11・2デモ事後弾圧 逮捕の学生奪還
週刊『前進』06頁(2662号05面02)(2014/12/22)
11・2デモ事後弾圧
逮捕の学生奪還
衆院選投票日直前の12日、11・2集会に対する事後弾圧で不当逮捕された首都圏の学生D君が奪還された。12日間を完全黙秘で闘いぬいたD君は釈放後ただちに杉並にかけつけて鈴木たつお候補の街頭宣伝に立ち、勝利のために区民に訴えて闘った。
11・2集会後のデモの現場で不当逮捕された3学生は11月21日に奪還された。だが、警視庁公安部は衆院選公示日の前日12月1日に、公務執行妨害をデッチあげてD君を令状逮捕した。断じて許せない弾圧であり、あからさまな選挙妨害だ。
戦争・改憲、原発、増税と首切りを推し進める安倍政権を解散・総選挙に追い込んだ労働者人民の怒りは、その後も日に日に増していった。資本主義の延命に自らの命運を託そうとする既成野党への怒りも同じだ。キャンパスで公安警察を摘発したたき出した京大学生自治会の存在と闘いは1960年、70年の安保・沖縄闘争の高揚を思い起こさせ「安倍は倒せる」「社会を変えられる」という希望と確信を膨大な人びとに与えた。
そして「安倍政権の崩壊が始まった。新しい労働者の政党をつくろう」と呼びかける鈴木たつお候補が登場した。選挙戦の〝ヤリの穂先〟街宣の主軸は全学連だ。その戦闘性と求心力に安倍と石原伸晃は震え上がった。警察権力は浅はかにもD君を逮捕することで安倍・石原に〝貢献〟できると思ったのだ。
しかし、弾圧への怒りは労働者人民の団結を強め、団結は無限の力を引き出す。その力は街頭で爆発的に解き放たれた。鈴木候補の駅前集会には続々と区民が合流し1千人にふくれ上がった。支持を表明する区民が相次ぎ、その場でビラを配布する人も現れた。警視庁の公安刑事どもは再び京大と同じ惨敗を喫するのではないかとおびえ、近寄ることもできずに物陰から様子をうかがうのがやっとだった。
熱気と解放感あふれる選挙戦の様子は獄中のD君に届けられた。杉並で奮闘する仲間に呼応してD君は公安警察を圧倒する闘いを貫徹した。大勝利した衆院選決戦の地平からただちに2015年決戦に躍り込もう。