星野闘争 100万署名の本格的推進を 連鎖集会・絵画展の成功が鍵

週刊『前進』10頁(2680号06面02)(2015/05/04)


星野闘争
 100万署名の本格的推進を
 連鎖集会・絵画展の成功が鍵

(写真 各地で星野絵画展が大成功している。5月5日〜10日の沖縄・那覇市での開催を知らせるビラ)


 韓国民主労総のゼネスト決起、沖縄のゼネスト情勢の中、星野文昭同志解放の連鎖絵画展・集会が全国で熱烈に闘いとられている。各地の救援会や労働組合が実行委員会を形成して、議論し、ビラを作り、地域に配布して組織し、力を合わせて絵画展を運営し、多くの人たちの参加で、すべてを大成功させている。
 これは、真実と正義を踏みにじって無実の星野同志を40年も獄中に捕らえている帝国主義の支配を終わらせ、星野同志を解放しようという労働者民衆の団結が生み出したものである。労働者階級に生きられない現実を強制し、沖縄・辺野古新基地建設を強行し、戦争・改憲に突き進んでいる安倍政権への根底的怒りの発現だ。

国家権力と40年非和解で闘う

 40年間、国家権力と非和解で闘う星野同志は、「獄中の党」として労働者階級と一体となり、日本階級闘争の大前進を切り開いてきた。
 1971年11月14日、星野同志は目前に迫った沖縄「返還」協定の批准を阻止するために渋谷闘争を闘った。
 沖縄の労働者人民が求める「本土復帰」とは米軍基地の全面撤去であり、軍政からの解放だった。しかし、佐藤政権が進めた「返還」政策は、沖縄の労働者人民の要求に応えるかのようなポーズをとりながら、実際は米軍基地をそのまま維持し、アジア再侵略の拠点として強化するものだった。その核心は、基地労働者、教育労働者を先頭とする労働者の闘いを圧殺することにあった。これに対して全軍労を先頭に、2度にわたりゼネストが闘いとられた。
 本土の首都・東京では集会・デモが一切禁止され、11月14日には1万2千人の機動隊が渋谷の街を制圧する中、星野同志を先頭に青年労働者と学生は、沖縄ゼネストと連帯して全力で決起し、深夜まで闘いぬいた。
70年安保・沖縄闘争の頂点である11・14渋谷暴動闘争は、職場で資本と非和解で闘う膨大な数の青年労働者や学生の実力決起であり、沖縄と本土の分断攻撃を打ち破る闘いであった。社会党・共産党などの戦後の既成政治勢力をのりこえる真に革命的な労働者党と労働者階級の登場であった。
 日帝国家権力は、この革命の現実性に恐怖し、これを圧殺するために革共同に対し2度にわたって破壊活動防止法を発動し、カクマルの白色テロを動員した。「殺人罪」容疑をデッチあげて星野同志を逮捕した。

死刑判決を阻み動労千葉と共に

 革共同は「非合法・非公然の党」建設を基礎に、国家権力、反革命カクマルとの内戦を全力で推し進めた。その中で1979年、星野同志に死刑求刑という最大の反革命が加えられた。これに対して「死刑阻止10万人署名」運動を起こし、半年間で12万の署名を集めて死刑判決を阻止したことは、権力・カクマルに大打撃を与えた。
 1980年代、国鉄分割・民営化により労働組合・労働運動を一掃する攻撃が強まる中、83年に東京高裁は一審20年の判決を覆して無期懲役の判決を下し、87年に最高裁は上告棄却を決定した。星野同志は分割・民営化とストライキで闘う動労千葉と一体となり、対権力絶対反対で決然と立った。1996年に再審を請求し、新自由主義との全面的で非妥協の闘いに突入した。
 2008年、最高裁が特別抗告棄却決定を下した。これに屈服し、星野闘争を権力と妥協する敗北の道に引きずりこもうとする血債主義と対決して粉砕し、星野同志と革共同は労働者階級の力で星野同志を取り戻す路線を09年の全国再審連絡会議総会で確立した。それから6年、星野闘争は大前進を闘いとってきた。
 星野同志は、動労千葉を先頭とする1047名解雇撤回、外注化・民営化阻止、非正規職撤廃の国鉄決戦と一体で新自由主義―国家権力と非妥協で闘い、再審闘争を発展させてきた。労働者階級は、星野同志奪還闘争を階級形成の環に置き、全国労組交流センターを先頭に2度の徳島刑務所デモをやりぬいた。今や星野同志は、世界のゼネスト情勢をその根幹で切り開いている。

那覇での絵画展成功させ5・15へ

 5月5日から10日まで那覇市民ギャラリーで星野絵画展が開催される。これは、沖縄ゼネスト情勢と星野闘争が一つになる歴史的な闘いだ。
 沖縄の労働者、学生、牧師、ジャーナリストなどが絵画展を呼びかけており、ビラは沖縄の労働者階級の中に吸い込まれるように配布され、大きな反響を呼んでいる。星野絵画展を大成功させ、辺野古新基地建設阻止、5・15〜17の沖縄闘争に総決起しよう。
 星野同志の絵は、獄中にあって希望に満ちあふれている。それは、星野同志が労働者階級の解放を確信し、労働者階級と団結・連帯して描いているからだ。星野同志の絵画に接した人は「美しい絵で心が洗われました」「生き抜く勇気をもらいました」「無実であることを確信します」と皆口々に語っている。
 星野同志をゼネストと革命情勢で取り戻そう。連鎖集会と絵画展で100万人署名運動の本格的な発展を切り開こう。全国各地に星野救援会を建設しよう。9・6徳島刑務所デモに全国から総結集し、星野文昭同志を絶対に取り戻そう。

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