三里塚一斉行動 結審弾劾し3・29へ 反対同盟が記者会見開く

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週刊『前進』08頁(2674号05面02)(2015/03/23)


三里塚一斉行動
 結審弾劾し3・29へ
 反対同盟が記者会見開く

(写真 反対同盟の記者会見で質問が殺到し、マスコミの関心の高さを表した【3月15日 成田市天神峰】)
(写真 反対同盟の新しいチラシ)


 3月15日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は、第23回を数える周辺地域一斉行動に立ち上がった。さらに、3・4農地裁判控訴審結審という事態を受けて、反対同盟の記者会見が開かれた。
 午前8時30分に天神峰の市東孝雄さん宅離れに全員が集合。この日のために用意された「反対同盟ニュース」最新号は、冒頭で「東京高裁・小林裁判長による結審を弾劾する」との見出しで3・4控訴審闘争を報告し、3・29全国集会への参加を呼びかけている。さらに、沖縄・辺野古での新基地建設攻撃を弾劾し、成田空港の破綻ぶりを示す記事や、安倍政権の戦争政策に怒る住民の声などを載せている。
 また、3・29の参加を呼びかける新たなカラーチラシがお目見えした。着陸するジェット機を背景に市東さんが農作業にいそしむ写真を全面に活用し、「ゆずれないものがある/農地は命」とシンプルに書かれている。多くの言葉を費やすよりも、市東さんの奥深い決意が伝わってくる。
 市東さんは、「不当判決を粉砕するために今日も全力で闘い、3・29に多くの人びとを集めよう」と訴えた。これを受け、分担地域を確認して早速全員が飛び出していった。
 婦人行動隊の宮本麻子さんは、川上地区を中心に回り次々とニュース・チラシを渡していった。「栗山公園は、SLが展示してある市役所近くの公園だね。今回の集会はいい会場だ」と積極的な反応が返ってきた。またカラーチラシを受け取るなり、「おっ、市東さん! がんばってください」と笑顔で応じる若い人も。この間の一斉行動を通じて、市東さんの顔も生きる姿勢も、人びとの心に深く印象付けられているのだ。
 記者会見は午前10時30分から市東さん宅離れで開かれ、約10社が参加した。最初に北原鉱治事務局長が口火を切った。「3・29会場の栗山公園、旧成田市営グラウンドは、47年前に反対同盟と学生・労働者が機動隊と激しくぶつかった実力闘争の原点だ。多くの人の思い出に刻まれた場所だろう。昨今の情勢に戦争へ向かう危険を感じる。記者のみなさんもこの集会を知らしめ、戦争反対を訴えてほしい」
 事務局員の萩原富夫さんは、3・29の趣旨を説明した。「高裁のだまし打ち的弁論終結、結審を弾劾する。絶対に認められない。われわれは3万人署名を継続しながら、高裁に対して農地取り上げの不当を突きつけ、さらなる攻勢をかける。そうした反撃の一環として3・29全国集会・デモを成田市中心部で行い、住民・市民の支持・賛同・共感を得ることをめざす。発言の中では、動労千葉からは特急廃止・ローカル線切り捨てに対する闘いの報告が予定されている。これは農業つぶしとの闘いと一体だ。われわれは市東さんの農地を必ず守る」
 記者からは3・29集会会場の由来、集会内容、デモ予定コースなどについての質問が殺到した。新カラーチラシが披露されると、感想・好評が口々に述べられ、マスコミの三里塚への注目と関心の高さが示された。

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三里塚裁判日程
3月24日(火) 千葉地裁
◎団結街道裁判 午前10時30分開廷
◎天神峰やぐら裁判(判決)
 午前11時開廷
 (同じ法廷で連続して開かれます。傍聴券抽選のために10時までに集合を)

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