石川さん不当逮捕52カ年糾弾、再審闘争勝利 5・23狭山闘争に結集を
石川さん不当逮捕52カ年糾弾、再審闘争勝利
5・23狭山闘争に結集を
2015年、世界は大きく動き出した! 大恐慌の中、中東とウクライナで戦争が激化し、東アジアで戦争の危機が迫っている。新自由主義・帝国主義の最後的な崩壊の中で、韓国では民主労総のゼネストに27万人が決起し、パククネ政権を追いつめている。日帝・安倍政権の戦争・民営化と対決し、韓国労働者と固く連帯して安倍政権打倒へともに立ち上がろう。
戦争・改憲と対決し全証拠開示を
1月22日、東京高検は狭山事件の未開示証拠44点を含む279点の証拠リストを開示した。石川一雄さんを先頭とする粘り強い全証拠開示要求の闘いが、検察を追い込んだ。マスコミはこれを大々的に報道し、あたかも全証拠開示であるかのような錯覚を与えた。しかし、その実は、事件当時警察が押収し現在東京高検が保管している「領置物一覧表」の開示にすぎない。押収した証拠物の開示ではない。殺害現場とされる雑木林の「ルミノール反応報告書」などの捜査報告書や調書などは含まれていない。
検察の狙いは、部分的・限定的証拠開示で日帝最高裁・寺田体制下での司法改革=戦時司法に狭山再審闘争を取り込み、幕引きを図ることである。安倍政権の戦争政治と一体の狭山闘争解体攻撃だ。
狭山闘争は階級分断を打ち破って労働者階級の闘いとして発展してきた。そして、被差別・被抑圧人民の階級的決起の水路となってきた。安倍の戦時司法・改憲・戦争攻撃を打ち砕き、星野再審闘争と連帯して全証拠開示をかちとろう。
全国水平同盟の結成と前進が狭山闘争においても決定的だ。水平同盟が呼びかける東京高裁要請行動に、動労千葉、動労水戸、東京西部ユニオンをはじめ多くの労働組合が決起している。東京高裁の再審棄却策動を許さず、第3次再審闘争に勝利しよう!
西郡に続く新たな決起が始まる
4月15日、高槻市富田園芸協同組合が「植木団地使用不許可決定を取り消せ」と高槻市を提訴した第1回裁判が大阪地裁でかちとられた。理事長は意見陳述で市の卑劣きわまる追い出し攻撃を暴き、「全国の労働者・労働組合と固く団結し、新たな部落解放運動を推し進めていく」と決意を述べた。部落解放同盟の支配を打ち破る新たな闘いが開始された。
この闘いの核心には西郡住宅闘争の勝利の地平がある。大阪・八尾市の西郡では住宅追い出し、八尾北医療センターつぶしに「絶対反対」「階級的団結の拡大」で闘い、一昨年、全国水平同盟の結成をかちとった。既成の部落解放運動の中で奪われてきた階級性を取り戻し、階級的団結で「すべてを奪い返す」新たな解放運動が鮮烈に登場した。
水平同盟高槻支部に続き、水平同盟の旗のもとに結集し、住宅追い出し・更地化の攻撃と闘う部落民労働者の決起が各地で陸続と始まっている。国鉄決戦を軸とする階級的労働運動を推進し、全国に水平同盟の旗を立てよう!
安倍政権は戦争法案の国会提出、改憲・戦争に進んでいる。韓国のゼネストが世界を揺るがしている。住宅追い出し・更地化との闘いと非正規職撤廃の闘いはひとつだ。
国家による部落差別を糾弾し、5・23狭山集会を「生きさせろ! 安倍打倒!」の決起としてかちとろう。全証拠を開示させ、狭山第3次再審闘争に勝利しよう。西郡での住宅追い出しに対する国家賠償請求闘争を先頭に全国の住宅闘争に勝利しよう。戦争と改憲、民営化を推進する安倍を倒そう。6・7国鉄全国集会を成功させ、ゼネスト情勢を切り開こう。
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▼石川一雄さん 被差別部落に生まれ育つ。1963年5月、埼玉県狭山市で起きた女子高校生誘拐・殺害事件「狭山事件」の犯人にデッチあげられた。無期懲役刑で31年7カ月間を獄中で闘う。仮釈放後も無実を訴え、国家権力の部落差別を糾弾して不屈・非妥協で闘っている。現在、東京高裁に第3次再審請求書を出し闘争中。76歳。
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石川一雄さん不当逮捕52カ年糾弾!
全証拠開示―第3次再審闘争勝利!
5・23狭山闘争
■東京・狭山集会
5月23日(土)午後6時30分
亀戸文化センター(JR総武線・東武亀戸 線「亀戸駅」北口徒歩2分)
主催 部落解放東日本共闘会議
■全関西狭山集会
5月23日(土)午後6時30分
八尾市・西郡第3集会所
主催 全国水平同盟西郡支部
八尾北医療センター労働組合
関西労働組合交流センター
■広島狭山集会
5月23日(土)午後5時
広島市西地域交流センター(広島市西区 福島町/旧西隣保館)
主催 部落解放広島共闘会議