全国水平同盟西郡支部大会 全力で労組づくりを 新たな執行体制うち立てる

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週刊『前進』06頁(2666号06面01)(2015/01/26)


全国水平同盟西郡支部大会
 全力で労組づくりを
 新たな執行体制うち立てる

(写真 安倍の戦争と改憲、階級分断攻撃を打ち破る拠点として支部を打ち固めた【1月18日 八尾市】)


 1月18日、全国水平同盟西郡支部は第2回大会を、大阪・八尾市桂人権コミュニティセンターで70人の参加によりかちとった。
 大会は、岡邨洋西郡支部長の開会のあいさつで始まった。基調報告は久原正子執行委員が提案した。
 久原さんは、まず「本当に死んでしまえと言わんばかりの見せしめ的な住宅追い出しの強制執行攻撃に立ち向かい、団結を守り抜いた。この闘いの中で、高槻市富田園芸協同組合が合流し、団結を拡大した」と勝利宣言を発した。
 続いて、「『恐慌の中の恐慌』情勢のもとで、住宅問題は仕事の問題と一体だ。収入がなければ家賃が払えない、家賃が上がれば払えない、追い出される。失業・解雇=非正規職化問題は住宅問題でもある」と解き明かした。そして、「支部は八尾北労組や関西合同労組とともに労働組合をつくり、すべてを奪い返そう。国家賠償請求闘争を軸に、6千万労働者の先頭に立つ住宅闘争を闘おう」と訴えた。

国賠へ8家族が決意を表明

 討論では17人が発言した。
 国賠闘争に立つ8家族は、88歳の島瀬とよ子さんの「絶対に仇(かたき)をとったる。けり倒してでも、前へ前へ進んでいく」という烈々たる発言を先頭に次々と決意を語った。「西郡で自殺が起こっている。生きさせろの闘いとして国賠闘争を闘う」「国がやってることはウソとデタラメだ。どうやって国を痛めつけてやろうかと国賠にワクワクしている」「千葉県営住宅での母子心中未遂事件は悔しい。この世の中をひっくり返す」
 高槻の大阪北部ユニオンの仲間は、「植木団地の人たちは西郡のビラを見て『自分らが求めているのはこれや』と確信して決起した」と水平同盟高槻支部と植木団地労組の結成へと至る経過、さらに植木団地をめぐる攻防について報告した。
 八尾北医療センター労組の灰垣美佐子書記長は、「労組に相談が寄せられている」と切り出し、八尾市の新たな追い出し攻撃を怒りを込めてあばいた。「八尾市は『困ったことはないか』とアンケートを取るふりをして『この棟はあと10年で建て替える』と脅し、家賃が3倍になる別の棟への住み替えを強要している。さらに弁護士を雇って、すでに団地から出た人や亡くなった生活保護の人の『滞納家賃』を子や孫から取り立てたりしている」と弾劾し、「西郡支部とともに闘う」と決意を表明した。
 関西合同労組大阪東部支部の田中雅志支部長は、「住宅問題の根っこには失業・倒産・解雇の問題がある。労働組合として闘う」と決意を述べた。全国水平同盟の平沼和典事務局長は、「高槻では植木団地という職場を奪い、西郡では生活保護の人に最高家賃をふっかけて、子や孫から取り立てを行っている。死んでもかまわないと言うのが国の立場だ。こんな世の中はひっくり返していこう」と呼びかけた。
 支部員のAさんは、「大手スーパーを解雇され夜勤の仕事をしているが、いま支部があることでちょっと明るさを取り戻しています。職場の仲間にも声をかけていきたい」と意欲を語った。

安倍の攻撃を破る拠点へ

 八尾北労組の藤木好枝委員長は、「医療の切り捨て、戦争――これを止める力が労働組合にある。八尾北労組を絶対反対の拠点として固めていきたい」と述べ、西郡支部の森本政二書記長は、「国や市に対して団結して闘えば勝てる」と討論をまとめた。
 新たに支部長に久原さん、執行委員に家賃供託者全員を加えた新執行部を選出。大会は、豊かな議論と新執行体制の確立をもって、安倍政権による戦争と改憲、階級分断攻撃としての部落差別を打ち破る拠点として支部を打ち固めた。国鉄決戦を軸に非正規職撤廃、労働組合を地域・職場につくる闘いに全力で取り組む。八尾市の現業民営化反対! 八尾北労組、関合労とともに公務員決戦に打って出る。
(西郡支部・植村清)

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