甲状腺がん発症に怒り
　３月20日、官邸前金曜行動
　ロシアの男性も「再稼働反対！」

　３月20日午後６時30分から首相官邸前で金曜行動が行われた。国会前は中止となり、官邸前に集中しての開催となった。
　激しい怒りのコールに続き、スピーチが始まった。最初に発言した男性は「安倍首相！　本日の佐賀地裁での、玄海原発３号機のＭＯＸ燃料使用差し止め請求を棄却した判決は不当だ。判決内容は『新基準に適合しているから問題ない』という論理だ。しかし、新規制基準自体がでたらめで安全ではない。再稼働は許されない。私たちは諦めない！　日本を戦争する国に変えることなど日本の民衆は許さない」と気迫をほとばしらせた。
　ロシアから来た男性は「私は原発をとめるため、皆さんと連帯を深めるためにここに来ました。日立はリトアニアに原発を輸出しようとしていますし、三菱はトルコに輸出しようとしています」と弾劾し、「原発いらない！　再稼働反対！」と元気よくコールを行った。
　毎回参加している女性は「安倍首相！　福島原発事故はまだ収束していません。いったい何万人が被曝を強いられているのでしょうか。子どもたちの甲状腺がんが１１７人も明らかになっています。まだ検査していない子どももたくさんいる。これが怒らずにいられますか！　原発再稼働や輸出は怒りて余りあります。私たちは心の底から怒って抗議しています。原発はあってはなりません。平和利用のまやかしは断じて許されません。私たちは頑張ります！」と官邸に向けて声を張り上げた。
（Ｈ）