4・26杉並区議選 北島邦彦氏必勝を 動労総連合を全国につくろう 「血を流して戦争する国」づくり狙う安倍打倒=安保国会決戦へ

週刊『前進』08頁(2676号01面01)(2015/04/06)


4・26杉並区議選 北島邦彦氏必勝を
 動労総連合を全国につくろう
 「血を流して戦争する国」づくり狙う安倍打倒=安保国会決戦へ


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(写真 3・29三里塚大集会に920人 記事4面/市東さんの農地取り上げを許すな! 3・4農地裁判控訴審の結審強行を弾劾し成田市で集会とデモ)


 ストライキで雇い止め解雇を粉砕した画期的地平の上に、4月5日、動労神奈川結成集会がかちとられ、動労千葉青年部への組織破壊攻撃は団結と組織拡大の闘いで粉砕されている。東京西部ユニオンのアメリカン・アパレル分会の解雇撤回闘争も大勝利だ。1~3月の決戦的激闘は、動労総連合と階級的労働組合建設の展望を決定的に切り開いている。危機と大破綻にたたき込まれている日帝・安倍とJR体制を、動労総連合の本格的建設、国際連帯と階級的労働運動の躍進で打倒しよう。闘う労働組合の拠点建設と安倍打倒をかけ、4・26杉並区議選で北島邦彦氏の必勝をかちとろう!

世界戦争・核戦争危機に国際連帯で大反撃を

 帝国主義とスターリン主義の戦後世界体制は、1991年のソ連スターリン主義の崩壊に続き、パリバ―リーマン・ショック以来の大恐慌の爆発と基軸国・米帝の決定的没落の中で、「戦後70年」にしてついに最後的な破綻と崩壊を迎えている。階級的労働運動と国際連帯で、2010年代中期階級決戦を新たな「1917年ロシア革命」として闘いとる歴史的な情勢が到来した。
 衝撃的な事実が暴露されている。ロシア軍が3月16〜21日に、NATO軍や米軍を仮想敵として「核兵器の先制使用の可能性」を想定し、北極圏から千島列島にかけて大規模軍事演習(8万人)を行ったというのだ。そこでは核ミサイルを搭載した複数の原子力潜水艦を北極圏に展開し、ロシア連邦軍参謀総長が核の発射準備を指示した。
 ロシア大統領・プーチンが、クリミア併合1周年の3月15日に、同半島併合時に核兵器を臨戦態勢に置く用意をしていたと公言した。その翌日からこの演習が始まった。プーチン発言は、大恐慌下での帝国主義と大国の戦争・世界戦争が同時に核戦争であることを衝撃的に突き出した。
 1929年の大恐慌は、37年の米大統領・ルーズベルト再選と同時に始まった緊縮政策への転換を機に「恐慌の中の恐慌」へと突入した。これ以降、帝国主義各国は勢力圏の分割・再分割へ争闘戦と軍需経済化を加速し、39年のドイツのポーランド侵攻をもって第2次世界大戦が始まった。この中で米、独、日などの帝国主義とソ連スターリン主義は核開発競争を激化させ、その帰結が米帝の広島・長崎への原爆投下だった。今日の大恐慌と「恐慌の中の恐慌」は、第2次大戦を上回る激しさで、世界戦争=核戦争の危機を再び引き寄せようとしているのだ。
 戦後世界体制は、米帝とソ連スターリン主義が巨大な戦略核・戦術核で武装して対峙・対決し、常に核戦争の危機をはらんだものとしてあった。それは世界の労働者階級と人民を核で支配し抑圧するきわめて危うい反革命体制だった。今や大恐慌が戦争と大失業を激化させ、ウクライナ、中東、東アジアの3正面で戦争・世界戦争が現実化している。しかも核戦争の危機を完全にはらんでいる。ウクライナ情勢とプーチン発言はそのことを衝撃的に突き出した。
 しかし同時に、日本の闘いを先端に戦後階級闘争は、核と核戦争に対し絶対非和解で激突し対決してきた。50年朝鮮戦争での核使用策動との闘いが日本階級闘争を戦闘化させ、米ソ核実験反対闘争は階級的労働運動と革命的共産主義運動の発展のてことなった。今こそ世界戦争・核戦争と核武装の危機に、階級的労働運動と国際連帯、反帝・反スターリン主義世界革命で徹底対決し闘おう。

