2015年日誌 3月31日~4月6日 40年を超す原発が審査入り/「残業代ゼロ」法案、国会提出
2015年日誌 3月31日~4月6日
40年を超す原発が審査入り/「残業代ゼロ」法案、国会提出
●米がエジプトに軍事支援再開 オバマ米大統領はエジプトのシーシ大統領と電話で会談し、同国へのF16戦闘機や対艦ミサイルの供与など軍事支援を再開する方針を伝えた。(31日)
●40年超す原発、初の審査入り 原子力規制委員会は運転開始から40年前後になる関西電力の2原発3基について新規制基準に基づく審査を始めた。原則40年とされている運転期間の延長をめざす老朽原発の審査は初めて。対象は福井県にある高浜1号機(運転開始から40年)、2号機(同39年)と美浜3号機(同38年)。(2日)
●2030年原発比率、2割程度 自民党は2030年の電源構成(エネルギーミックス)について、原発や石炭火力などの「ベースロード電源」の割合を6割程度にするよう政府に求める方針を固めた。この場合、原発は少なくとも2割程度は残る計算。(2日)
●イラン核開発を制限 米英独仏中ロとイランは、イランが10年以上は核兵器が造れないレベルまで核開発の能力を制限し、国際社会の強制査察を受け入れることを柱とする「枠組み」で合意したと発表した。(2日)
●青函トンネル特急から煙、乗客124人避難 北海道と本州を結ぶJR津軽海峡線の青函トンネル(約54㌔)内で、函館発新青森行き特急「スーパー白鳥34号」(6両編成)の車両から火花が出て、緊急停止した。乗客124人と乗員ら5人は列車を降り、停止位置から約1・2㌔函館側の旧竜飛海底駅に歩いて避難した。(3日)
●地中貫通爆弾、米が新型開発 米ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)は、国防総省が新型の地中貫通型爆弾「バンカーバスター」の投下実験を行ったと報じた。旧型のバンカーバスターではイランや北朝鮮の防御を固めた地下施設の破壊は困難とされ、開発が進められていた。(3日)
●「残業代ゼロ・過労死」法案、国会提出 政府は残業代や深夜手当が払われなくなる新たな制度を柱とした労働基準法などの改定案を国会に提出した。成長戦略の目玉の一つとして今国会での成立をめざす。(3日)
●伊方原発の審査、公開の議論終了 原子力規制委は四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の再稼働に向けた公開の審査の議論をほぼ終えた。四電は審査で指定された点を修正し、審査書案を提出する。(3日)
●経団連、「残業代ゼロ」の対象広げる見解 残業代などが払われなくなる新しい労働制度について、経団連の榊原定征会長は「年収要件の緩和や対象職種を広げる方向で考えていかないといけない」と見解を示した。(6日)
●教科書に政府見解加筆 来年度から使われる中学校の教科書について、文科省は検定結果を公表した。社会科の「東京裁判」「慰安婦」などの記述に関連して、政府の統一的見解が盛り込まれていないなどの意見が6件ついた。今回の検定では初めて特定の事柄を加筆するよう促し、各社とも盛り込んだ結果、政府の主張が教科書に反映される形となった。(6日)