国鉄決戦爆発で2015年へ 連合=帝国主義労働運動粉砕し 改憲・原発再稼働の安倍打倒を 2・15国鉄集会の大成功かちとれ
国鉄決戦爆発で2015年へ
連合=帝国主義労働運動粉砕し 改憲・原発再稼働の安倍打倒を
2・15国鉄集会の大成功かちとれ
今回の衆院解散・総選挙は、大恐慌と戦争情勢の激化に追いつめられた安倍政権による一大反革命として仕掛けられた。しかし東京8区・杉並における鈴木たつお候補の登場と、党と階級の団結とほとばしるような自己解放的決起のうねりは、この反革命を根底から打ち破り、2010年代中期階級決戦の扉を押し開くことに完全に成功した。鈴木候補に寄せられた1万6981票は、その壮大な階級決戦の始まりを告げるものである。この地平を踏まえ、階級的労働運動のさらなる躍動的展開、労組拠点建設に猛然と突入しよう。何よりも国鉄決戦の勝利に一切をかけて総決起しよう。その烈火の中からプロレタリア革命への道を切り開く新しい労働者の政党をつくり出そう。
「新たな労働者政党を」は全階級・全人民の声
安倍が今次衆院選で狙ったことは、アベノミクスの大うそが暴かれ始めている中で、少ない得票率でも大量の議席を得られる小選挙区制と、野党の総崩壊情勢のもとで、選挙への絶望と離反をつくり出し、政権の延命を図ることにあった。その最大の狙いは労働組合の絶滅にあった。
「アベノミクスは賃上げと雇用確保だ」「この道しかない」という安倍のとんでもないデマゴギーとペテンは、連合の全面屈服と裏切りが引き出したものだ。連合の崩壊こそ、民主党の完全な失墜と野党の野合を引き出し、戦後史上最低の投票率のもと、自民党による291議席の簒奪(さんだつ)を可能にした最大の元凶であった。
しかし、衆院選東京8区・杉並での鈴木たつお候補の断固たる登場と、これと一体となった党と労働者階級人民の総決起は、この攻撃に真っ向から立ち向かい、巨大な反撃をたたきつけるものとなった。安倍やJR東海名誉会長の葛西ら日帝ブルジョアジーの総力による、連合の分裂・解体を通した労働者階級分断と労働組合絶滅の攻撃を見事に打ち破ったのだ。
それは、国鉄決戦を弁護士として最先頭で闘ってきた鈴木たつお候補の「一人の決起」が、労働者階級の深部の怒りと結びつき、それを根底から自己解放的に、爆発的に解き放つことによって可能となった。
鈴木候補の「私は一人ではない。労働者の団結の力、そして戦後一貫して闘い続けてきた日本の労働者の誇り高い歴史。杉並の原水禁運動もしかり。私は日本の労働者を誇りに思い、絶対に闘いに決起すると信じている。だから私は一人ではない!」(最終日の荻窪駅頭での演説)という宣言と、「新しい労働者の政党をつくろう」という渾身(こんしん)の訴えは、杉並から今や全国に広がり、全労働者人民の心をとらえている。それは11月労働者集会の地平をさらに発展させ、1万6981人の決起が示す物質力となって、日帝・新自由主義の労働組合解体攻撃を打ち破り、2015年決戦を切り開く最大の原動力となっている。
安倍の危機と革命情勢の成熟はさらに深まる
今次衆院選とその結果は、階級対立をますます非和解化させ、革命情勢を決定的に成熟させている。安倍政権の危機が大爆発してくるのはこれからだ。安倍は291議席をテコに労働者階級への階級戦争と外への侵略戦争にいよいよ全力で突き進もうとしている。だがそれは、安倍と日帝ブルジョアジーに対する「99%」の怒りの総反乱を最終的に解き放ち、安倍の完全打倒をたぐり寄せるものに必ずなる。
衆院選の翌日、12月15日の記者会見で安倍は、自民党の勝利は「アベノミクスへの支持」と強弁し、この道をさらに「スピード感をもって進めていく」と宣言した。戦後労働法的規制の全面解体と解雇の自由化、賃金の大幅切り下げ、社会丸ごとの民営化・外注化・総非正規職化攻撃に、これまで以上に全力を挙げてのりだすとの宣言だ。
続く公明党・山口との党首会談では、17年4月に延期した消費税率の10%への引き上げを「確実に行う」ことで合意した。16日の政労使会議で安倍は「賃上げ」を求めたが、それは消費増税をのませるための官製春闘によるわずかばかりの「賃上げ」のペテン的演出が狙いだ。しかも法人税の大幅減税を真っ先に導入する口実でもある。連合会長の古賀は今やこれに全面協力を約束し、安倍と一体となって労働者の生命と生活を破壊する手先へとますます転落しつつある。
