団結ひろば 投稿コーナー
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川内原発再稼働阻止600人が九電囲む
福岡 涸沢瑞希
3月2日、福岡の九電本店前に600人が結集して九電総行動が闘われた。NAZEN福岡、レイバーユニオン、とめよう戦争への道!百万人署名運動福岡県連絡会がのぼりを立てて参加した。主催は「ストップ再稼働! 3・11実行委員会」(鹿児島)。
午後1時からの全体集会で主催者が「事故が起きれば命の問題。瓜生社長に要求する署名が1カ月余りで9万9246筆集まった。これが民意だ」と報告。続く全国各地からの発言でNAZEN福岡が2・8いわきデモに参加した報告をした。また3・11福島行動や4・19北九州NAZEN集会のビラをそれぞれ300枚配布し、ふくしま共同診療所への支援も訴えた。
午後2時から、川内原発30㌔圏内の9市町村すべてでの住民説明会開催などを要求するため100人が本店内に入った。しかし九電側は広報課ばかり。「命のかかった問題になぜ社長が出てこないのだ」と激しく詰め寄ったが聞く耳を持たない。
午後7時過ぎに一方的に打ち切った九電側に、「福島の現実はどうだ! 命を懸けた問題だ。妥協などあり得ない。お前らに渡せるか」と一喝して署名を引き揚げた。寒風吹きすさぶ中をデモと集会をやりながら長時間九電を包囲していた仲間たちと再合流した。
九電一周デモではNAZEN福岡のコールがひときわ大きく、唱和する声は周辺に鳴り響いた。
集会では、福島から駆けつけた女性が「福島では放射能がばらまかれている。福島産の食べ物はすべて安全と宣伝している。こんな状態では子どもを守れない。再稼働などとんでもない」と発言。すでに117人もの子どもに甲状腺がんもしくは疑いが出ているのに因果関係を認めない安倍政権に全参加者が福島の怒りをともにした。
午後8時近くの総括集会では向原祥隆事務局長が「誰も責任を取らない。こんなことがあっていいわけない。さらに闘おう」と締めた。
昨年9月10日の再稼働認可からすでに半年。認可さえ取れば反対運動などつぶせると踏んだ国と九電。福島の現実が重くのしかかり再稼働反対の声がますます強まる中、工事計画書がまったく作成できていないなどほころびがあらわになり「再稼働は夏以降」と言わざるをえなくなっている。安倍政権を打倒しよう。
革共同声明に共感を得て『前進』学習会に
東京東部 風実
1月24日、豊島公会堂で行われた反原発講演会の会場前で、中東情勢に関する革共同声明を手渡しながら国鉄10万筆署名を訴えた。
障害補装具を付けたおじさんが署名してくれ、「君は知らないかもしれないけど、60年代には労働組合がベトナム戦争に反対してゼネストをやっていたんだ。今、ゼネストが必要だと思う」と話してくれた。「私もそう思います。ゼネストをやりたいです。そのためにも労働者が労働組合でもっと闘っていけるようにしたい」と『前進』を広げた。動労千葉や動労水戸の闘いなどを示したら快く買ってくれた。
2・15集会に行けそうだというので手紙と『前進』次号を送り、後で電話で感想を聞いてみた。「中核だよね? 変わったね。1・20人質事件の声明が良かった。私も同じように思っていた。具体的にやっているんだなあって共感した」「15日は私の誕生日でもある。今までの考え方を見直してみたいからぜひ行きたい」とのことだった。
15日の集会で再会して感想を聞き、翌日には一緒に『前進』の勉強も始めた。「内ゲバで引いていたけど3・11でこれではいけないと考えが変わった。若い人が中核をやっていて驚いた」。まさに「50年史」が切り開いた地平だと思った。特別なテクニックはないけれど、一生懸命やれば応えてくれる人が増える情勢がある。署名と『前進』を使って呼びかけていこう! 「万国の労働者は団結しよう!」
葉山弁護士の講演で弾圧粉砕の決意新た
富山保信
2月21日に公開学習会「ただちに再審開始を―富山再審の今」を行いました。冒頭の「無実の富山保信さんの再審無罪をかちとる会」からの事件の概要と裁判の経過と再審の進行状況の説明に続き、裁判開始からの弁護人である葉山岳夫弁護士の講演を受けました。
葉山弁護士は、これまで隠匿されていた27人の目撃証人の供述証拠60通を開示させ(2010・6・21)、さらに法廷で証言した6人の目撃者の面通し、面割りに関連する捜査報告書8通を開示させて(11・3・9)、検討した結果、富山の無実は一層明らかになったこと、原審(東京高裁・逆転有罪)でもっとも信頼できるとされた証人の視力(右0・4、左0・2)では16・45㍍の距離からは容貌(ようぼう)を詳細に識別できないという鑑定結果をふまえて直ちに再審を開始すべきであること、そして検察庁、警察に保管されている証拠物・記録一切の一覧表(証拠の標目、証拠の趣旨を記載したもの)を交付するように命令または勧告するよう求めていることを報告し、この闘いを支える広範な運動の展開を訴えました。
その後の1時間余りにわたる質疑応答は、初めて参加した人の率直な疑問・意見などがあって、学習会の名にふさわしい充実したものでした。
容貌の表現は主観が入るが身長は間違えようがない。にもかかわらず私の180㌢という当時としては長身の犯人像を証言した者はいない、写真面割りと面通しの意図的混同のでたらめさ、重要証人OやIは複数の人物の中から私を見つけだすことができずに警察官に教えられて初めて気づく始末であった、タクシー運転手O証人のタクシーに乗っていた新聞記者(富山の写真を見せられ「違う」と明白に否定)とその姉の捜査報告書が折衝時には「ある」と認めていたにもかかわらず今では「不見当」といって隠したままだ、など枚挙にいとまのない卑劣さとデタラメさに、あらためてデッチあげ弾圧粉砕の決意を強固にする学習会でした。