全国水平同盟 〝全国に支部をつくろう〟 高槻支部迎え臨時大会
週刊『前進』06頁(2667号05面03)(2015/02/02)
全国水平同盟
〝全国に支部をつくろう〟
高槻支部迎え臨時大会
(写真 内外情勢が急展開する中での臨時大会。久原本部役員の議案提起に聴き入る参加者【1月25日 大阪市】)
1月25日、大阪市・弁天町生涯学習センターで全国水平同盟臨時大会(第3回大会)が、全国から150人の結集でかちとられました。
高槻、西郡、杉並支部の荊冠旗(けいかんき)を背に、森本政二執行委員が「本大会の目的は高槻支部の全国水平同盟加入を承認することだ」と開会を宣言。関西労組交流センター、婦人民主クラブ全国協議会、全学連から連帯のあいさつを受け、久原正子本部役員が議案を提起しました。
植木団地闘争の画期的地平
久原さんは、「フランスでの襲撃事件と人質事件を契機にアメリカ、ヨーロッパ、日本が世界戦争に向かって動き出した。労働者階級も闘いに立ち上がっている。全国水平同盟は労働者階級の国際連帯の力で戦争を阻止し、新自由主義を打ち倒そう」と呼びかけ、大会が〈戦争か革命か〉の情勢にかみ合い、その最先端でかちとられていることを押さえました。そして、植木団地闘争の画期的地平を明らかにしました。
「追い出し攻撃に絶対反対で立ち上がった西郡、高槻の闘いの衝撃は全国を席けんし、『生きるために団結したい』という気持ちに火をつける号砲となった」「植木団地労働組合を結成したことが決定的だ。労働組合として『高槻市は植木団地=職場を奪うな。生活を守ろう』と掲げて登場した。これが今、非正規職、解雇、低賃金に悩むムラの仲間の結集体になるし、住宅追い出し絶対反対に火をつける。階級全体の闘いにつながる」「部落解放運動が労働組合を組織し、その先頭に立つ闘いが始まった」
階級の先頭で闘いぬく決意
次に、割れるような拍手の中で高槻支部の仲間が登壇した。支部長は、高槻市と部落解放同盟富田支部が一体となった切り崩しを怒りを込めて弾劾し、「われわれは団結を守り抜き、全国水平同盟に結集した。植木団地を必ず守ります。負ける訳にはいきません。植木団地追い出し許すなの裁判に攻勢的にうって出る」と決意を述べました。会場の参加者は「がんばれ」と歓声と激励で応えました。杉並支部の狩野正幸書記長は、「石川一雄さんと連帯し、1月21日の東京高裁申し入れ行動で再審開始を迫る『要請書』を裁判所にたたきつけた。星野闘争と一体で階級的団結の拡大、階級的労働運動の力で全証拠を開示させ、今年こそ狭山第3次再審闘争に勝利しよう」と訴えました。
西郡支部は8家族が登壇し、決意を述べました。「高槻の決起はすべての階級の解放と団結を求める水平同盟の路線と西郡の絶対反対の闘いに引きつけられたから」「労働者の生きさせろの闘いで社会を変える」「国、裁判所、八尾市を相手に強制執行弾劾の国賠闘争に決起する」「3支部が先頭になって全国の部落に入って労働者を組織しよう」
討論では、最初に関東選出の執行委員が「水平同盟の運動について学習会をやってきた。植木団地闘争にも自ら申し出て仲間が参加した」と報告し、「関東でも支部結成に向け闘う」と抱負を述べました。続いて部落解放東日本共闘会議、関西合同労組、八尾北医療センター労組、高槻医療福祉労組、奈良の自治体労働者、革命的共産主義者同盟が発言しました。
田中れい子書記長が「部落解放闘争がこれまでのように部落民の狭い利益のためではなく、労働者階級全体の生きさせろの闘いの先頭に立つことが鮮明になった」と討論をまとめました。
議案の採択に移り、高槻支部の全国水平同盟への加入、支部からの執行委員の選出が感動をもって承認されました。
大会成功をバネに国鉄を軸に1〜3月決戦の先頭に立ち、全国で水平同盟の組織を拡大し、西郡と高槻の闘いに勝利することを誓い合いました。
(西郡支部・植村清)