福島大学弾圧 抗議の緊急記者会見 3・11反原発福島行動実が声明

週刊『前進』06頁(2669号06面01)(2015/02/16)


福島大学弾圧
 抗議の緊急記者会見
 3・11反原発福島行動実が声明

(写真 福島大学弾圧抗議の記者会見で取材記者が相次いで質問【2月10日 福島県庁】)


 2月10日、福島県庁社会部記者室で、2・3福島大学弾圧に抗議する緊急記者会見が開かれた。
 会見では、3・11反原発福島行動実行委の声明(別掲)が配られ、呼びかけ人である福島大生の樋口正太郎君を始め、坂野陽平全学連書記長、3・11実行委の椎名千恵子さん、福島診療所建設委事務局長の渡辺馨さんが、次々と福島大学当局と警察のデッチあげを弾劾し、「マスコミは安倍の戦争政治に屈せず真実を報道せよ」と迫った。
 11社もの記者が参加する関心の高さで、「多くの学生が目撃していたということですね」「診断書は捏造(ねつぞう)されたものだということですか」など、白昼堂々と行われたデッチあげのひどさについて質問が相次いだ。
 無実のA君を一日でも早く奪還しよう。

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■声明
◎反原発運動つぶしを狙ったでっちあげ逮捕を絶対に許さない!
◎福島大学と警察権力は無実のA君を今すぐ釈放しろ!
 2015年2月10日
 3・11反原発福島行動実行委員会

 2月3日、福島大学構内において、3・11反原発福島行動への参加を呼びかけるチラシをまいていた全学連の活動家A君が、「チラシの受け取りを拒否した学生の胸ぐらをつかんだ」として暴行容疑で逮捕され、容疑を傷害(全治10日)に切り替え、いまなお福島警察署に勾留されています。
 この事件は、100パーセント福島大学当局と警察によるでっちあげです。A君は暴行・傷害にあたることは一切していません。報道されている内容は、事実と真逆です。被害者とされる学生Sは、チラシを受け取っています。A君を突き飛ばしたり、胸ぐらをつかんだりしたのはSの方です。自ら110番し、さらに福大学生課にまで電話して、最後は福大当局と警察の指示で「被害届」を出してA君を逮捕させたのです。一方的にA君の胸ぐらをつかんだ方のSが「首に全治10日の打撲」を負う余地はいっさいありません。「怖かったから(110番通報した)」も真っ赤なウソです。多くの学生が目撃しています。すべてはでっちあげを言いつくろうためのデマです。
 A君は、3・11反原発福島行動実行委員会のメンバーです。安倍政権による戦争政治と原発再稼働の動きが加速する中、今年の3・11反原発福島行動の成功のためにチラシまきなど精力的に活動してきました。今回の弾圧は、福島大学や警察が、そうした活動を嫌悪し、明確に妨害する意図をもって企てたきわめて政治的な弾圧です。A君の住居などへの家宅捜索の際、捜索令状の「押収するもの」の項目のまっ先に「反原発と記載のあるもの」の一文があったことが何よりの証です。家宅捜索では3・11反原発福島行動15のチラシをはじめ、反原発や戦争反対を訴えるチラシなどだけを押収していきました。「傷害事件」を裏付けるものなど当然にも何ひとつありません。
 4年目の3・11を前に、国と県をあげた「復興」キャンペーンと帰還の強制攻撃が繰り広げられるなか、「反原発」を掲げることそのものが犯罪であるという今回のあからさまな政治弾圧を許すことは絶対にできません。福島大学と警察権力は、無実のA君をただちに釈放しろ。このメチャクチャな弾圧とデマでしか強行できない安倍政権の原発再稼働と戦争推進を労働者・市民の力で阻止しよう。3・11反原発福島行動を成功させよう!

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