労働者の団結で安倍倒そう 杉並区議選必勝へ! インタビュー
労働者の団結で安倍倒そう
杉並区議選必勝へ! インタビュー
4月19日告示―26日投票の杉並区議会議員選挙(定数48)が目前に迫った。東京西部ユニオンの北島邦彦副委員長は戦争絶対反対、児童館廃止と民営化は撤回、安倍を倒そうと訴え、連日、杉並区内をかけ巡っている。選挙戦必勝へ北島さんから話をうかがった。(編集局)
戦争法案粉砕の大決戦へ
――いよいよ杉並区議選投票日まで2週間。今区議選をどう闘いますか?
区議選は戦争を許すのかどうか、労働者人民と安倍政権の戦後史をかけた大決戦への突破口です。
集団的自衛権の行使容認を法制化する安保法制。これは安保改定と改憲です。安倍は中東に参戦しつつ、いつでもどこでも武力行使する戦争法をつくろうとしています。5月14日に安保法制の閣議決定、国会会期を8月上旬まで延長し法案を通すという。4月統一地方選は重大な位置にあります。
安倍の危機はすさまじい。帝国主義として戦争する態勢もない。労働者人民も生きられない。安倍は革命の現実性に恐怖している。区議選で人民の総決起をつくり安倍を倒す。衆院選で鈴木達夫弁護士への1万7千票に表された安倍への怒りを継承する闘いです。
安倍を打倒するのに何が必要か。杉並に労働者の団結、闘う労働組合をつくる。それを軸に高齢者も子どももあらゆる区民が団結できる。地域の闘う拠点をつくりあげていく挑戦です。
核戦争を阻止しよう
「核攻撃の準備をしていた」というロシアのプーチン大統領。世界戦争は核戦争として火を噴こうとしています。安倍は、核兵器の材料であるプルトニウム蓄積のために原発再稼働をごり押ししている。だから「戦後70年談話」なんです。狙いはヒロシマ、ナガサキの圧殺・抹殺です。
核戦争を止める先頭に立つのはやっぱり杉並です。原水爆禁止署名運動以来の「土地の記憶」をよみがえらせる。フクシマの怒り、動労水戸の被曝労働拒否の闘い、ふくしま共同診療所とともに原発をなくすことです。
安倍は衆院選の1万7千票と杉並の歴史的闘いに震え上がっています。だから桜井よしこや葛西敬之らが改憲1千万人署名を回覧板で回し始めた。杉並では、侵略戦争賛美の教科書採択をめぐって極右勢力と激突してきましたが、今年も杉並で狙っている。杉並区議選は安倍との最先端の攻防点です。
ゼネストで戦争とめる時
――戦争を止め、安倍を倒す展望はどこにありますか?
労働者が戦争協力はしないと職場で団結してストライキで生産活動を止めたら、戦争は成り立たない。もう一つは国際連帯。戦場で殺し合いをさせられる労働者が手を結び、戦場に送り出す自国政府を倒すということです。
今、韓国・民主労総はゼネストへ向かっている。日本も沖縄を始め安保国会をめぐり本質的にゼネスト情勢にある。ゼネストで戦争を止める時です。
壮大な闘いですが、一つひとつは職場で団結して闘うことの中にある。東京西部ユニオンでは、鈴木コンクリート工業分会が解雇を撤回させ、荻窪郵便局の非正規の青年労働者もスキルダウンを撤回させ管理者たちに謝罪させた。そして今回のアメリカン・アパレル分会の東京都労働委員会における解雇無効の勝利命令。20〜30代の非正規労働者が、不当な首切りや不当な扱いを許せないと組合をつくって、団体交渉やストライキで闘ってきました。労働委員会も弁護士をつけずに自分たちでやった。職場の団結と闘いを基礎にして会社と労働委員会を追い込んだのです。非正規雇用であっても首を切られない状況を資本に強制できる。
「こうやって闘えば勝てる」「この労働者の団結で安倍を倒し、世界戦争を止められる」と、地域の職場を回ることができます。
新しい労働者の政党を
――西部ユニオン副委員長として青年とともに闘ってきましたね。
新自由主義のもと、青年は生きること、闘うことがあらかじめ命がけです。しかし、団結して闘えば未来は切り開けることを一緒につかんできた。青年の怒りと行動をともにする議席を奪還する。これが私の役割です。
しかし、無所属区民派のスローガンは「困った時にひとりにしない」。緑の党は「『困っている』を見捨てない」。社民党は「あなたをひとりにしない」。労働者は団結して闘うことができない、救済の対象だという。
そして共産党はブラック企業をなくすためのルールづくりと言う。だけど今でも労働基準法や労働組合法があるけど、闘わなければサービス残業や不当労働行為のオンパレードです。
