪い返す闘いである。
 階級的労働運動路線とは、民営化・外注化・非正規職化などのあらゆる分断と絶対反対で闘うことで階級的団結をよみがえらせ、労働の協働と、社会の共同性を取り戻す闘いである。労働組合こそがその基礎的団結体なのだ。これはマルクス主義の根本原理であり、革共同の結党から3全総とカクマルの脱落、70年安保・沖縄決戦、対カクマル戦などの50年の全歴史に貫かれている。
 賃労働と資本の非和解性を貫くとは、国家権力との非和解性を貫くことである。だが労働者階級への不信を自らの基盤とし、労働者党建設に敵対してきた岸・水谷らは、資本、国家権力との非和解的な立場に立つことすらできず、完黙・非転向の思想を否定し、いともたやすく転向し、ついにスパイにまで転落した。

三里塚に敵対 星野同志の闘い無視抹殺

 とりわけ、反革命本では1983年の三里塚反対同盟の3・8分裂と一坪再共有化運動を美化し、三里塚闘争破壊を宣言している。一坪再共有化運動は、三里塚反対同盟の闘争原則である「空港絶対反対、一切の話し合い拒否」「農地死守、実力闘争」の路線を解体し、反対同盟を丸ごと条件闘争に引きずり込もうという階級的犯罪行為であった。その脱落派を「農民の生活と営農の主体性を軸に三里塚闘争の転換を検討する側」と美化する意味は、現在の市東孝雄さんの農地闘争への敵対だ。プロレタリア革命に向けた労農連帯をさらに打ち固め、スパイ分子らのあらゆる策動を粉砕して三里塚闘争の勝利をかちとろう。
 さらに反革命本では、「1968年革命」などと、階級的労働運動と対立的に70年安保・沖縄決戦を強調しているが、その核心をなす71年11・14沖縄返還協定批准阻止、渋谷暴動闘争と星野文昭同志の闘いには一言も触れていない。星野同志の獄中40年の闘いを無視・抹殺している。不屈・非転向で国家権力を追い詰めている星野同志の階級の魂を心底恐怖し、一言半句も語れないのだ。
 しかし、反革命スパイのいかなる策動も、党と階級の団結をより強固に打ち固めるものでしかない。反革命スパイ分子を踏みしだき、反帝・反スタ世界革命の大道を突き進もう。動労総連合の旗を全国に掲げ、階級的労働運動と国際連帯でゼネストを実現しよう。

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