安倍「戦後70年談話」粉砕へ 2・15国鉄集会の成功かちとれ 最高裁判決年内阻止の地平から3月ダイヤ改定・合理化粉砕を

週刊『前進』06頁(2664号01面01)(2015/01/12)


安倍「戦後70年談話」粉砕へ
 2・15国鉄集会の成功かちとれ
 最高裁判決年内阻止の地平から3月ダイヤ改定・合理化粉砕を


 革共同は2014年、青年労働者と学生を先頭に、集団的自衛権行使の7・1閣議決定という暴挙を行った安倍を打倒する闘いを全力でやり抜き、勝利の2015年を意気高く迎えた。衆院選の結果は安倍の没落の始まりだ。安倍政権と日帝・資本家階級に未来はない。分断と圧殺の攻撃を吹き飛ばし、労働者階級が団結して決起するなら、安倍の延命を許さず、労働者が主人公の社会をつくることは今すぐにも可能だ。『前進』新年号の提起に自信と確信、限りない熱情をもって、戦争・改憲に向け安倍がたくらむ「戦後70年談話」を粉砕し、1〜3月決戦に総決起し2015年の勝利へ突き進もう。

大恐慌と戦争を革命へ

 2015年の冒頭にあたり、安倍にも資本家階級にも、まったく展望などないことがあらわとなっている。世界大恐慌は「恐慌の中の恐慌」に突入し、新自由主義的帝国主義の全面的な破産と崩壊が目前に迫っている。
 ドルか円かユーロか、あるいは日米をはじめとした株価バブル・資産バブルのどれか一つの暴落が発生しても、世界は収拾のつかないさらなる大恐慌と大収縮、分裂化・ブロック化へと転落する。それは世界同時であり、帝国主義間・大国間の争闘戦はけた違いに進行する。すでにウクライナ争奪戦争、中東侵略戦争が始まっており、さらに東アジアでの侵略戦争の危機は、大恐慌が戦争(世界戦争)へ転化し始めたことを示している。
 そもそも大恐慌下の過剰資本・過剰生産力のもとで、帝国主義の「経済成長」の余地などどこにも存在しない。鉄道や原発のインフラ・パッケージ輸出など、勢力圏化と世界再分割戦そのものであり、それ自身が侵略=戦争行為に等しい。
 米帝を始めとして世界の資本主義・帝国主義は、大恐慌とその根源である巨大な過剰資本・過剰生産力の問題を、もはやまったく解決できない。それは資本主義・帝国主義の体制下で、生産力と生産関係が矛盾・激突し、その生産力と社会と歴史の主体である労働者階級が、プロレタリア革命で資本主義の体制を転覆し、爆砕する以外には未来が開けないことを突き出している。「大恐慌と戦争を世界革命へ」が唯一の道なのだ。
 「お前たち資本家はもういらない。俺たちにすべてを返せ。俺たちが自分で社会運営する!」と宣言し、それを実行する日は近い。戦争か革命か。2010年代中期階級決戦の大テーマはこのように立てられている。

アベノミクスを葬ろう

 当面する1〜3月決戦の課題は何か。まず1・22「現代の治安維持法と闘う会」結成集会の成功を突破口に、2・15国鉄集会(1047名解雇撤回)に総決起し、さらに3月ダイヤ改定・大合理化粉砕の決戦に勝利することである。そしてそこから「動労総連合を全国に」の組織建設へと前進することだ。
 昨年末の動労水戸での組織拡大、そして動労千葉鉄建公団訴訟で最高裁が2014年に判決を出せなかったことは、実に重大な勝利である。敵は国鉄闘争をつぶすことができず、階級的労働運動の前進が資本家階級と安倍・葛西をとことん追いつめている。
 日本経団連は年頭に、「アベノミクスは着実に成果を上げ、国民は総選挙で安倍を支持した」などと、安倍を持ち上げながら、同時に「世界で取り残された日本」「GDPに占める日本の割合が90年に比して半減」「この機会を逃せば日本の再生はない」と、絶望を吐露している。そこから一切を労働者への階級戦争に訴えようとしている。彼らの唯一の道という「イノベーション」も、新たな技術や設備投資の展望は何もない。だから「公務員制度の岩盤規制の撤廃」を絶叫する。
 だが安倍と資本家たちにとって、昨年末の衆院選で、首都のど真ん中の東京8区=杉並で「労働者が主人公の社会を」「労働者の新たな政党を」という訴えに、1万7千票の支持=決起があったことは重大事態だ。
 1〜3月の国鉄決戦は、3月ダイ改を突破口にした新たな大合理化、外注化と職場統廃合攻撃、そして大量退職問題をも契機としたJR内労組大再編攻撃との大激突である。また被曝労働拒否闘争をめぐり、福島圧殺攻撃との大決戦となる。しかもこれは全産業の労働者に同時に襲ってくる。公務員決戦と全産別での攻防が、いよいよ激化していく。
 昨2014年、動労千葉と動労水戸は、全労働者階級の最先頭に立って決起し、そこにJR郡山工場労働者が、そして鈴木コンクリート工業分会をはじめ全国の職場が、次々と合流して闘い、資本を追いつめた。今や日帝・資本は消費税を2017年から数年で20%近くまで上げろ、法人税は2021年までに25%まで下げろとうそぶいている。ふざけるな!
 安倍も年頭の記者会見で、「日本経済を必ずや再生する。そのためにはこれまでにはない大胆な改革を」などと、「岩盤規制撤廃」をはじめ労働者への階級戦争を叫んでいる。破綻・崩壊するアベノミクスとともに、戦争・改憲と原発再稼働に突き進む安倍を、労働者の団結と決起で、階級的労働運動の爆発で、なんとしても打倒し、葬り去らなければならない。

