国鉄・反原発・安保決戦を闘いぬく 地方委員会から新年の決意(下) 動労総連合の建設を推進し北海道労働運動の大飛躍へ 革共同北海道地方委員会
週刊『前進』06頁(2665号04面03)(2015/01/19)
国鉄・反原発・安保決戦を闘いぬく
地方委員会から新年の決意(下)
動労総連合の建設を推進し北海道労働運動の大飛躍へ
革共同北海道地方委員会
世界大恐慌は、「恐慌の中の恐慌」というべき段階に突入した。帝国主義・大国間の争闘戦が激化し、ウクライナで、中東で、何よりも東アジアで世界戦争が始まりつつある。資本主義は完全に歴史的命脈が尽きた。恐慌と戦争の時代の到来は、プロレタリア世界革命の時代の始まりでもある。
ロシアの労働者階級は、第1次世界大戦のただ中で自国帝国主義を打倒し、世界革命の突破口を切り開いた。大戦勃発(ぼっぱつ)に先立ち、レーニンとボルシェビキが「世界革命を実現する時が来た」という時代認識を打ち立て、その実現のために労働者階級の階級的団結をつくり出す路線を実践したことによって、それは可能となった。
新自由主義の満展開の結果、今や世界中で社会が根底から崩壊してしまった。労働者人民は資本家階級の支配を打ち倒す以外に生きられない。労働者階級の団結した力で世界戦争を阻止し、世界革命に転化する正念場だ。ロシア労働者階級が闘いとった歴史的地平を復権し、2010年代中期、日本で〈1917年〉を実現しよう。
帝国主義の最弱の環は日本帝国主義であり、日本革命は世界革命の突破口だ。ロシアに始まった世界革命の波は、スターリン主義によって押しとどめられ、帝国主義は延命してきた。だが、スターリン主義体制は崩壊し、帝国主義は極限的な危機に陥っている。必要なのは革命党の登場だ。
革命的共産主義運動の50年余の闘いをとおして、労働者階級はスターリン主義による制動を根底的に打ち破る反帝・反スターリン主義の綱領を手にしている。その核心は「労働者階級の解放は労働者階級自身の事業だ」と言い切ったことだ。労働者階級の基礎的団結形態として労働組合をすべての職場に建設し、労働運動の力で階級的力関係を根底から覆して革命を切り開くということだ。
日本における新自由主義の突破口となった国鉄分割・民営化との闘いは、今なお決着がついていない。国鉄分割・民営化は階級支配の基底をなしている。それをひっくり返すのが「国鉄決戦でプロレタリア革命を」の路線だ。JR体制は鉄道の安全においても、カクマルJR総連との結託による労働者支配においても、総破綻している。外注化・被曝労働強制と対決する動労千葉・動労水戸・動労総連合の存在が階級的労働運動の牽引(けんいん)車となっている。国鉄決戦が本当に爆発するのはこれからだ。
安倍政権は史上最低の投票率と小選挙区制のマジックでかすめ取った291議席をもって「戦争する国」に向かって突進する以外にない。労働者階級人民との激突となれば何の勝算もない。先の衆院選東京8区での1万7千人の決起はそれを示している。国鉄決戦を基軸に、安保改定・改憲の攻撃を、大量解雇の攻撃もろとも労働者人民の怒りで打ち砕こう。
階級的労働運動のさらなる前進、労組拠点建設に猛然と突入し、国鉄決戦の勝利から公務員決戦の爆発へ突き進もう。官製春闘を打ち破る15春闘―賃金闘争の階級的戦闘的復権へ総決起しよう。労働運動とともに学生運動をよみがえらせよう。全階級全人民の団結の要である星野闘争に立ち上がろう。
北海道は2・15国鉄集会の大成功で2015年の勝利を切り開く。JR北海道は安全運行も冬期運行もガタガタになっている。原因は外注化とその破綻にある。「動労総連合を全国に」の大方針は北海道労働運動にとって最大の飛躍点であり、全産別・全職場の闘いの決定的な推進軸だ。
北海道の労働者人民は昨年、職場での闘いを基礎に2回の国鉄集会をかちとり、12月のふくしま共同診療所報告会でフクシマの怒りと一体で進む反原発闘争の前進をかちとった。道職員への査定昇給導入による自治労全道庁・北教組解体攻撃、新幹線延伸に伴う地方の切り捨て、TPPによる農業切り捨てを含め、全道にすさまじい怒りが渦巻いている。北海道地方委員会は労働者人民の先頭で2015年、総決起する。