動労千葉定期委員会 団結を固めダイ改阻止へ 3月に2波のストライキ配置
動労千葉定期委員会
団結を固めダイ改阻止へ
3月に2波のストライキ配置
動労千葉は3月1日、DC会館で第72回定期委員会を開催し、15春闘と3・14ダイヤ改定阻止に向けた決戦方針を確立した。何よりもこの定期委員会は、大量退職問題を逆手にとった組織破壊攻撃と対決し、JRとCTS(千葉鉄道サービス)を貫く組織拡大を必ず実現するという強固な決意と団結を打ち固める歴史的な場になった。
決定された3月スト方針は、①春闘の第1の山場を3月14日のダイ改時に設定し、②第2の山場を3月18〜20日の大手賃金回答日に設定し、いずれもストライキを配置して要求の実現を目指すというものだ。
あいさつに立った田中康宏委員長は、「労働者を取り巻く情勢は大転換している。この委員会で決定する方針は日本の労働運動全体にとって重要だ」と切り出し、昨年の7・1集団的自衛権行使の閣議決定と「イスラム国」による日本人人質の拘束・殺害事件を契機に、安倍政権が戦争と改憲に突入している情勢を説き明かし、「日本の労働組合の原点は二度と戦争をしないことだ。今春闘はそうした重大な課題を担っての闘いになる」と強調した。
そして、今定期委員会でかちとるべき課題を次のように提起した。
課題の第一は、第2の分割・民営化攻撃と言うべき労組解体攻撃に立ち向かう強固な団結を打ち固めることだ。そのために外注化粉砕闘争を徹底的に闘いぬき、ローカル線を切り捨てるJRの攻撃に対して地域の怒りの結集軸となって反撃し、大量退職を逆手に取った組織破壊攻撃と全力で対決する。
課題の第二は、15春闘に全力で立ち上がることだ。JR貨物の諸手当廃止・削減を許さず闘うとともに、CTSでの初めての春闘に挑戦する。
課題の第三は、国鉄分割・民営化以来の動労千葉の闘いが切り開いてきた地平の大きさに確信を持ち、団結を強化して組織拡大を実現することだ。組織破壊攻撃に対決し、必ず組織拡大を実現する。
田中委員長は以上の3点を力を込めて訴えた。
動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長が連帯のあいさつを行い、ローカル線切り捨てへの地域の怒りを結集して闘われた2月26日の銚子集会の成功を確認し、地域の怒りの先頭に立つことに労働組合が力を取り戻す道があると強調した。
繁沢敬一副委員長が経過を報告し、情勢を川崎昌浩執行委員が、JRを取り巻く情勢を大竹哲治副委員長が提起、当面する取り組みを長田敏之書記長が提案した。
討論では、千葉機関区支部の代表がJR貨物の賃下げへの怒りを語り、木更津支部の代表は3月7日の館山地域集会を成功させる決意を述べた。さらに、エルダー社員制度による再雇用を新たな組織破壊攻撃に使おうとするJRと対決するため、組合員全体の強固な意思統一が必要だという意見や、動労千葉の路線の正しさに確信を持って闘いぬくという決意の表明がなされた。北嶋琢磨青年部長は、組織破壊攻撃と対決し組織拡大の先頭に立つと宣言した。
総括答弁に立った田中委員長は、「意地でも組織拡大を実現しよう」と強調し、「ローカル線切り捨てに対する地域の総反乱をつくり出し、労働組合を再生しよう。CTSで春闘を闘い、CTSで組織拡大を実現しよう。大量退職問題では、分割・民営化の時のように腹を決めて闘いに立とう。青年と年配者の分断を許さず、職場にこだわり闘おう。手当削減に日貨労は直ちに裏切り妥結した。これが第2の分割・民営化攻撃だ。ここが踏ん張りどころ。われわれが団結を崩さなければ必ずJR体制の側から崩れてくる」と訴え、「すべてを組織拡大でぶちぬこう」と力説した。
ダイ改阻止と大幅賃上げ獲得の15春闘へ、動労千葉は方針と態勢を打ち固め、直ちに闘いの実践に乗り出した。
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動労総連合出向無効確認訴訟
3月18日(水)午前11時
東京地裁 527号法廷