第2の郵政民営化粉砕を 中東参戦と郵政株式上場に拠点職場建設で立ち向かう 革共同全逓委員会
週刊『前進』06頁(2668号02面05)(2015/02/09)
第2の郵政民営化粉砕を
中東参戦と郵政株式上場に拠点職場建設で立ち向かう
革共同全逓委員会
安倍は日帝の生き残りをかけ、中東侵略戦争―世界戦争への参戦に踏み込んだ。職場から戦争阻止の巨大な闘いをつくり出し、安保国会を粉砕しよう。動労総連合建設を軸に国際連帯と階級的労働運動を推し進め、安倍政権を打倒しよう。安倍―日本郵政社長・西室泰三が進める株式上場=第2の郵政民営化攻撃を打ち砕き、階級的労働運動の拠点を建設しよう!
郵政職場から戦争絶対反対の総決起を!
2015年決戦を闘う全逓労働者の第一の任務は、日帝・安倍の中東侵略戦争参戦を許さず、労働者国際連帯で戦争を阻止するために全力で闘うことである。今日の戦争はブルジョアジーの利益を守るための帝国主義侵略戦争である。帝国主義が行う戦争と労働者は非和解だ。今こそ死活をかけ戦争絶対反対の労働者の総決起をつくり出そう。
そのために、「イスラム国」などのイスラム武装勢力が労働者階級を分断し新自由主義への怒りをゆがめ、労働者自己解放闘争を圧殺する武装反革命であることを暴露・弾劾しなければならない。同時に、日本共産党スターリン主義の戦争翼賛と職場で徹底的に闘いぬくことである。階級的立場を鮮明にさせることで、労働者は資本と絶対反対で闘う階級性を研ぎ澄ましていく。安倍が一番恐れているのは「絶対反対」の闘いと「階級的団結」の拡大だ。
勝利の道は、2〜3月国鉄決戦で徹底的に勝負し「動労総連合を全国に」の闘いを職場の闘いと一体で進めることである。「党と労働組合の一体的建設」を実践的に貫き、職場に細胞を建設し、拠点職場を建設することが階級として全逓労働者に求められている。
帝国主義労働運動に転落した体制内御用幹部に恥をかかせたたき出し、戦争絶対反対派=革命派が組合権力を奪取しなければならない。従来の闘いの延長線上に組合権力奪取があるわけではない。組合権力に固執し、何が必要で何をしなければならないかをとことん考え実践しよう。これは革命の死活がかかった課題だ。権力問題から召還することは労働者階級に対する裏切り、革命を放棄することでしかない。
戦争情勢をめぐって職場の労働者の意識は一変している。ものすごい危機感と安倍政権への怒りが充満している。今まで以上に大胆にラジカルに情勢を語り、職場のさまざまな問題・課題に責任をとる人格、組織として登場しきることが決定的である。そのために、どんなに苦しくても職場から逃げず職場にこだわって挑戦し続けることだ。その一切の基礎に党の団結、地区党の団結があることを自覚して闘おう。
一つめに、2・15(16)国鉄集会の大成功を絶対にかちとろう。職場から10万筆署名を達成し、最高裁闘争で解雇撤回をもぎ取ろう。動労千葉・動労水戸―動労総連合と団結し闘おう。
二つめに、3・11反原発福島行動'15に総決起しよう。「被曝労働拒否」「福島切り捨てを許さない」を全逓労働者の課題として闘おう。
三つめに、何よりも支部・分会権力の獲得と拠点建設という課題をより鮮明にし、職場に革命的共産主義の党細胞を建設しよう。青年労働者の獲得に全力をあげよう。
国鉄決戦基軸に職場に闘う団結つくろう