どの勢力も青年が自ら団結して闘うことを圧殺する。冗談ではない。まさに国鉄4・9政治和解で労働者の闘いに絶望した姿そのものです。ここに私たちとの明確な違いがあります。JR大再編攻撃の中でJR青年労働者を先頭に「動労総連合を全国に」の闘いがうなりを上げて始まっています。ここに闘う労働組合復権の展望がある。
労働者の団結に依拠すれば勝てる。杉並から新しい労働者の政党をつくる。私は中曽根の国鉄分割・民営化に対して命がけで決起し獄中闘争を闘い抜いてきた。私の革命家人生は国鉄闘争と労働者の団結の中にある。だから一人ではない。「戦争を革命へ」と訴える不屈の議員は、一人でも爆発的な影響を与えることができます。
児童館廃止は撤回させる
――区議選のもう一つの課題として、田中良杉並区長が掲げる「区立施設再編整備計画」との対決がありますね。
田中区政は、区の施設が老朽化しているから機能は落とさず再編・整備するという。けれども区の事業の全面的な民営化・外注化攻撃です。
一番の問題は区内に41カ所ある児童館の全廃です。東京西部ユニオンで児童館廃止撤回署名を始めています。
全党派が児童館全廃を意図的に隠しています。無所属区民派は「機能は拡充」と主張し、共産党は新設される「子どもセンター」が19カ所になるから「削減」という言い方で、「行政サービスが低下するから反対」と言う。
しかし「子どもセンター」は児童館とはまったく質の違うもの。しかも児童館でやっている学童クラブは、全部小学校に移され民間委託される。安倍政権の学童保育30万拡充の一環です。
もっとも問題なのは、児童館で働く500人の労働者の首切りです。その半分は非正規労働者です。学童クラブの民間委託で職場を失う。
委託化されれば安上がりにするために人員は削減され、低賃金・非正規労働者が膨大に生み出される。家庭ももてない。人の入れ換えも激しくなり、技術も継承できない。劣悪な労働条件は安全を崩壊させる。JRの全面外注化で起きていることと同じです。
共産党は首切りも民間委託も一言もふれない。推進です。「行政サービスを低下させないため」に権利なんか主張しないで働けという聖職者論で、労働者の団結をたたきつぶしている。
また児童館全廃の狙いは公務員労働組合を解体すること。区職労本部は、「民間委託されてしまうから当局と議論して自分たちの要求を入れさせた方がよい」と民営化を推進する。現場には「再編整備計画」の説明などない。怒りは激しい。民営化絶対反対でなかったら誇りも団結も全部奪われる。解雇と総非正規職化、そして児童館廃止は地域全体を破壊します。
児童館廃止反対闘争は、児童館職場や区の委託職場も組織し、労組拠点建設の展望を生み出しています。区の職員の反応もいい。児童館を回っても、地域住民の反響もすごい。労働組合を軸に地域の反撃を組織する闘いです。
消費税は全廃だ
――消費税増税と社会保障解体も大問題ですね。
商店や町工場では、消費税が払えないという。高齢者も年金が減らされ、介護保険料も上がる。生活破壊の消費税に怒りが爆発しています。共産党は「8%のまま」、社民党は「5%に」と。生きていけないんだ。全廃しかない。「人件費には消費税がかかる、派遣にすれば物品費になり消費税がかからない」と企業に進める税理士もいるそうです。消費税は非正規化攻撃でもある。労働者の課題です。
また、社会保障解体も民営化攻撃として襲いかかっています。国民健康保険は都道府県移管で規模を大きくして民間に売り飛ばす。年金は投機の対象に。介護も特別養護老人ホームの株式会社による運営が検討されています。
さらに、安倍の言う「女性の活躍」とは、低賃金・非正規労働者として労働市場に女性をかりだすもの。長時間保育が必要というが、子どもと向き合えない労働現場に問題があります。
労働者と住民の団結した闘いでひっくり返すしかありません。
党派闘争に勝ち抜く
――ともに闘う人たちと『前進』読者に、最後に一言お願いします。
選挙戦を三つの柱で闘っています。①地域まわり、②街頭宣伝・労働相談、③労組・職場まわり。三つが結合し地域を一変させています。あらゆるところで活動している人たちが自分自身の勝利として感じられる選挙になり始めた。選挙ポスター用の掲示板は76枠。70数人との徹底した党派闘争を貫いて何としても勝ちましょう!
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北島邦彦は一緒に実現します
◆戦争絶対反対! 安倍政権たおせ
◆生活破壊の消費税は全廃
◆児童館をなくすな! 学童クラブ・保育園の民営化反対
◆フクシマの怒りとともに全原発廃炉!
◆いのちと安全を守る
◆杉並から新しい労働者の政党をつくろう