全国の大学で新歓企画 安保国会決戦へ新入生合流

週刊『前進』06頁(2678号05面03)(2015/04/20)


全国の大学で新歓企画
 安保国会決戦へ新入生合流

(写真 4月15日 東京)

(写真 4月14日 沖縄大学)

(写真 4月14日 東北大学)

(写真 4月14日 京都大学)


 全国の大学で新入生歓迎企画がかちとられ、4〜6月沖縄・安保国会決戦へ新入生の合流が始まった。
●首都圏
 4月15日、東京で全学連と法政大学文化連盟共催で「戦争への道を阻もう! 鈴木達夫さん講演会」が開かれた。
 鈴木弁護士は、①学生運動の特徴と労働運動、②戦争の危機の時代を「支配階級の危機」「世界史の転換期」として捉えること、③圧倒的多数の労働者が生きられない現実をゼネストに転化すること、④学生自身が「天下国家」を語り全人民の利害を体現して闘いに立つことの4点を訴えた。質疑応答では、新宿高校時代やNHK・日放労長崎分会時代の闘いも語られた。
 最後に斎藤郁真全学連委員長が4・28沖縄デーと6・15国会包囲闘争への決起を訴えた。
●沖縄大学
 沖縄大学学生自治会は4月14日、「学生の力で戦争への道を阻もう! 辺野古新基地建設とめよう!」と題した新歓講演会を開催した。
 講師は元全駐労マリン支部副委員長の水島満久さんと、全学連書記長の坂野陽平さん。水島さんは、沖縄の怒りが全島ゼネスト情勢に発展する中、米軍基地労働者の職場からの闘いが決定的だと語った。
 参加した新入生は、熱心に聞き入った。赤嶺知晃自治会委員長は「自治会運動に参加し、当局の弾圧をうち破る決起をつくりだそう」と訴えた。
●東北大学
 東北大では4月14日、学生自治会主催の新歓講演会「イラク戦争12年と日本」が開かれた。イラク戦争を取材してきたジャーナリストの綿井健陽さんを講師に招き、新入生を始め多くの東北大生が集まった。
 綿井さんは、03年開戦直後から現地で撮影した映像を映しながら、戦争の生々しい実態を報告した。「もしイラク戦争が起きなかったら、今年1月の日本人人質事件は起きなかっただろう」と事件の背景を述べた。
 冒頭に学生自治会委員長の澤田光司君が、「沖縄全島ゼネストのような闘いが戦争をとめる展望だ」と提起。参加した1年生は「遠い国のことだと思っていたイラク戦争からの流れが身近に思えた。目を背けないでいきたい」と感想を述べた。
●京都大学
 京都大では4月14日に、「大学を反戦のとりでに」と題して鈴木達夫弁護士の講演会を開催した。
 鈴木さんは、現在の激動情勢と自らの闘いの経験を熱く語り、「実際に戦争が始まり核戦争まで準備される危機的状況にあって、労働者階級の闘いで新たな時代をつくろう!」と呼びかけた。
 討論では、会場の学生から「全共闘時代のスローガン『大学を安保粉砕・日帝打倒の砦に』と『帝大解体』との違いは何か」など質問が次々と出された。
 最後に司会が、4・28沖縄デー闘争への決起を呼びかけた。

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