福島大学からの報告(上) 〝A君を奪還するぞ!〟 キャンパス集会・市内デモが成功
週刊『前進』08頁(2670号06面03)(2015/02/23)
福島大学からの報告(上)
〝A君を奪還するぞ!〟
キャンパス集会・市内デモが成功
(写真 A君のいる福島県警を直撃する福島市内デモを40人が意気高く打ち抜いた【2月14日】)
2月3日のA君の不当逮捕から約10日間、全学連は連日のJR金谷川駅や福島大門前での宣伝活動、裁判所や警察署への抗議活動、10日の記者会見など、反撃に次ぐ反撃に打って出ました。その中でこの「事件」を社会問題化し、ただの「暴行・傷害事件」で終わらせるのではなく大学のあり方を問うものとして、2月12日に福島大学キャンパス内での集会を行いました。
当日は早朝から金谷川駅前で宣伝活動を行い、福島大生や周辺住民に集会への結集に向けた最後の訴えを行いました。
昼休み前となり、われわれが生協前にのぼりを林立させて登場すると、当局の職員約10人が待ち構えていました。そのうちの1人が樋口正太郎君に「無許可の集会は禁止だから」と言い、彼らは遠巻きに並びました。そして、われわれ全学連やキャンパスを行き交う学生を監視し撮影するなどで威圧してきました。しかし、過去の集会のようにビラまきや拡声器での演説を止めに来ることはできず、われわれの反撃に動揺し、弱さ・不正義性を露呈することしかできません。
集会は樋口君の基調提起から始まりました。樋口君はまず、この日に行われる安倍の施政方針演説と原子力規制委員会の高浜原発再稼働の許可決定に触れ、「原発再稼働と戦争、福島切り捨てに突き進む安倍政権に対し、福大生が先頭に立ち声を上げる」と力強く宣言しました。そして、福島大当局と警察権力が一体となった2・3弾圧は「原発や戦争に反対して学生が立ち上がるという当然のことをたたきつぶす、非常に許しがたい行為だ」と弾劾し、3・11以降に福島大当局が行ってきた反原発運動つぶしを暴露しました。最後にあらためて3・11反原発福島行動'15への結集を訴えました。
神子博昭副学長へ抗議文を提出し、続いて3・11反原発福島行動実行委員会の椎名千恵子さんが「福島大学が戦争や原発再稼働の側に立つのか、それとも命の側に立つのかが今問われている」と訴えました。
福島現地に駆けつけてA君とともに活動していた神奈川大学の学生は、今回の「事件」が許し難いデッチあげであることを暴露しました。さらに、東北大学学生自治会委員長の澤田光司君は「学生が立ち上がれば大学当局の支配は打ち破れる。3・11集会の成功で反撃しよう」と訴え、全学連書記長の坂野陽平君が安倍政権の推し進める原発再稼働、戦争攻撃との対決としてこの集会と3・11集会をかちとることを宣言。最後に再び樋口くんが発言し、この日の行動を締めくくりました。
今回の集会に至る過程で福島大学における学生支配のあり方とその脆弱(ぜいじゃく)性があらためて明らかになりました。春休み前でいつもより通行する学生が少なく、職員による監視や圧力の中でも着実にわれわれの主張が浸透していくのを感じました。新たな福島大生の決起は待ったなしです。
14日には、A君が勾留されている福島警察署を直撃する福島市内デモをかちとりました。3・11反原発福島行動の爆発で安倍政権を打倒しよう!
(東北大・T)