安倍のために血は流さない 学生が決起し歴史を変える マル学同中核派・沖縄大学支部

週刊『前進』06頁(2678号05面02)(2015/04/20)


安倍のために血は流さない 学生が決起し歴史を変える
 マル学同中核派・沖縄大学支部


 辺野古新基地建設を進める安倍政権に対し、沖縄の怒りは燃えている。韓国・民主労総ゼネストとともに、沖縄〝全島ゼネスト情勢〟が安倍を打倒寸前まで追いつめている。沖縄―本土―韓国を貫く「日米新ガイドライン粉砕! 辺野古新基地建設阻止!」の反乱として4・28沖縄デー闘争を闘おう! 5・15沖縄闘争を安倍打倒の10万人決起として大爆発させよう!

沖縄の怒りは革命を求める

 菅官房長官は4月5日の翁長沖縄県知事との初会談で、「辺野古移設は唯一の解決策」「工事を粛々と進めている」と基地建設を開き直った。4月8日にカーター米国防長官と会談した安倍は、基地建設を「確固たる決意のもとに進める」とうそぶいた。安倍政権は3月12日に辺野古沖での海底ボーリング調査を再開した。翁長知事の作業停止指示にも「命令は違法」と居直り、問答無用に作業を続行している。
 沖縄米軍基地は、戦後一貫して米帝の出撃基地だった。辺野古新基地も「普天間の代替」ではなく朝鮮・中国侵略戦争の最新鋭の出撃拠点だ。
 国=一握りの支配階級の延命のために民衆を犠牲にしたのが沖縄戦だった。敗戦必至の日帝は、「国体護持」の時間稼ぎとして沖縄に「出血持久=捨て石作戦」を強いた。住民は根こそぎ戦争に動員され、3人に1人が亡くなった。「軍隊は住民を守らない」が沖縄戦の教訓だ。
 沖縄米軍基地を最大の実体とする日米安保同盟は「平和憲法」の裏の顔だ。基地はアジアの戦後革命・民族解放闘争を弾圧し、米の世界支配を維持する暴力装置としてつくられた。沖縄では、労働者人民の怒りが体制を揺るがす闘いとなって繰り返し爆発した。朝鮮戦争を機に始まった基地拡張に対する闘いは、銃剣とブルドーザーによる土地接収、「沖縄の永久核基地化」を宣言した「プライス勧告」(56年6月)への〝島ぐるみ土地闘争〟に発展した。
 佐藤栄作政権による「本土復帰」とは、「基地のない沖縄」という核心を裏切るものだった。米軍のB52爆撃機が沖縄からベトナム戦争へ飛び立つ中、復帰闘争は反戦・基地撤去へ向かう。「沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」を掲げた70年安保闘争と結びつき、巨大な闘いが爆発した。ペテン的返還の72年5・15は4・28とともに永続的な闘いの日となった。
 95年の米兵による少女暴行事件に対し、変わらぬ基地の現実に10万人の怒りが爆発した。96年4月、日米政府は「普天間基地全面返還」を発表したが、これも辺野古への「代替施設」が条件だった。同時に「振興策=雇用対策」として「特区」がつくられたが、その正体はコールセンターに象徴される膨大な非正規労働者の拡大だった。
 新たな安保強化・米軍再編との闘いとして辺野古新基地建設阻止闘争が19年間闘われ、日帝を揺るがしてきた。
 いま沖縄で爆発しているのは、この歴史と現実への根底的怒りである。それは、本土との団結と国際連帯を求め、プロレタリア世界革命の勝利を求めてやまない怒りだ。韓国・民主労総のゼネスト決起と連帯し、日本で安倍打倒のゼネストを!

青年・学生先頭にゼネストへ

 復帰闘争で米日帝を震え上がらせたのは、基地労働者を先頭にした実力の全島ゼネスト闘争だった。「労働者は死んではならない。死すべきは基地だ」と決起した基地労働者の闘いは、実際に戦争を止める力があることを示した。
 闘いの突破口を切り開いたのが、既成指導部をのりこえる全学連や青年労働者の決起だった。
 「抗議や陳情に終始し、大衆デモもその補助的意義しか与えられず、結局は『主席』や『首相』など他人まかせになってしまう復帰協のそうした限界を突破し、人民自身の実力闘争で帝国主義を打倒しようとする反戦派の思想と行動が沖縄にもたらされた。......この運動は、8月の『3学生の嘉手納基地突入』によって実質的な方向性を与えられた。......このような直接的実力闘争こそ、沖縄の人民が選び取るべき新しい運動の方向性であることが、一瞬のうちに理解された」(沖縄県反戦青年委員会編『全軍労反戦派』)
 当時の沖縄大学自治会は2度の全島ゼネストに際して大学をバリケード封鎖し、48時間ストに立った。

戦争の協力者 仲地学長倒せ

 2万沖縄学生は歴史の転換を感じ取り、決起を開始しつつある。開講日以来、沖大生も当局の妨害をうち破って、クラスで赤嶺委員長の訴えに拍手を送り、署名やメッセージを続々寄せている。
 安倍の最悪の先兵に成り下がった沖大・仲地博学長体制と徹底対決しよう。仲地は3月卒業式の告辞で、「戦争は最大の人権・環境破壊」という沖大憲章を紹介し、「時代に雄々しく立ち向かってほしい」とほざいた。ふざけるな! キャンパスでのビラまきを禁止し、反戦集会を弾圧し、立ち上がる学生をつぶして回っているのは仲地だ! 法経学部新学部長・小野は新入生へ「終身雇用・年功序列といった従来の日本型経営は過去のもの。一つの企業や組織に頼るのではなく、自立した個人としてキャリアを磨け」と言っている。まさに法政大の「自立型人材」路線であり、安倍の総非正規化や「経済的徴兵制」=学徒動員に協力するものだ。
 戦前、沖縄では米軍上陸直前に学徒動員が始まり、ひめゆり学徒隊や鉄血勤皇隊が結成された。安倍は再び沖縄を「捨て石」にし、学生に「血を流せ」と迫っている。資本家のために戦争に行って死ぬか、戦争・基地の元凶である帝国主義を打倒するか。決するのは学生の決断と行動だ。
 沖大自治会は、4・28沖縄デー―5・15沖縄闘争―6・15国会デモと自治会執行部選挙に決起する。ともに闘おう!

このエントリーをはてなブックマークに追加