真珠湾73周年12・8杉並集会 〝安倍の延命許すな〟 鈴木候補が特別アピール
週刊『前進』06頁(2661号02面02)(2014/12/15)
真珠湾73周年12・8杉並集会
〝安倍の延命許すな〟
鈴木候補が特別アピール
(写真 街宣現場から駆けつけ、安倍戦争政治を断ち切る決意と展望を語った鈴木候補に会場から大きな拍手が巻き起こった【12月8日 杉並区】)
12月8日夜、「真珠湾73周年 記憶の継承〜国益と排外に憲法は屈するのか〜安倍の延命を許すな!12・8集会」が、東京・杉並のセシオン杉並で開かれ、会場を満杯にする175人の労働者学生市民が集まった。主催は集会実行委員会(とめよう戦争への道!百万人署名運動と、8・15労働者・市民のつどい実行委員会)。10日の特定秘密保護法施行を目前にした怒りの集会となった。
衆院選の真っただ中の鈴木たつお候補が街宣から駆けつけ、特別アピールを行った。鈴木さんは選挙公報を示し、このスローガンで闘っていると報告した後、安倍の選挙における「この道しかない」という言葉は、「独裁をやって戦争をやるということだ」と喝破(かっぱ)した。また、同じ東京8区・自民党の石原のぶてるが「この国を守り、地域につくす」と掲げていることを突いて、「愛国とは、ならず者の合言葉」と弾劾、「この国のために死んでたまるか」という京大生の言葉を引いて、戦争しかないこの体制を打倒するために闘おうと訴えた。参加者の多くが、鈴木たつおさんとともに闘う思いを強くした。
1929年大恐慌から盧溝橋事件、真珠湾攻撃、学徒動員の歴史、そして7・1閣議決定から8・17日比谷集会、11・2大集会とその後のデモでの学生逮捕の弾圧、京大での公安刑事摘発の闘いなどを描いたビデオ上映が行われ、8・15実行委員会の葉山岳夫弁護士の開会あいさつに続き、二つの講演を受けた。
最初に、「戦争は国会から始まる」と題して、平和遺族会全国連絡会代表で百万人署名運動事務局長の西川重則さんが講演。国会傍聴15年の経験を踏まえて、憲法に基づかない政治を平然とやっている安倍政権を厳しく批判した。特に、アジアの視点から見てどうなのかということを指摘し、侵略と加害を繰り返してきた日本の歴史に注意を向けた。来年の通常国会は改憲をめぐる闘いであると述べ、力強い取り組みを訴えた。「国境を越えた国際連帯」の重要性を強調した。
二つめの講演は、森川文人弁護士の「戦争は自衛の名で始まる」。日米安保ガイドライン関連年表をひも解き、7・1閣議決定と10・8日米安保協議委員会(ガイドライン再改定に向けた中間報告を発表)の意味するものをあらためて明らかにした。特に、「自衛戦争反対を訴えていくことが重要」と強調した。
この後、11・2デモで逮捕され、奪還された学生から衆院選闘争を元気に闘っていることが報告された。
次に自治体労働者の北島一恵さんが、公立保育園の民営化の攻撃は第一次安倍内閣時に改悪された教育基本法とあいまって戦争と一体であることを暴露し、子どもたちを戦場に送ろうとする攻撃をはね返す労働運動をつくり出す決意を語った。
最後に、百万人署名運動事務局の川添順一さんがまとめの発言を行い、2015年は安保関連法をめぐる歴史的な闘いの年であるとして、行動を呼びかけた。