動労千葉 館山地域集会に150人 〝特急廃止は地方切り捨て〟
動労千葉 館山地域集会に150人
〝特急廃止は地方切り捨て〟
■怒り束ねてJRに叩きつけよう
3月7日、館山市商工会館で3月ダイ改―特急列車削減・全廃絶対反対 館山地域集会が150名の結集で開催された。集会には地元の市議会議員、館山市民や、そして鉄道OBなどが多数参加し地域から大きな反対の声があがった。
集会の司会を、木更津の岩瀬恵一副支部長が務め、「館山の職場はなくなり木更津と鴨川に別れたが、今日までローカル線切り捨てと闘ってきた。観光地にとって特急廃止は死活問題。本日の集会で地域の怒りの声を束ねてJRにぶつけていきたい」とあいさつを行った。主催者として、木更津支部の山中茂男支部長、鴨川支部の岩瀬利幸支部長が登壇し決意表明を行った。(別掲)
つづいて動労千葉の代表として田中康宏委員長が、「特急さざなみ廃止は、特急廃止では終わらない。普通電車の本格的削減の始まりであり、ローカル線切り捨てだ。もうからないから君津以南の内房線は切り捨てる。もし鉄道を維持したいなら沿線自治体が運営する第三セクターにすればいいというのがJRの考え方だ。どこの自治体も財政は厳しいのに第三セクターにされたら財政はもっと厳しくなり、公共サービスは崩壊し、地方で生きていくことができなくなる。JRで働く者として絶対に認めることはできない。これを阻止する力は地元の怒りが集まることだ。共に闘いたい」と訴えた。
■地元市議、市民が発言、町長からメッセージ
来賓として、南房総市から栗原保博市議会議長、館山市議会から鈴木順子市議、石井敏宏市議があいさつを行った。続いて2名の館山市民が発言した(別掲)。木更津の支援する会の仲間が「この間久留里線ワンマン化反対など共に闘ってきた。自分の職場には安房地区から特急で通勤している人が多い。千葉県庁の職員も多い。体の弱い人はとりわけ深刻だ。今後も共に闘っていく」と発言した。
集会には、鋸南町の白石治和町長、館山の辻田実前市長のメッセージが寄せられ、山田繁幸本部執行委員が読み上げた。
■鉄道OBから
鉄道OBから元木更津支部長の斎藤勇さんが、「この間地域の駅が委託され、夜は無人になり鉄道と住民とが切り離されてきた。『鉄道より車が便利だよ』という人もいるが、10年〜20年後、はたして皆さんの免許証を更新してくれるかな。そうなったら『子どもにたのむから』と。しかし子どもの働く場がなくなっているかもしれない。そういう視点からも鉄道を考えていかなければならない」と語った。総武本線、成田線の特急削減・廃止と闘う佐倉支部、銚子支部から2・26銚子地域集会の報告につづいて、会場からの意見も出された。
■反対の大きな波に
山田執行委員が当面する行動として、署名運動を提起し、集会参加者全体の拍手で確認された。
最後に、「最初は小さなさざ波かもしれないがみんな手を携え、反対の大きな波にしていきたい」と司会が集会を締めくくった。(「日刊動労千葉」7868号より転載しました)
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■集会発言から
●木更津支部・山中支部長
この間木更津支部は、館山市、南房総市、鋸南町、富津市の観光協会などを回ってきた。皆さんが共通して「JRには裏切られた」と言っています。1時間に1本しか電車が走らないのに特急まで削減される。絶対に許せない。2月22日、3月4日と館山駅でビラ配りや、新聞の折り込みも2回行ってきた。地域の声を上げて反対していきましょう。
●鴨川支部・岩瀬支部長
観光地にとって特急廃止は大きな問題です。JRはもうけのために地方を切り捨てようとしている。特急廃止は絶対に認めることはできない。鴨川支部は地域の皆さんと共に最後まで戦います。
●館山市民
動労の方は頑張っている。先日、館山駅で一所懸命ビラをまき、演説していました。今日の集会にこんなにも多くの人が集まっている。すごいことです。タクシーで駅から会場に来る時に運転手に聞いたら、「特急がなくなったら困りますよ」と言っていました。朝の特急で東京まで通勤している人もいるのです。そういう困ってる人がまとまって、みんなが手をたずさえ反対していけたらいい、と思っています。