動労神奈川 雇い止め解雇を粉砕 青年のスト決起が勝利開く

週刊『前進』08頁(2676号01面02)(2015/04/06)


動労神奈川
 雇い止め解雇を粉砕
 青年のスト決起が勝利開く

(写真 解雇撤回まで団結してどこまでも闘いぬく! 雇い止め解雇粉砕をかちとった3月26日の動労神奈川のストライキ【小田原】)


 3月30日、動労神奈川は、雇い止め解雇を粉砕して3カ月雇用に戻すという緒戦の大勝利をかちとりました。
 動労神奈川の結成と3・14ダイヤ改定反対の闘いに恐怖した東日本環境アクセス資本は、3月19日、桑原組合員を「1カ月雇用・4月末雇い止め」とする許しがたい解雇攻撃を加えてきました。これを3月26日のストで粉砕したのです。
 この雇い止め解雇粉砕をかちとった力は第一に、職場と神奈川―全国のJRの青年労働者の怒りが燎原(りょうげん)の火のように広がったことです。
 「動労千葉・動労水戸の闘いにはいつも注目しています。この流れをくんで私の居住地・神奈川に、新しい芽が生まれたのは大変うれしく思っております。艱難辛苦(かんなんしんく)を乗り越えて闘いの輪が広がることを願っています」(前進読者)―この激励の手紙は氷山の一角です。
 動労神奈川と神奈川労組交流センターは26日、東日本環境アクセス・小田原事業所の門前で雇い止め解雇粉砕の激しい怒りのストライキ行動をたたきつけました。
 朝7時30分から、動労西日本の山田和広書記長、静岡、三多摩、東京南部、さらに婦人民主クラブの仲間など45人が結集して闘いました。
 「解雇撤回まで団結してどこまでも闘いぬく」。桑原組合員のスト突入宣言で始まった行動は、小田原駅と環境アクセスで働くJR労働者の怒り、「がんばれよ」という職場の仲間の激励が合流するものとしてかちとられました。
 この勝利を実現した力は第二に、動労総連合の存在と路線です。
 動労千葉の1047名解雇撤回闘争も、職場における資本との闘い、反合理化・運転保安闘争と一体の闘いとして闘われてきました。外注化阻止・非正規職撤廃の闘いです。動労神奈川はまったく未経験ながら、解雇撤回の闘いとダイヤ改定反対の闘いをひとつに結合し、職場に階級的団結をつくり出す闘いとして、挑戦したのです。
 やむにやまれぬ労組結成は、およそ実現不可能な労働強化となるダイヤ改定に反対する闘いであり、青年労働者の「生きさせろ!」の自己解放闘争です。上野東京ラインの開通でグリーン車清掃から全車両清掃へ仕事量が増大する一方で、年間600万円の人件費=人員を削減する攻撃は必ず労働者の怒りの憤激を呼び起こします。この資本の矛盾と危機を革命に転じうるのは青年労働者の主体的な団結した闘いだけです。青年労働者は、雇い止め攻撃との対決と同時に「ダイヤ改定反対!」「労働強化は許さない!」「要員を増やせ!」という二重の闘いに挑戦し、根底的な決起を開始しました。
 資本の回答は「仕事ができなければJR東と相談する」という体たらくです。新自由主義は労働者の団結した反撃を想定していません。毎月の雇い止め解雇攻撃の強権支配と耐えがたい労働強化は表裏一体です。動労神奈川は闘えば勝てるという動労千葉と動労水戸の闘いの道を労働者の誇りにかけて開始しました。
 解雇撤回の決定的勝利の上で確認したいことは闘いはまったくこれからだということです。平均勤続年数2年という過酷な労働条件に対する労働者の回答は、労働組合をつくり団結して資本に立ち向かうという、困難だが誇りある道です。資本と労働者の対決の最も激しい職場、JRで青年労働者の団結の結集軸が打ち立てられました。団結を拡大するのはこれからです。
 今回の雇い止め解雇通告ほど、明々白々な不当労働行為はありません。非正規職場でまかりとおっている団結破壊は、労働者の怒りの噴火山の上にあります。労働者階級の解放をかけた動労神奈川の決起は、この闘いに革命党が固く団結することで必ず勝利できます。
 4・5動労神奈川結成集会は、解雇撤回の勝利の上で、動労神奈川の本格的建設と、合同労組と公務員職場の拠点建設を進める出発点です。多くの労働者の結集を呼びかけます。
(神奈川労組交流センター 橋本弘)

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