全逓労働者の第二の任務は、株式上場という第2の郵政民営化攻撃を粉砕することである。日本郵政は、この秋に日本郵政とゆうちょ銀行、かんぽ生命の同時株式上場を行うと決定した。これはJR九州の株式上場と同じく、郵政民営化が全面破綻する中で「民営化の成功」の虚構をデッチあげ、さらなる民営化に突き進む攻撃である。その核心は団結破壊・労働組合破壊だ。ここには新自由主義の破綻の中で危機にあえぐ日帝・安倍と郵政資本の絶望的な姿がある。国鉄決戦を推進軸とし、それと一体で闘い、職場に闘う団結をつくり出し拡大しよう。その闘いこそ民営郵政のいっそうの破綻を暴き、打倒する道だ。
株式上場にもろ手をあげて賛成している腐りきった連合・JP労組中央本部を打倒しよう。
郵政職場は今、非正規職労働者への雇い止め解雇とスキル評価、人減らし=欠員による恒常的超過勤務、その結果の郵便業務事故と交通事故の多発、新人事・給与制度の導入による競争と分断の団結破壊と賃下げ、「新一般職」という名の総非正規職化など、もう我慢できない現実にある。正規・非正規労働者の怒りが頂点に達している。戦争と民営化に反対する労働者の総決起を職場からつくり出そう。
郵政非正規ユニオンの拡大発展実現する
全逓労働者の第三の任務は、郵政非正規ユニオンを正規・非正規すべての郵政労働者の団結体として拡大発展させ勝利を実現することである。昨年12月12日、東京地裁民事11部は、郵政非正規ユニオンの八王子西局闘争における地位保全仮処分申請の却下を決定した。断じて許されない。「岩盤規制の撤廃」を叫んで、労働者保護規制の全廃をもくろむ安倍政権の意思としてこの大反動がある。
八王子西局での昨年3月24日のS君解雇は一片の「解雇辞令」をもって即日解雇という、入社1年目の正社員の未来を奪う前代未聞の暴挙であった。怒りに堪(た)えないパワハラを行う当局に屈せず闘うS君の姿に追いつめられ、闘いが拡大することを恐れて資本は解雇攻撃に出たのだ。
この不当解雇は八王子西局にとどまらず、同様の解雇攻撃が全国に拡大している。青年労働者に「退職」を強要して尊厳と将来を破壊し、それに屈しない労働者は解雇に追い込むという国鉄分割・民営化とまったく同じ攻撃だ。解雇された者に組合員資格はないと言い放ったJP労組中央を絶対に許さない。
銀座局で闘う仲間はこの攻撃をわがこととして受け止め、「八王子西局のS君解雇を絶対許さない」という一点でJP労組第7回定期全国大会代議員選挙に打って出た。700票を超える熱い支持は民営郵政の終わりと、S君の解雇撤回闘争の中に郵政職場のすべての現実をひっくり返す中身があることを、労働者がつかんだ結果だ。この結びつきを今年の闘いの中でさらに物質化させていこう。郵政民営化絶対反対の闘いが職場の力関係を転換し、決定的なひとりの決起が全体を獲得する時代を迎えている。
東京多摩局を先頭にした郵政非正規ユニオンの闘い、八王子西局における解雇撤回闘争、晴海局の雇い止め解雇撤回闘争、スキルダウンの撤回という画期的な勝利を実現した杉並分会の闘い。そのどれもが現場の労働者を獲得してやまない闘いだ。艱難(かんなん)辛苦、七転八倒してきた郵政産別における階級的労働運動が、職場を超え、組合の違いを超え、正規・非正規の分断を超えて、圧倒的に多くの労働者を束ねる軸となる展望をつくり出している。
革共同全逓委員会は、地区党と固く団結して、職場で郵政民営化絶対反対を貫き、郵政非正規ユニオンの解雇撤回闘争を闘い、民営郵政とそれを支える連合・JP労組中央本部を打倒し、拠点建設へ向かって闘う。全国の郵政職場に無数の職場細胞を建設しよう。全国の郵政労働者の皆さん、革共同、マル青労同に結集しともに闘おう。