安倍はさらに、自民党候補が全滅した沖縄に対して、辺野古新基地建設が「唯一の解決策」とうそぶき、沖縄県民の意思など頭から踏みにじってよしとしている。7・1集団的自衛権行使の閣議決定を実行に移すための関連法案を来年通常国会に提出し、「速やかに成立させる」とともに、改憲への扉をこじ開けると叫んでいる。
また、総選挙が終わるのを待っていたかのように、原発再稼働への動きが一気に加速された。九州電力川内原発の再稼働攻撃に続いて、関西電力高浜原発の再稼働に向けたゴーサインが出され、さらに電源開発が建設中の大間原発の安全審査を規制委員会に申請した。
これらすべての攻撃はしかし、巨大与党の力で労働者階級人民を抑え込もうという傲慢(ごうまん)な姿勢の表れである。それを支えているのは連合の帝国主義労働運動への果てしない転落と腐敗でしかない。ここが日帝・安倍の最大の弱点だ。
衆院選決戦が示したことは、安倍の労働者圧殺と戦争の政治に真っ向から立ち向かう階級的労働運動の隊列が断固として登場した瞬間に、安倍の大崩壊が始まるということだ。すでに、ロシア通貨ルーブルの暴落は、日本の国家と経済の破産が新たな金融大恐慌の中で劇的に暴かれる時が近づいていることを示している。今こそ連合を打倒し、2015年決戦勝利への道を切り開こう。
国鉄決戦に総力決起し闘う労組拠点の建設を
衆院選決戦は、国鉄分割・民営化以来、労働者階級の闘いの最大の抑圧装置となってきた連合を崩壊させ、連合の制動を打ち破り、国鉄分割・民営化攻撃の最後的破綻を強制した。この意味で衆院選決戦は、11月労働者集会が目指し闘いとってきたものと一体である。
またそれは最高裁・寺田体制との決戦として火を噴き、日帝・安倍と激突している国鉄1047名解雇撤回闘争の新たな飛躍と発展への跳躍台である。国鉄闘争の根絶を狙った2010年4・9政治和解の反革命を完全に粉砕し、全労働者階級の怒りを再結集してJR体制打倒へ攻め上る時である。
時代は今、新自由主義の破綻が資本主義の最後的な崩壊と新たな世界戦争へと向かっている。この世界戦争を労働者階級の団結した力によって阻止し、プロレタリア世界革命に転化する決定的な闘いの時を迎えている。レーニンとロシア労働者階級が闘いとった歴史的地平を21世紀の日本で復権し実現しよう。7・1集団的自衛権行使の閣議決定に突進した安倍政権のすさまじい危機感の根底には、この世界戦争危機と革命情勢の成熟に追いつめられ、労働者階級人民の根底からの怒りの爆発におびえる、帝国主義世界体制の最も弱い環=日本帝国主義とそのブルジョアジーの姿がある。
今こそ大恐慌と戦争をプロレタリア革命へ転化しよう。そしてだからこそ「国鉄決戦でプロレタリア革命を」が決定的な勝利の鍵を握っているのである。
衆院選決戦の偉大な地平を踏まえ、2015年決戦で国鉄決戦を先端とする階級的労働運動の決定的な爆発をかちとろう。自民党・安倍は、291議席をもって侵略戦争そのものと「戦争する国」に向かって突進する以外ない。だからこそ今、労働者階級の基礎的団結形態である労働組合をすべての職場によみがえらせ、労働運動の力で階級的力関係を根底から覆すことが必要なのだ。「動労総連合を全国に」という偉大な方針は、全産別・全職場におけるこの闘いの決定的な基軸であり、確かな勝利の道である。
そして、労働運動とともに学生運動をよみがえらせ、今次衆院選決戦が体現したように、この旗のもとに全戦線、全人民の総決起を実現しよう。
われわれは2014年の11月労働者集会と衆院選決戦で、勝てる可能性と展望を切り開いた。2015年前半決戦の爆発へ、1月冒頭からうって出よう。解雇撤回の10万筆署名を達成し、国鉄最高裁決戦に勝利し、さらに公務員決戦の爆発へ、官製春闘を打ち破る15春闘―賃金闘争の階級的戦闘的復権へ、思い切って闘いぬこう。
そしてその準備の一切を冬期カンパ決戦の爆発的勝利として絶対に実現しよう。『前進』1万人読者網建設をやりぬき、血わき肉おどる決戦の2015年へ、断固たる総進撃を開始しよう。