〝再稼働と戦争の安倍を倒そう〟 福島大でキャンパス集会 3・11反原発福島行動の訴えに学生が共感
週刊『前進』06頁(2666号04面05)(2015/01/26)
〝再稼働と戦争の安倍を倒そう〟
福島大でキャンパス集会
3・11反原発福島行動の訴えに学生が共感
(写真 福島大4年の樋口君【中央】が弾圧をはね返しアピール【1月21日 福島大学】)
3・11反原発福島行動に向けて1月21日に福島大学で「再稼働と戦争の安倍政権を倒そう!福大キャンパス集会」を打ち抜きました。
安倍政権は大恐慌の深化の中でますます戦争と原発再稼働にのめり込んでいます。今年度予算案に史上最高の5兆円を超える軍事費を計上し、川内原発の再稼働を今春にも強行しようとしています。〈3・11〉4周年は安倍政権との真正面からの対決となります。
安倍政権を支える福島大
安倍政権を何よりも支えているのが新自由主義大学=御用大学です。東京大学で軍事研究が解禁されたように、大学は戦争と原発をめぐる最大の攻防点になっています。福島大学でも構造はまったく同じです。福島大当局はこの間、福島大生の声を圧殺するために徹底した弾圧体制を敷いてきました。寮には監視カメラを設置し、学生同士が団結するのを監視し、学内でビラをまけば職員が数人がかりで妨害するありさまです。当局の弾圧に抗議の声を上げた学生には、親の呼び出しなど露骨な嫌がらせが恒常的に行われてきました。
今回の集会は、安倍政権の戦争政策と対決し、監獄のような大学のあり方を突き破るものとしてかちとられました。
集会当日の朝、福島大当局は学生の朝ビラを妨害し、「迷惑です」の一点張りです。しかし、何よりも許しがたいのは、そこに居合わせた福島大准教授の森本明が学生のビラを「ゴミ」と言い、職員を大勢呼ぶように指示したことです。
原発反対のビラをごみ扱いするやつらにキャンパスを牛耳られ、学生の学費が巻き上げられていいのか! これがリベラルと呼ばれた福島大学のなれの果てであり、こんな大学のあり方を吹き飛ばさない限り、私たちの未来はありません。
樋口君の闘いが空気変える
しかし、学生の怒りは臨界点を超えています。昼休みの集会では、10人近くの当局職員が徹底して妨害する中で、多くの福島大生が耳を傾け、ビラを受け取っていきました。「ビラは完全無視してね〜」「怖い人たちと話したら駄目だよ〜」と子どもをさとすようななめ腐った態度の大学当局。福大生が何よりも怒っているのは大学当局のこうした学生感です。
こうした弾圧の中にあっても、「俺、あいつら(当局のこと)嫌いだから応援するよ!」と声をかけてくる学生や、「学生課こわっ」と言ってビラを受け取る学生、「原発再稼働は許せない!」と応援する学生など、多くの結合が始まっています。学生はこの時代に怒り行動を求めています。
集会の勝利を切り開いたのは、何よりも福島大生である樋口正太郎君の存在です。当局の弾圧に一歩も引かず、キャンパスで仁王立ちしている彼の存在が福島大キャンパスの空気を変えつつあります。
闘う福島大生は、監獄のような福島大学の現状を変えようと、昨年10月から3波にわたって集会を行ってきました。当局の弾圧に一歩も引かず、「原発再稼働を止めよう!」「安倍政権を打倒しよう!」と訴える樋口君の姿は、多くの福島大生を引きつけています。「負けないでください!」「もう少し私たちのことも考えてほしい!」といったメッセージが寄せられ、「あっ樋口君だ!」と声をかけてくる学生も増えてきました。情勢は変わり始めています。
安倍政権はますます戦争国家体制づくりにのめり込んでいます。しかし、この情勢に対して絶対反対で闘う旗を打ち立てた時に、大学から戦争を止め、原発再稼働を阻止することが可能になるのです。福島大キャンパスでの実践はそのことを示しています。
全国学生は闘う福島大生に続こう! すべての大学で安倍打倒の旗を立てキャンパスから闘いを巻き起こそう! 3・11に向け福島大生は最先頭で闘います!
(森山高志)