鈴木たつおを国会へ 1000人の駅頭演説会(13日荻窪)へ 12・2第一声 〝アベノミクス葬り戦争阻む〟
鈴木たつおを国会へ
1000人の駅頭演説会(13日荻窪)へ
12・2第一声 〝アベノミクス葬り戦争阻む〟
東京8区(杉並区)で鈴木たつお候補(無所属・弁護士)を押し立てた衆院選決戦が始まった。「アベノミクスと戦争に絶対反対!」を主張し、安倍戦争政治に真っ向から闘いを挑む労働者階級の代表の登場だ。公示日の12月2日朝、JR荻窪駅の北、青梅街道沿いの選挙事務所前で出陣式を行い、荻窪駅北口に立った鈴木候補は、「安倍と金目発言の石原を倒すために杉並で立候補しました。アベノミクスは大失業と貧困、戦争への道だ! 『この道しかない』という安倍政治を断固断ち切り、労働者が主人公の社会をつくろう!」と力強く第一声を上げた。45万杉並区民と出会い、生きる希望を指し示し勝利しよう。(以下は鈴木候補の荻窪駅前演説)
杉並から安倍政治を断つ
私は、安倍の悪政と「金目発言」の石原伸晃を打倒するために、この杉並の地から衆議院選挙に立候補しました。安倍は「アベノミクスの是非を問う」などと言っていますが、あんなものは一握りの人間だけをもうけさせて、その他の人びとを失業と貧困にたたきこんでいるだけです。特に今、若い人を中心に非正規労働者がどんどん増えています。その数は2千万人に達しようとしている。職場で何の権利も保障されず、給料は手取り20万円もいかない、これで労働者が生きていけるのか。結婚できるのか。若者から一切の未来を奪っているのが安倍の政治じゃないか!
福島では今、とんでもないことが起こっています。福島の子ども36万人を対象とした調査で、すでに甲状腺がんが104人も見つかっている。通常の300倍です。しかし安倍政権は「原発とは関係ない」などと平然とウソ・デタラメを言っている。そして、その福島の怒りや不安、悔しさを踏みにじって「最後は金目でしょ」と言ったのが石原です。こんな人物は一刻も早く議員の座から引きずり降ろさなければならない。
沖縄県知事選では、現職の知事が10万票近くもの大差で敗北しました。仲井真前知事は3千億円の振興予算で沖縄の怒りを売ろうとした。しかし沖縄の人びとは、いくら金を積まれようと辺野古の基地建設は反対だと言ったのです。これに対して、菅官房長官はその翌日に「辺野古の問題は過去の問題だ。粛々と工事を進める」と言った。安倍といい菅といい、まったく民意に耳を傾けようとしない。それでいて「アベノミクスの是非を問う」などと言っている。
安倍は先日の8党首討論会で「この道しかない」と言った。「この道」とはアベノミクスと安全保障政策だという。貧困と大失業で労働者が生きられない社会にする、そして「自衛」の名のもとに戦争をやるということです。とんでもない話じゃないか。
ところが、8党首討論会では真っ向から安倍に対決する、安倍を倒すと言う者が一人もいない。いったい何だこれは! 私たちは本当に安倍政治を断ち切らなければならない。1%の資本家や大企業・大銀行のための政治を断ち切り、戦争と大失業と貧困の安倍政治を断固拒否して、労働者が社会の主人公になるということです。それが私たちの生きる道です。
消費税も戦争も絶対反対
この杉並は、原水爆禁止署名運動の発祥の地です。私は隣の新宿区にある新宿高校の出身で、高校時代から原水禁運動に参加していました。日本の政治が混迷した時には、必ず杉並の地から新しい政治が生まれる。あの当時から杉並とはそういう土地です。今日から始まった衆院選、私はみなさんとともに、この杉並の地から日本を変える、安倍の政治を断ち切る、そして労働者人民のための新しい政治をつくっていく決意です。
消費税は撤廃すべきです。あんな悪税はありません。年収1億円の資本家も200万円以下の非正規労働者も同じ率で税金を取る。こんな悪質な税の取り方はありません。しかし「消費税全廃」と言う政党がどこにもない。野党はみんなそこを安倍につけこまれています。「結局はあんたらも消費税賛成じゃないか」と。消費税と原発再稼働に賛成した民主党が何の反省もせず、この杉並からも候補を出すという。とんでもない話です。さらに共産党も、消費税は8%だったらいいと言う。社民党は5%だったらいいと言う。こんな話は絶対におかしい。消費税そのものを廃止しなければならない。
また戦争についても、共産党は「自衛のための戦争」だったらいいが「海外での戦争」はまずいと言う。しかし、一切の戦争は「自衛のため」と称して行われてきた。これは歴史の真実です。アジアで2千万人もの人たちが殺され、日本の人民も300万人以上が殺されたアジア太平洋戦争も「自衛戦争」と言われました。「自衛のための戦争ならいい」というのはごまかしです。
私たちは一切の戦争に反対しなければならない。そしてすべての国の労働者人民が連帯して戦争を阻止するということです。労働者は誰も戦争など望んでいない。今、中国との間で釣魚島(尖閣諸島)が大問題になっている。しかし、香港で起こっている事態を見てほしい。習近平政権の危機の中で、学生が激しく弾圧されている。こんな習政権と安倍政権がお互いに生き延びるために、領土問題でことさらに対立をあおっている。戦争とはこういう政治の延長で起こるのです。今こそ、こういう戦争に向かう政治を断ち切らなければなりません。
新しい労働者の政党を!
先ほど、私の訴えを聞いてくれた人が、「年金の問題はどう考えますか」と私に質問しました。これは深刻な問題です。安倍は株価を上げるために年金積立金を株につぎ込みました。株なんていうものは、暴落すれば紙切れになる。そうなったらどうやって年金を払っていくというのか。一方で高齢化社会と言われる中で年金が減らされ、医療費を払えない人がどんどん増えている。こんな残酷なことがあるのか。
しかし安倍はそんなことに関心はない。一握りの大銀行・大企業がもうかればいい、それがアベノミクスなんです。この安倍がぬけぬけと「この道しかない」などといっている。だが、私たちはそんな道を絶対に選ぶわけにはいかない。こういう「1%の資本家のための政治」を断ち切るために、私は立候補したのです。
最後に訴えたいのは、この安倍政治を断ち切り、労働者が社会の主人公になるために、新しい労働者の政党が必要だということです。8党首の討論会を見ましたか? あの野党のていたらくは何なのか。安倍におうかがいを立てていいようにしゃべらせているだけじゃないか。真っ向から安倍を倒すと言う党が一つでもあったのか。
今こそ新しい労働者の政党が必要です。そういう政党を杉並の地からみんなでつくろうじゃありませんか。
そして、闘う労働組合の復権が求められています。連合のように消費税に賛成し、憲法改悪に賛成する労働組合を労働者の力で下からひっくり返すということです。そして労働組合の力でこの世の中を根本から変えようじゃありませんか。
以上のことを、私の衆院選立候補にあたっての第一声としてみなさんに訴えます。よろしくご支援をお願いします。