各地で国際婦人デー行動

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週刊『前進』06頁(2673号06面02)(2015/03/16)


各地で国際婦人デー行動


 3・8国際婦人デー闘争が全国各地で闘われている。札幌、宮城(前号既報)に続き、7日には東京、広島で、8日には関西で、14日には福岡でかちとられた。東京と関西からの報告です。(編集局)

東京
 闘う労組をつくろう
 意気高く阿佐ケ谷デモ

(写真 集会に先立ち阿佐ケ谷駅から杉並区役所へ向けてデモ。沿道からは熱い注目【3月7日 杉並区】)
(写真 星野同志の奪還と国際連帯への決意を込めて「ソリダリティ」と「インターナショナル」を歌った)

 東京行動は3月7日、杉並で取り組まれ、全国労組交流センター女性部や婦人民主クラブ全国協議会を始め青年・学生など140人が結集して大成功しました。
 杉並産業商工会館での集会に先立つ阿佐ケ谷駅から杉並区役所へのデモは、国家権力の100人を超える監視・弾圧態勢を打ち破り、沿道の圧倒的な注目を集めて意気高くうち抜かれました。
 集会の司会は婦民全国協埼玉支部の大谷京子さん、基調報告は東京労組交流センター女性部で「動労千葉を支援する中野の会」の樫村美恵子さんが行いました。
 樫村さんは、1917年ロシア革命の口火を切った国際婦人デー闘争の歴史を踏まえ、「日本が中東侵略に参戦した今こそ、職場で闘う労働組合をつくることが世界の労働者人民とつながり戦争を阻止する力になる」と自らの実践を踏まえて提起しました。「安倍の福島圧殺攻撃をうち破り、4年目の3・11福島―郡山に結集を。国際連帯で闘おう」と訴えました。
 続いて、ともに闘う仲間が発言しました。
 三里塚芝山連合空港反対同盟婦人行動隊の宮本麻子さんは、市東孝雄さんの農地裁判控訴審での結審の暴挙を弾劾し、「3・29成田へ」と全国集会への結集を呼びかけました。全国水平同盟杉並支部長の田中れい子さんは、星野文昭さんの再審闘争と一体で全証拠開示の実現へと闘う狭山闘争、そして水平同盟高槻支部の闘いの前進を報告しました。
 また婦民全国協関東ブロック代表の高木美佐子さんは自身の戦争と長崎での被爆体験に基づき、「戦争を革命へ!」の時代の婦民の存在意義を明らかにしました。NAZEN事務局長の織田陽介さんは安倍の戦争・福島圧殺との対決を、全学連の斎藤郁真委員長は3月闘争から5〜6月安保国会への決起を訴えました。
 メッセージは動労千葉と同家族会、長崎の被爆者の城臺美彌子さん、3・11福島行動実行委の椎名千恵子さんから。どれも隣に仲間がいるような固い絆(きずな)が感じられました。
 さらに、神奈川労組交流センターの自治体労働者(橫浜)は三浦半島教組の役員選挙での闘う仲間の大躍進と動労神奈川の結成を高らかに報告しました。中野区職労の北島一恵さんは子ども・子育て新制度を始め民営化攻撃との闘いを、医療現場の労働者は資本のあくどい攻撃と真っ向から対決することで組合に仲間が入ったと報告しました。産休明けで職場復帰し組合で元気に闘う青年労働者は、子どもを産んで絶対に戦争へ行かせたくない気持ちが一層強まったと語り、大きな拍手を浴びました。
 今後の闘いとして、東京西部ユニオン副委員長の北島邦彦さんが4月杉並区議選に立つ決意を表明しました。さらに動労水戸家族会の辻川あつ子さんが、動労水戸の青年たちの闘いを紹介しながら3・15動労水戸支援共闘結成集会への結集を呼びかけました。
 最後に青年労働者のリードで、星野暁子さんとともに歩み星野文昭さんを取り戻す思いを込めて「ソリダリティ」を、世界の労働者人民との連帯を込めインターナショナルを歌いました。(T)

関西
 婦民、女性部の建設を
 教訓豊かな発言相次ぐ

(写真 山本さんの基調報告に聴き入る参加者。戦争と革命の時代に、圧倒的多数の女性を革命に組織することに確信を深めた【3月8日 大阪市】)

 関西集会は3月8日、エルおおさかで100人を超える参加によって、大成功をかちとりました。
 まず革命寸前まで上りつめた戦後革命期の闘いのDVDを上映。今生きる労働者と同じ躍動感を感じ、白衣の看護師のデモなど女性労働者も一翼を担って闘っている姿が目に焼き付きました。
 婦民京滋支部と北大阪労組交流センターの司会で始まり、椎名千恵子さん、動労千葉などのメッセージの紹介の後、婦民全国協関西ブロック代表の山本美知子さんが基調報告を行いました。
 山本さんは、「あらためて女性解放闘争とは何か、なぜ必要なのか」と問いかけ、「国鉄分割・民営化と一体でかけられた男女雇用機会均等法から30年」の攻防を振り返り、「動労千葉を支援してきたから攻撃の本質を見抜けた」と総括。1917年のロシア革命の教訓を踏まえて、「地域の団結の力で婦民、女性部の組織建設・拡大を」と訴えました。戦争と革命の時代に体制内勢力によって絶望が組織されている中、私たちこそが圧倒的多数の女性を革命に組織しようという意欲がわく基調報告でした。
 続いて、全国水平同盟委員長代行の久原正子さんと、同西郡支部から住宅闘争を闘う島瀬とよ子さん(89歳)が特別報告に立ちました。住宅からの追い出し、八尾北医療センターつぶしの激しい攻撃を、十数年にわたって絶対反対の団結を守りはね返してきたという報告は圧巻でした。
 婦民神戸支部の福島ツアー報告を交えたカンパアピールの後、フリートークに入り、報告や決意表明が続きました。
 婦民京滋支部は動労西日本スト支援の報告。大阪市教組の青年は臨時主事雇い止め粉砕への決意。北摂労組交流センターは高槻医療福祉労組春闘討論集会を報告。関西合同労組泉州支部は職場全員が決起して配転・賃下げ・解雇を粉砕していると報告。奈良市従女性部の労働者は民営化絶対反対で闘うと決意。関西労組交流センターの深町加代子代表は戦争と民営化に労働者をストライキに組織しようと訴え。橋下打倒闘争に決起した大阪市職の保育労働者は民営化絶対反対の闘いを職場からつくりあげると決意。婦民大阪北支部は教組女性部による福島ツアー報告会の成功を報告。婦民八尾支部は八尾北でも福島からの避難者のエコー検査を開始すると報告。東大阪の教員は臨時主事の解雇を阻止すると決意。全学連は韓国民主労総のゼネストと連帯し安倍打倒に決起すると決意を表明しました。
 どの発言も、基調報告で提起された「関西では橋下打倒闘争で大きな地平を切り開いた。たった一人でも絶対反対で立ち上がり、一時的には孤立無援になったように見えても、明日は必ず団結することを確信して闘えば必ず勝てる!ということをつかんだ」という豊かな教訓に満ちていました。集会で深めた確信をバネに、戦争も民営化も絶対反対、団結の拡大で圧倒的多数の女性たちを組織し、組織し、組織しよう! (渋谷まどか)

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3・8国際婦人デー行動
相模原集会
 3月22日(日)午後2時
 大野南公民館
 主催/婦人民主クラブ全国協議会相模原支部

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