戦争・民営化を労組の力で打ち破り安倍・橋下打倒へ 2・22港合同田中機械ホールに結集しよう
戦争・民営化を労組の力で打ち破り安倍・橋下打倒へ
2・22港合同田中機械ホールに結集しよう
世界大恐慌の激化・深化と新自由主義の崩壊のもとで、世界史はついに後戻りすることのない大恐慌と世界戦争過程に突入しました。フランスでの1・7襲撃事件と1・20人質事件は、第1次世界大戦勃発(ぼっぱつ)の引き金となったサラエボ事件を想起させます。
戦争と民営化に怒る世界の労働者階級は、この情勢下で社会の根底的転覆をかけた闘いに立ち上がっています。新自由主義による民営化・外注化、非正規職化、賃下げ・首切り・大失業と貧困化に怒り、ストやデモに決起しています。ギリシャをはじめ欧州では「財政破綻の責任は労働者にはない!」という怒りが爆発し、既成の体制内労働運動と激突して階級的な労働運動が力強く台頭しています。韓国では、資本・パククネ政権と絶対反対で闘う民主労総の左派執行部が登場し、ゼネストに決起しようとしています。まさに革命情勢の到来です。
新自由主義の崩壊の中で、世界の労働者が直面している問題はひとつです。青年労働者のおかれている現実は、すべてが民営化・外注化と非正規職化攻撃がもたらしました。労働者階級はこの現実に激しく怒り、生きんがためにあらゆる水路をとおって革命に決起していく。だからこそ、一切は労働組合をめぐる攻防にかかっています。
団結権めぐる闘いの地平
2011年12月の橋下市長の登場以来約3年間、民営化と労働組合つぶしの激しい攻撃を、絶対反対を貫く現場からの闘いが全力で打ち破ってきました。橋下は「労働組合をのさばらせたらギリシャのようになる」と労働組合つぶしを公言し、組合活動アンケートや組合事務所撤去、「君が代」強制の職務命令・処分攻撃や教研集会会場の使用禁止、「入れ墨」アンケート強制の職務命令と処分攻撃など、さまざまな攻撃をかけてきました。これらすべてが民営化攻撃であり、労働者を丸ごと非正規職化する大攻撃でした。
しかし現場労働者は攻撃に屈することなく全力で反撃し、逆に団結を固めてきました。橋下の攻撃すべてを「団結権を破壊する不当労働行為」と見抜き、「たとえ1人であっても職務命令や処分攻撃との闘いは団結権の行使だ」と闘ってきました。体制内の労組執行部が橋下の攻撃の前にすくみ上がり、逆に「よりよい民営化」を提案して現場の団結を破壊してきたことを許さず、闘う労働組合をよみがえらせるために闘ってきました。
こうした橋下の民営化攻撃との闘いが全国に波及し、橋下打倒の全国集会を数波にもわたって打ち抜いてきたのです。それは関西地区生コン支部や港合同などとの団結を広げ、大阪の労働運動を塗り替える闘いとして発展しています。さらに西郡や高槻など全国水平同盟の闘いが、部落解放同盟本部派の裏切りを突き破って、住宅追い出しや植木団地つぶしなどの更地化攻撃に怒るすべての地域の怒りを組織して発展しています。
橋下市長は今やグラグラではありませんか。組合アンケートや教研集会会場の使用禁止、事務所撤去などのすべてが不当労働行為として認定され、「入れ墨」アンケート処分も違法とされました。これらは間違いなく「民営化との闘いは団結権をめぐる攻防だ」という闘いによって切り開かれた地平です。
橋下による民営化攻撃との闘いは、国鉄分割・民営化攻撃に対していかなる処分攻撃にもひるまずに28年間も絶対反対を掲げて闘ってきた動労千葉の闘いと一体の闘いです。絶対反対を貫き、階級的団結を組織してきた闘いが政府と資本を追いつめ、「全員解雇・選別再雇用」の国家的不当労働行為を裁判所に認めさせ、昨年中の最高裁判決を阻止したのです。
「絶対反対で闘えば勝てる!」――この不動の確信は、今やすべての労働者の確信になりつつあります。
15年公務員決戦の号砲に
戦争情勢への突入のもとで、追いつめられた橋下市長や安倍政権による攻撃はさらに激しくなることは間違いありません。大阪市の保育士・幼稚園教諭への大幅賃下げ、学校事務職員の臨時主事(非正規職)解雇攻撃や不当配転の攻撃はその始まりです。
それは体制内の労組執行部がどんなに屈服しても、職場に労働組合の団結が存在し、絶対反対で闘う柱が存在しているままで、「国家をあげて戦争をやる」ことなど絶対にできないからです。逆に現場からの反撃が革命にまで行き着くことに安倍や橋下は震え上がっているのです。桜井よしこが「(民間労組は)官公労と決別し、連合を分裂させよ」と悲鳴を上げているのはその表れです。
しかし私たちには勝利の展望があります。何より階級的攻防の核心である国鉄闘争が、労組つぶしの「4・9政治和解」攻撃をはね返して発展し、労働者全体の〈闘う心棒〉として立っているからです。「動労総連合を全国に」の闘いが、すべてのJR本体と関連企業の労働者を組織する闘いとして発展しているからです。さらに動労水戸の被曝労働拒否の闘いは、フクシマの怒りのすべてと結びつき、すべての労働者・地域住民の怒りと結びつきながら発展しているからです。
闘いの成否を決めるのは闘う労組の拠点をうち立てることにあります。絶対反対を貫き、ストライキを闘う労働組合に無限の可能性があります。
民営化と対決し、大阪市職・大阪市教組をはじめ闘う労働組合を現場労働者の手に取り戻し、橋下打倒の拠点にしましょう。橋下にとどめを刺すのは「住民投票」などではなく、労組拠点をつくることです。この1月の大阪市職民生支部役員選挙で民営化絶対反対派の候補に投じられた200票もの怒りは、その突破口を切り開くものです。
労組拠点建設の闘いそのものとして、「新しい労働者党をつくろう」と真っ向から提起し、強固な職場細胞を建設しましょう。地区党が拠点労組政策をもって地域ソビエト建設を展望したとき、すべての労働者階級を革命の主体としてとらえることができます。このマルクス主義的な確信が、スターリン主義などあらゆる体制内諸党派との党派闘争に勝ち抜く核心です。
2月22日の橋下打倒集会を「実の入った集会」(港合同・中村吉政委員長)としてかちとり、2015年公務員決戦の号砲としましょう。3月、JRダイヤ改定=全面外注化を阻止する闘いに決起する動労千葉・動労水戸とともに、1〜3月の激闘を勝ち抜きましょう。
(革共同大阪市委員会)
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▼サラエボ事件 1914年6月に起きたセルビア人青年によるオーストリア=ハンガリー帝国皇太子夫妻の殺害事件。
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2・22橋下打倒集会
2月22日(日)午後2時開始
港合同・田中機械ホール(大阪市港区南市岡3―6―26 )
主催 橋下打倒集会実行委員会