知る・考える 用語解説 戦後世界体制/ストライキ
知る・考える 用語解説
戦後世界体制/ストライキ
戦後世界体制
最終的な崩壊過程に突入
第2次世界大戦後に形成された、帝国主義とスターリン主義による、全世界の労働者人民への抑圧と支配の体制。
第2次大戦は、第1次大戦と同じく、世界の資源・市場・勢力圏の分割・再分割をめぐる帝国主義間の争闘戦が世界戦争となって爆発したものだった。だが戦後に生まれた国連などの世界の枠組みは、戦争の歴史を断ち切るものではまったくなかった。その逆に、大戦終結の直後に欧州や日本など世界各地で沸き起こった労働者階級のプロレタリア革命への決起を圧殺した上に、帝国主義が延命する体制として成立したのである。
それを可能にしたのはスターリン主義の裏切りだ。スターリン主義は革命に敵対し、帝国主義との間で戦後の世界を分割して支配する協定を結んだ。東欧と西欧の分割、朝鮮半島の南北分断はその典型である。この帝国主義とスターリン主義による戦後世界の分割支配体制は、そのもとで展開された米ソの大々的な核軍拡競争が示すように、全世界の労働者人民に対する暴力的な抑圧と支配の体制であり続けた。
この戦後世界体制は、1991年末のソ連崩壊をもって全面的な解体過程に入り、今その最終的崩壊と新たな世界戦争の時代に突入した。これにとって代わるのはプロレタリア世界革命のみである。
ストライキ
労働者の団結の威力を示す
労働者が資本家による解雇や賃下げ、合理化などの攻撃に怒りを爆発させ、要求をかちとるために団結して一斉に業務を停止すること。ストライキは、資本の支配を揺るがし、職場支配権を奪い返す、最も威力ある闘いだ。
労働者はストライキをつうじて、社会のすべてを生産し動かしているのが自分たちであることを自覚し、本当の主人は資本ではなく労働者であることを資本に突きつける。「労働者は奴隷ではなくなって人間になる」(レーニン「ストライキについて」)。労働者は、自分たちが頼りにできるのはただ労働者の団結であることをストライキの中で学び、階級的団結を強化する。ストライキは資本の飽くなき搾取と圧制から自分自身を解放する全労働者階級の闘争の始まりとなる。
動労千葉は国鉄分割・民営化に絶対反対し、首をかけて85年、86年の2波のストライキに決起した。これによって動労千葉は組合の団結を強化した。
今日の戦争と労組破壊攻撃に対して、求められているのはストライキで闘う労働組合をつくり出すことだ。連合幹部や日本共産党などは「ストをやっても勝てないから無駄だ」「ストは挑発だ」などとストライキの意義を否定し抹殺している。これを現場の怒りで打ち破り、ストライキで闘う労働組合をつくり出そう。