5月東西入管集会の成功へ 民主労総ゼネストに連帯し戦争・改憲の安倍政権倒そう

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週刊『前進』06頁(2679号05面01)(2015/04/27)


5月東西入管集会の成功へ
 民主労総ゼネストに連帯し戦争・改憲の安倍政権倒そう


 5月に東西で開かれる「外登法・入管法と民族差別を撃つ交流集会」(5・10全国集会、5・24関西集会、主催/外登法・入管法と民族差別を撃つ全国・関西実行委員会)に、民主労総ゼネスト決起に連帯して結集しよう。民族・国籍・国境を越えた労働者の団結、国際連帯をさらに大きく発展させ、革命へ向かった新たな前進を切り開こう。

パククネ退陣求めデモに立ったセウォル号遺家族

 韓国・民主労総は、パククネ打倒を掲げて4・24ゼネストに決起し、5・1メーデーへと進撃している。
 セウォル号惨事から1周年を迎えた4月16日、5万人が追悼に集まり、18日には光化門一帯を埋めた3万人が「セウォル号事故は虐殺だ!」とパククネ退陣デモに打って出た。これに警察部隊が襲いかかり、遺家族を含む100人を逮捕する暴挙に及んだ。このセウォル号遺家族の怒りが、「敗北と屈従の歴史を終わらせる」(ハンサンギュン委員長)と宣言した民主労総ゼネストに合流し、パククネ打倒までやむことのない非和解的な激突に発展している。
 この闘いは5・15沖縄闘争を頂点とする沖縄全島ゼネスト情勢とも完全に一つとなり、全世界的な労働者人民の決起の最先頭に立っている。
 動労千葉を先頭とした階級的労働運動・国際連帯の前進は、民主労総ゼネスト決起と完全にひとつだ。今こそ、日本におけるゼネストへ向けて、労組拠点建設へ全力で闘おう。
 5月入管集会を、安保国会決戦、安倍の戦後70年談話攻撃と対決し、安倍打倒・パククネ打倒の国際連帯集会としてかちとろう。職場・地域から労働組合を先頭に5月東西入管集会へ総結集しよう。

血債主義との決着をつけた

 全国実運動は、90年5月に関西大学において1200人の参加で第1回全国集会を開催し、以降25回を重ねてきた。
 70年7・7自己批判以降、入管法阻止闘争、在日韓国人政治犯救援運動、指紋押捺拒否闘争を闘い、こうした闘いの中から全国実運動を立ち上げた。
 全国実運動は発足当初から在日朝鮮人・中国人の戦闘的潮流との共同闘争として始まり、既成の民族運動をのりこえ、日本の労働運動の力を基礎にした新たな入管闘争を模索したものだった。そしてこの中から入管収容所に対する新たな運動も開始され、職場・地域における闘いの実践が始まっていった。
 このように全国実運動は、当初より階級的労働運動路線そのものの質と内容を持ったものであった。しかし、スターリン主義、血債主義・糾弾主義との激しい路線的激突と一致のための格闘を不可避とした。
 北朝鮮スターリン主義は、「在日朝鮮人は共和国の在外公民」とする54年8・30南日(ナムイル)外相声明によって、在日朝鮮人・中国人を日本の政治=階級闘争から切断し、民族をこえて形成されていた階級的連帯を破壊し、日本の労働者階級との共同闘争の道を閉ざすという歴史的大罪を犯した。
 血債主義・糾弾主義も、日本の労働者階級への不信と絶望、闘いの分断を組織するという点で、スターリン主義に屈服したものだった。
 06年「党の革命」で、入管戦線はもとより全党での激しい討論と路線的一致を必死に闘いとっていった。この中、道半ばで亡くなった在日朝鮮人同志、高山巌同志と高秀雄(コスウン)同志は、階級的労働運動路線の実践をとおして、自らを真に民族・国籍・国境を越えた労働者階級として打ち立てた。2同志は全党の団結がつくり出した階級の指導部であった。
 革共同は2同志の存在と闘いをすべての労働者人民に対し誇りをもって明らかにした。これこそ革共同の今日的到達地平であり、血債主義(派)との闘いに最後的に革命的決着をつけたのである。