帝国主義間・大国間の地殻変動的な大争闘戦

 残存スターリン主義・中国が進めるアジアインフラ投資銀行(AIIB)設立に、英、仏、独を始めカナダ、オーストラリア、韓国などを含め、米、日を除く主要50カ国が参加しようとしている。大恐慌下で体制的危機を深める中国スターリン主義が狙うのは、AIIBをもって米帝や日帝に対抗し、「一帯一路構想」(二つのシルクロード経済圏構想)を掲げ、鉄道と原発を二枚看板に「資金力と低コスト」を振りかざし、アジア全域から中東―欧州を結ぶ広大な市場を支配し勢力圏にすることだ。
 大恐慌と「恐慌の中の恐慌」への突入で危機にあえぐEU・ユーロ圏は、英帝を先頭に仏、独などがアジア市場への参入を狙い、雪崩(なだれ)を打ってAIIBへの参加を表明。世界第2位の経済大国となった中国の争闘戦的攻勢で、米英関係を始め帝国主義は一気に地殻変動的な亀裂を深め、1974〜75年恐慌を契機に成立したG7体制・サミット体制は事実上崩壊した。
 思わぬ展開に虚をつかれた日帝・安倍政権は、「同盟国さえ引き止められなかったのか」と米帝へのいらだちと批判をつのらせている。米帝の歴史的没落と脱落日帝の危機はいよいよ深まり、日米間の矛盾と争闘戦もさらに激化していく。
 経済的に巨大化し軍事化を加速する中国の周辺で戦争的危機が激化している。すでに南中国海では領有権をめぐりフィリピン軍などと中国軍の激突が深刻化し、東中国海では釣魚島(ちょうぎょとう)をめぐる日帝と中国の軍事的緊張が一触即発的だ。「リバランス(再均衡)戦略」のもと米帝はフィリピンに新基地を造り、安倍は沖縄の辺野古新基地建設と集団的自衛権の安保法制に突進している。北朝鮮スターリン主義と韓国・パククネ政権の体制的危機も完全に一線を越えつつある。
 大恐慌の戦争・世界戦争への転化の情勢は東アジアで最も緊迫し、その最先端に日帝・安倍の凶暴化、戦争化がある。
 米日韓国際連帯と階級的労働運動の拠点建設で大恐慌と戦争をプロレタリア革命に転化しよう。韓国・民主労総ゼネストに連帯し決起しよう。動労総連合建設を全力で進め、JRを始め全面外注化・非正規職化、団結破壊・労組破壊を打ち破ろう。「新捜査手法」を振りかざした戦争への道=治安弾圧を粉砕しよう。

3・14ダイ改と原発で大破綻さらけ出す安倍

 「今回のダイヤ改定は会社発足以来のもの」(JR東日本社長・冨田)という3・14ダイ改=JR大再編の攻撃に対し、動労千葉・動労水戸・動労連帯高崎・動労西日本がストと集会、抗議行動に決起した。動労神奈川がこれに続いた。階級的労働運動がJR体制を圧倒している。
 さらにJRで闘う青年労働者が軸となり3・11反原発福島行動が闘われ、3・15動労水戸支援共闘の結成で、被曝労働拒否を原発労働者を始め全産別の闘いに拡大する挑戦が始まった。こうした闘いの対極で支配の根幹から大破綻を強制されているのが安倍だ。
 3月30日、JR京浜東北線の鶴見駅で起きた人身事故で、JRはもとより私鉄も含め首都圏・関東圏の交通網が大混乱する事態が発生した。それは終日、回復しなかった。3・14ダイ改による「上野東京ライン」開業がその元凶であり、無理な長距離運行や二層高架による安全崩壊が鉄道運行そのものを破綻させているのだ。JRへの怒りが爆発寸前だ。
 福島第一原発でも死傷事故が相次ぎ、1〜2月には2週間以上も作業がストップしていた。この間の原発作業員の怒りは頂点に達し、「暴動が起きる寸前だった」という。安倍政権が命運をかける「鉄道」と「原発」で大破綻がさらけ出され、安倍打倒と革命の現実性はここにもはっきりと示されている。
 1〜3月決戦の感動的で巨大な勝利の地平を引き継ぎ、当面する最大の決戦課題は4月統一地方選である。とりわけ4月26日投票の杉並区議選に絶対に勝利することだ。
 14年の都知事選・衆院選決戦をプロレタリア権力闘争、一大政治決戦、大党派闘争として闘いぬいた歴史的地平をさらに発展させ、安倍の戦争・改憲、丸ごと民営化、社会保障解体、生活破壊への怒りを解き放ち、安倍打倒を真っ向から掲げて、北島邦彦氏の圧勝=議席奪還を全力決起でかちとろう。
 「血を流して戦争する国」づくりを狙う安倍の「戦後70年」攻撃との激突は、これまでの延長線上にはない。杉並区議選勝利を突破口に、4〜6月の国鉄決戦、民主労総ゼネスト連帯の闘い、5・15沖縄闘争、4・28―6・15安保国会決戦へ進撃しよう。

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