北島邦彦氏、連日訴え 杉並から安倍を倒せ 4月区議選勝利へ闘い本番

週刊『前進』06頁(2675号03面01)(2015/03/30)


北島邦彦氏、連日訴え
 杉並から安倍を倒せ
 4月区議選勝利へ闘い本番

(写真 安倍倒そう! 行き交う労働者にアピール【3月24日 阿佐ケ谷駅】)


 4月26日投票の統一地方選に向け、元杉並区議会議員の北島邦彦氏が連日、地区の仲間とともに街頭宣伝を行っている。3月24日の阿佐ケ谷駅前での北島氏の演説です。(編集局)

戦争・核武装に絶対反対

 4月の杉並区議選の課題は何でしょうか。
 最近、杉並区内のいくつかの町内会で、「憲法改正に賛成します」という署名用紙が回覧板の中に入れられています。これは「連合を分裂させろ」と叫ぶ右翼ジャーナリストの櫻井よしこや、安倍政権のブレーンといわれるJR東海名誉会長の葛西敬之らが進める「憲法の改正を求める1000万人署名運動」の一環だと思われます。
 町内会の活動で、改憲を求める署名が許されていいはずがありません。回覧板を回すことで署名をした人としない人がわかってしまいます。戦争中の「隣組」制度のように、住民同士が監視し合い、思想・信条を地域で管理しようと狙う動きです。絶対に許せません。
 背景には安倍の戦争政治があります。20日の与党協議で、武力行使に向けた安保関連法制に自公が合意しました。いつでも、どこでも、いかなる形でも自衛隊の軍事行動を行うことができるようにするということです。
 ロシアのプーチン大統領が、昨年のクリミア半島の併合時に「核攻撃の準備をしていた」と公言しました。本当に核戦争が引き起こされかねない状況です。安倍政権が戦争法案と一体で原発再稼働を強行しようとするのも、日本の核武装化を準備しているからです。
 4月統一地方選に向けて「安倍政権の暴走を止める」などと主張している党派もいます。しかし求められているのはそんなことではない。必要なのは、戦争に突き進む安倍政権を今すぐ倒すことです。

児童館全廃を許さない!

 杉並区議選の課題は、一つは安倍政権を労働者の力で倒すこと。もう一つは、安倍政権が進める民営化・外注化と一体で田中良杉並区長が掲げる「区立施設再編整備計画」を絶対に許さず、白紙撤回させることです。
 田中区長の施策は、区内のあらゆる施設・事業を民営化・外注化し、一握りの大資本の金もうけのために差し出すということ。まさに「杉並丸ごと民営化」です。中でも重大なのは、区内に41カ所ある児童館を全部なくしてしまう計画です。
 児童館では就学前の子育て支援も行われていますが、これを新たにつくる「子どもセンター」に移し、放課後の学童保育も全部小学校の中に移すと言っています。児童館の機能を解体し、そこで働く労働者もバラバラにし、保護者や住民との間につくってきたきずなも全部破壊する。そして児童館から小学校へ移した学童保育を全部民間委託で運営する。企業の利益を上げることが第一とされ、子どもたちの安全が危機にさらされます。
 児童館で働く500人の労働者のうち半分が嘱託・パート・アルバイトといった1年契約の非正規労働者ですが、児童館全廃で250人全員が首を切られることになります。この杉並丸ごと民営化計画は杉並区がブラック自治体になるということです。白紙撤回以外にありません。

労働者が主人公の社会に!

 安倍を倒し、児童館の全廃と杉並丸ごと民営化を阻むことはできるでしょうか? できます!
 その力は労働組合と労働者住民自身の中にあります。それが戦争・原発を止め、消費税を撤廃させます。医療・介護や保育・教育を全部切り捨てる政治をぶっ飛ばす唯一の力です。私以外は、困った個人を「1人にしません」とか「救ってあげる」と言う。首切り・非正規化の民営化に賛成したり進めておきながら「救ってあげる」なんて大うそです。労働者が団結しあきらめないで闘ったらどんな力を発揮するか。そこに労働者が主人公の社会をつくる力があります。私は東京西部ユニオンの活動を通して確信しています。

「解雇無効」決定かちとる

 昨日、私たち東京西部ユニオンのアメリカン・アパレル分会の仲間が2年前に職場を不当解雇された件で、解雇を無効として原職に復帰させ、2年分の賃金相当額を支払うよう会社に命令する決定が東京都労働委員会から出ました。全面的な勝利決定です。
 アメリカン・アパレルという会社は米ロサンゼルスに本社があり、ごく一部を除く全従業員が1年契約のパート・アルバイトです。多くの青年労働者が使い捨てにされ、不当に首を切られ、泣き寝入りをさせられてきました。しかしその中から労働者としての人間としての誇りをかけて、団結し立ち上がりました。そしてついに解雇無効の決定をかちとりました。感動的な勝利です。解雇撤回・原職復帰をかちとった鈴木コンクリート工業分会に続き、労働者は正規・非正規を問わず、団結して闘えば勝てることを示しました。
 闘う労働組合、労働者の闘う団結体をつくりだす。これこそ4月杉並区議選の課題です。労働者と怒りをともにし行動する議席を一緒に取り戻しましょう!

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区議選・闘いのスローガン
◆戦争絶対反対 安倍たおせ
◆生活破壊の消費税は全廃
◆児童館をなくすな
 STOP! 杉並まるごと民営化
◆杉並から新しい労働者の政党をつくろう

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