福島の怒りと今こそ団結し安倍倒せ 住民への帰還強制阻止を 「被曝労働拒否」貫き闘おう
福島の怒りと今こそ団結し安倍倒せ
住民への帰還強制阻止を
「被曝労働拒否」貫き闘おう
大恐慌情勢のもとで日帝・安倍は中東侵略戦争への参戦に踏み切るとともに、「福島復興」攻撃を一層凶暴化させている。フクシマの怒りと侵略戦争への怒りがひとつになり、資本家階級の支配が打ち倒される恐怖からだ。3・11郡山に集まり、参戦と原発推進の安倍を打倒しよう。
動労水戸とつながり闘う労組つくろう
安倍の原発推進と戦争の攻撃を打ち砕く道は「被曝労働拒否」「帰還強制反対」を貫く動労水戸とつながり、動労水戸のように闘うことだ。
動労水戸は2011年以来の被曝車両の検修拒否の闘いの地平の上に、昨年、JR常磐線の竜田駅までの延伸に対しストライキで闘いぬき、楢葉町の帰町宣言を粉砕した。仮設住宅をはじめとする地域の多くの住民がこの闘いに心を寄せ、原発労働者や除染労働者と動労水戸の結び付きも始まった。
帰還強制・被曝強制攻撃との闘いは、福島をはじめとするすべての労働組合の課題だ。何よりも、避難地域への住民の帰還強制に先立ち、安倍・復興庁や町村はまず役場機能や学校の帰還、インフラ整備などを行う。その結果、高線量の放射能で被曝させられるのは自治体労働者、教育労働者、交通運輸労働者、郵政やNTTなどの労働者だ。それだけではない。これらの労働者は帰還攻撃の手先にされ、住民をより大量に被曝させる「協力者」にまでさせられる。
自治体労働者、教育労働者などの労働者こそ、自らの被曝を拒否し住民を被曝から守るために、被曝労働拒否、帰還強制拒否で闘おう。動労水戸の闘いとつながり、自分の組合を闘う労働組合にしよう。労働組合が闘いの中心に座ったときに、帰還強制を土台から粉砕し、原発の再稼働や輸出も阻止することが可能となる。動労水戸や動労千葉を軸とする全国の労働組合の闘いと、中東・アジアをはじめとする世界の労働者との団結があれば中東侵略戦争も止め、原発や戦争を必要とする帝国主義を打倒できる。
多くの住民が今も帰還拒否して闘いぬく
安倍と復興庁は「福島復興」―帰還強制攻撃を加速させている。昨年9月15日、国道6号線の帰還困難区域の交通規制が解除され、全線で一般車両の通行が可能とされた。さらに、今年1月31日からJR常磐線で不通となっている竜田〜原ノ町駅間での代行バス運行を開始。加えて、安倍は3月1日の常磐自動車道の全線開通を発表し、JR常磐線の全線開通まで策している。
避難地域については、昨年4月1日、田村市都路地区東部の避難指示を解除。10月1日には川内村の東部の大半の避難指示を解除した。だが、都路地区の区域内では現在でも6割の住民が帰還を拒否。川内村の旧避難指示区域内でも8割の住民が拒否を貫いている。昨年12月28日に住民の猛反対を押し切って避難指示の解除が強行された南相馬市の特定避難勧奨地点でも、8割の住民が避難を継続している。
安倍の帰還強制攻撃に対し、多くの住民が「線量がまだ高い」「この線量では子どもや孫と一緒に住むことはできない」と帰還を拒否して闘っている。避難者は3・11福島原発事故を徹底糾弾し、福島圧殺・原発推進を許さない存在として、日々の生活を闘いぬき、安倍を危機にたたき込んでいるのだ。
追い詰められた安倍は、より凶暴な攻撃をくわだてている。安倍が通常国会に提出し成立をめざしている「福島復興再生特別措置法」の「改正案」がそれだ。その最も重大な中身は「帰還環境整備交付金」の創設だ。この交付金ではこれまでとは違い、強制収用が可能となる。既存の交付金では福祉関係など一部施設の用地買収に交付金を使うことはできなかったが、新交付金ではそれが可能となるのだ。
国が復興拠点の指定地域と指定すれば、福祉施設であろうがなんであろうが、従わない住民の土地・建物は強制収用するということだ。1971年、三里塚軍事空港建設に反対して闘っていた大木よねさんの家を機動隊が急襲し、抵抗するよねさんを殴り倒し、流血を強制して家を奪ったのと同じことを行うというのだ。絶対に許せない。
日帝・安倍がここまで凶暴性をむき出しにしているのは「福島の復興」をアピールし、原発再稼働と輸出、原発政策を推進するためだ。だが、この攻撃は三里塚と同様に、福島・全国の労働者人民の怒りをよりいっそう解き放つだけだ。
「避難・保養・医療」が被曝から県民守る
安倍の帰還強制攻撃に対し、厳しい生活の中でも、4年間にわたり13万人もの人たちが帰還拒否を貫き避難して闘っている。この人たちの存在と闘いこそ安倍をどこまでも追い詰めているのだ。
避難者をはじめとした福島県民、全国の労働者人民が今や日帝・安倍とは非和解と気づき、帝国主義を打倒しなければ生きられないと感じ始めている。「復興、復興、ってウソなんですよ。まやかし」「政治の上の方の圧力があって、住民や避難している人の身になってやってないですよ」という、NAZEN通信第21号「福島第一原発事故の避難者の声」こそ、それを教えている。
同じNAZEN通信21号での杉井吉彦医師(ふくしま共同診療所)の以下の指摘にこそ、闘いの指針が示されている。
「避難の13万人がどういう思いか。4年ですよ、すさまじい避難せざるを得ないような虐待・虐殺が、身体的・精神的に続いているんだ」「理論的にも論理的にも『帰っちゃいけない』と血肉化しないと4年間継続しない。そういう人が避難している中にいっぱいいる。『避難・保養・医療』が通用すると思う。帰らない、そこに怒りの源泉がある」
避難・保養・医療を推進し、安倍の帰還強制攻撃と闘い、原発再稼働を阻止しよう。フクシマとつながり、福島の子どもたち・人びとを被曝から守るために闘おう。3・11郡山に大結集しよう。
(北沢隆広)