入管体制=治安弾圧体制の破綻と崩壊が明らかに

 革共同の時代認識と路線にとって新自由主義論の確立は決定的だった。入管闘争もまた、この中で階級的労働運動路線への大きな飛躍をかちとるものとなった。全国実運動の闘いのスローガン「打ち破ろう分断! 取り戻そう団結!」は、動労千葉労働運動を職場・地域で実践する中からつくり出したものだ。
 新自由主義の崩壊は、日帝の入管体制・分断政策をも破綻にたたき込んでいる。2012年7月の在留カード制度導入は外登法・入管法体制による治安弾圧体制の破産の結果にほかならない。
 また単純労働力禁止を建前とした日帝の外国人労働力政策も破綻を突きつけられている。技能実習制度導入と改悪攻撃はそののりきり策である。
 新自由主義が世界を覆い、戦争や紛争、経済的困窮が膨大な難民を生み出している。昨年、日本で難民認定申請をした外国人は過去最多の5千人となった。また、外国人技能実習制度においては、昨年、実習生4851人が受け入れ先から失踪(しっそう)したと報道されている(過去最多。10年間で2万5千人が失踪)。最低賃金水準以下で働かされ、残業代未払いの違法の横行など、あまりにも過酷な労働条件によるものだ(産経新聞3・7付)。まさに「現代の奴隷労働」であり、差別・抑圧、分断攻撃だ。こうした報道そのものが入管体制の完全な破綻と崩壊を事実をもって突き出している。

民族・国籍・国境を越えて労働者階級は団結しよう

 日本に渡航する外国人労働者は、母国では生活できず生きるために日本に渡航せざるを得ない。難民をはじめすべての在日・滞日外国人労働者は、新自由主義という共通の敵に対して、自らの誇りをかけてともに闘う仲間である。断じて救済の対象ではない。
 だからこそ支配階級は、彼らが闘いに合流することに恐怖し、分断し団結を突き崩そうとしている。技能実習制度改悪と入管法・難民法の改悪攻撃は、労働法制大改悪と軌を一に進められようとしている。労働者階級を正規職と非正規職、日本人と外国人、さらには入管法による正規・非正規、細分化された在留資格によって分断しようというのだ。
 動労神奈川の青年労働者の決起は、正規・非正規の分断をこえて闘えば勝利できることを示している。民族・国籍・国境を越えて労働者が一つに団結して、外注化阻止・非正規職撤廃の闘いに決起すれば直ちに社会を変革できる。社会を動かしているのは労働者だ。

合同労組建設、地区党建設を

 動労千葉の分割・民営化反対、ローカル線切り捨て反対の闘い、動労水戸の被曝労働拒否の闘いは、労働組合が地域のすべての労働者・全階層の怒りを結集する拠点として登場する時、地域ソビエトへ向かっていくことを指し示している。
 いま多くの在日運動体や外国人労働者支援運動は新自由主義攻撃と対決できず、闘いの展望を示せない。問われているのは、動労千葉労働運動―階級的団結を総括軸とした絶対反対論で国鉄闘争を軸に闘うことだ。
 民族・国籍・国境を越えた団結―合同労組建設をさらに強力に推進し、4大産別決戦、とりわけ自治体、教労での闘いとともに前進しよう。
 2015年、全国実運動の飛躍をかけ、在日・滞日外国人労働者の大きな結集軸として、階級の指導部建設と一体で組織的発展をかちとろう。
 「党と労働組合の一体的建設」を推進し世界革命へ向けた単一の労働者党建設へ前進しよう。こうした闘いの一切の軸に地区党建設をすえ、全戦線の課題に責任を取る地区党へ飛躍しよう。闘う仲間は5月東西入管集会へ総結集しよう。
〔革共同入管闘争組織委員会〕

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民主労総ゼネスト連帯!
打ち破ろう分断!取り戻そう団結!
外登法・入管法と民族差別を撃つ東西交流集会

5・10全国交流集会 第26回
 5月10日(日)午後1時 横浜市開港記念会館

5・24関西交流集会 第25回
 5月24日(日)午後1時 大阪市・東成区民センター

 主な発言予定 民主労総ソウル地域本部、移住労組、福島、沖縄、合同・一般労組全国協、難民・仮放免者、動労千葉、動労水戸
 主催/実行委員会

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