JR3月ダイ改粉砕を 千葉支社では特急全廃も 労組軸に地方の総反乱で阻もう
JR3月ダイ改粉砕を
千葉支社では特急全廃も
労組軸に地方の総反乱で阻もう
「安倍の階級戦争攻撃は、JRにおいてこそ最も激しく労働者に襲いかかっている」(本紙新年号1・1アピール)。3月ダイヤ改定はJRによる大合理化と全面再編攻撃の始まりだ。動労千葉―労働組合の闘いを軸に、地域丸ごとの総決起で3月ダイ改を粉砕しよう。
館山に来る特急はゼロに
JRは3月ダイ改を出発点に向こう3年間の大合理化攻撃をかけてきている。それは一つに業務の全面外注化であり、二つに大量退職をてこにした要員の削減と労働強化、三つにローカル線の切り捨て、四つに国鉄労働運動の解体だ。今回、千葉のローカル線切り捨てに焦点を当てる。
JR東日本千葉支社は12月19日、3月ダイヤ改定(3月14日実施)で特急列車の全面的切り捨てを発表した。(表参照)なかでも内房線の特急「さざなみ」は減便され、君津―館山間は全面廃止、成田線の東京―千葉―成田―佐原を走る特急「あやめ」も全面廃止する。その他の地域でも東京からの特急列車が減便される。2013年10月策定の「グループ経営構想Ⅴ・今後の重点取組み事項」で打ち上げた、「首都圏特急列車の競争力強化」の貫徹だ。
今回の3月ダイ改で、館山市、南房総市、富津市には1本の特急列車も走らなくなる。「首都圏70〜80㎞圏に資源を集中する」というJR東日本の方針のもとで外房線の上総一ノ宮駅、内房線の君津駅よりも南にある地域はダイ改のたびに列車本数を減らされてきた。しかし、今回のダイ改はこれまでとも次元を画した攻撃だ。地域の重要な産業が観光業であるこの地域で、特急の全廃は死活問題だ。
12自治体が撤回求め決議
すでに、館山市、南房総市、銚子市、成田市を始め12の沿線自治体から嵐のように反対の声や決議が上がり廃止決定の撤回を求めて、JRへの怒りが噴き出している。
千葉の内房線、外房線、久留里線などのローカル線をめぐっては、これまでもJR東日本との激烈な闘争が続けられてきた。
2007年には、動労千葉の拠点職場であった館山運転区、木更津支区廃止の攻撃がかけられた。同時に、ダイ改で内房線の平日昼間の特急が全廃された。動労千葉の組合員は支部破壊、組織破壊攻撃と対決し、地域の自治体、観光協会、商工会議所、旅館組合、教育委員会などを精力的にまわり、闘いへの支持を訴えた。ローカル線=地方の切り捨てに怒る地域住民と合流しともに闘った。2010年には、さらなる運行本数削減に反対し、構内業務の外注化阻止と一体でストライキに決起した。
闘いの中軸に労働組合が据われば、3月ダイ改―特急全廃の攻撃に対する、地方切り捨て反対の地域丸ごとの総決起は必ず実現できる。
昨年、動労水戸が常磐線の竜田延伸に反対し被曝労働拒否のストライキに決起した時、政府の帰還強制と一体の延伸攻撃に、いわき市の仮設住宅で避難生活を送る楢葉町の住民から広範な支持を得た。この闘いに通じる闘いだ。
87年の国鉄分割・民営化から28年。生み出された矛盾はさらに深く大きく爆発している。これまでもローカル線切り捨てで、観光を始めとする地域の産業は衰退し、人口減少が深刻な問題となっている。「民営化とは何か。資本による剰余価値の搾取の追求を公務公共部門の目的にすることである」「そもそも『2040年までに、人口減少で896自治体が消滅する』といわれるほどの地方の衰退、社会の崩壊をつくり出したのは、国鉄の分割・民営化である」(1・1アピール)と提起されている通り、JRは地域の足である鉄道を取り上げ、労働者人民、地域住民の生活を切り捨ててさらに金もうけに走っている。
組織拡大かけた15春闘へ
動労千葉は3月ダイ改阻止、ローカル線切り捨て反対、外注化粉砕を掲げてストライキに決起しようとしている。この決戦で、組織拡大をなしとげよう。「動労総連合を全国に」の方針をさらに推し進めよう。
危機に立つ日本帝国主義はその延命をかけてJRにおける大合理化攻撃をかけてきている。3月ダイ改、15春闘が焦点になる。JRと関連会社の労働者は動労千葉、動労水戸、動労総連合とともに闘おう!
日本帝国主義の屋台骨であるJR資本との対決は、階級的力関係を規定する。労働者人民の闘いが安倍政権を激しく揺さぶっている。
資本が見せかけの公共性をもかなぐり捨て、利潤追求に走る時、労働者人民との非和解性が誰の目にも明らかになる。動労千葉の組合員と支援の仲間はすでに地域に入り、労働者人民との結合を開始している。大恐慌下で追い詰められ凶暴化したJR資本と対決し、2010年代中期階級決戦、2015年の闘いに勇躍おどり込もう。