5〜6月安保国会決戦

 昨年の冒頭から、革共同と日本の労働者階級は、都知事選への決起を突破口にして全力で闘った。集団的自衛権行使の7・1閣議決定を迎え撃ち、安倍の「戦争する国」への大転換の攻撃に対して、国際連帯の発展と労働運動の団結の前進をもって大反撃した。
 この2015年に安倍は、5月連休過程の訪米をにらみ、日米安保ガイドライン再改定と、集団的自衛権行使の安保関連法整備の強行を狙っている。そして「戦後70年首相談話」で村山・河野談話を解体し、新たなアジア侵略と戦争国家の道を突進しようとしている。だがそれは日米矛盾を激化させ、アジアと全世界の労働者人民をすべて敵に回す、破滅の道だ。安倍の「新談話」など、労働者階級の総決起で粉砕しなければならない。
 4月統一地方選挙・杉並区議選と、それを受けた5〜6月は完全に安保決戦となる。
 勝利の核心は、国鉄決戦を圧倒的な軸とした階級的労働運動の爆発と、国際連帯の発展である。昨年の闘いでわれわれは、何よりも労働者が現実に職場で闘い、組合権力をとっていく実感を得てきた。職場の全労働者を相手に「労働組合はいかにあるべきか」を訴え、「資本と闘う武器としての労働組合とその団結」をよみがえらせた。
 とりわけ昨年後半の激闘、11・2労働者集会と12月衆院選決戦の大高揚、大勝利の地平は、あらためて「労働者階級の解放は労働者自身の事業である」ということを時代に刻印した。日本共産党をはじめすべての勢力が今や、大恐慌と資本主義のどん詰まりの危機、戦争の危機に対し闘えず、混迷と変質を深め、解体し、あるいは新自由主義・帝国主義の先兵と化している。
 しかし新自由主義・帝国主義と資本家階級と安倍政権は、労働者を搾取するしか生きられないのに、今や労働者を食わせることも、労働力を再生産することもできず、戦争に突っ込む以外なくなっている。求められているのは、マルクス主義と時代認識と路線であり、日々職場生産点で闘い、団結を打ち固め、組合権力を次々に奪取することだ。そして安倍もろとも資本家たちを土台から打ち倒すのだ。

「官製春闘」ぶっ飛ばせ

 「連合を分裂・解体させよ」という桜井よしこの絶叫は、「戦争する国」に向かって公務員労働運動を解体することも、国鉄闘争をつぶすこともできず、逆に階級的労働運動の前進がかちとられていることへの、安倍や資本家階級の悲鳴である。権力・資本を追いつめているこの歴史的情勢に腹の底から確信をもち、今こそ「動労総連合を全国に」の闘いに全力で突入しよう。「官製春闘」をぶっ飛ばし、ストライキで大幅賃上げをかちとろう。
 闘いの最先頭に青年労働者と学生が立っていることは決定的だ。青年と学生の行動力とエネルギーこそ革命の最大の原動力だ。
 1・22集会の成功をかちとり、それを突破口に2・15国鉄集会、3月ダイ改阻止・大合理化粉砕決戦、15春闘に立とう。
 4回目の3・11反原発福島行動(郡山市)と、4月統一地方選必勝から5〜6月安保国会へ、2015年前半戦を闘い抜こう。2010年代中期階級決戦で「ロシア1917年」を実現するために総決起しよう!

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