闘いは進む 青年の職場から 医療福祉 青年先頭に組織拡大・拠点建設に踏み出した! 広島連帯ユニオン・草津病院支部委員長 中山崇志

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週刊『前進』06頁(2658号03面03)(2014/11/24)


闘いは進む 青年の職場から
 医療福祉 青年先頭に組織拡大・拠点建設に踏み出した!
 広島連帯ユニオン・草津病院支部委員長 中山崇志


 広島市西部の精神科救急病院である草津病院で闘う広島連帯ユニオン・草津病院支部は、今年に入って、「職場の仲間の身近にある労働組合になろう」「働く仲間の怒りと結びつき病院資本の『命よりも金もうけ』の新自由主義経営と真っ向から闘おう」と訴え、組合員の日常的団結をよりどころにし、組織拡大に全力投球してきました。
 とくに、14春闘を「職場安全確立」を柱に「合理化絶対反対! 職場の安全を守れ! 続発する労災・事故の責任は労働者には一切ない! 病院資本は責任を取れ!」を掲げて闘いました。
 そして10・4広島国鉄闘争集会では「自他ともに認める拠点となる」と決意表明し、安全が崩壊している草津病院の現実を組合の闘いで全職員の目に見える形で示そうと、10・22門前闘争を闘い抜きました。
 組合の仲間は、国鉄闘争を闘う中で外注化・非正規職化、組合つぶし、安全崩壊のJRの状況が自分の職場の現実であることをつかみ、「職場の400人の労働者すべてを組織しよう」という立場を鮮明にしました。
 この過程で、組合とともに闘う新しい仲間が現れました。職場の惨状への怒りが組合に集中しました。2〜3週間に1回のペースで配布する職場ビラも徹底的に討論を重ね、職場の怒りの声そのものに変えていきました。「そのとおり! これは自分たちの意見だ」「うちの組合は病院資本と闘っている」と、組合の主張が労働者に受け入れられていきました。
 職場での闘いの土台には、支部組合員の団結と党細胞の団結が据えられました。この力で青年労働者が屹立(きつりつ)したことによって、闘う労働組合が「労働者の未来の選択肢」として意識される状況をはっきりとつくり出せたのです。
 事故を繰り返させないために緊急に団体交渉開催を求める門前闘争や、病院資本の事故責任を追及する団交を自己解放的に闘うことで、青年指導部が組合運動の先頭に立ちました。組合への求心力も生じ始めました。感染症の休業補償をかちとった職場闘争や患者からの暴力事件の当該になることを通して、職場の仲間の労災や事故への怒りを共有し、ひとつに束ねて闘うことを青年がやり抜いたのです。
 この勝利の地平で11・2労働者集会への感動的な決起がかちとられました。決起した女性労働者は「つれあいの反対に負けず11・2集会に参加できて本当によかった。自分が職場の仲間を組織する立場に立つ決意ができた」と感想を述べています。
 労働組合とは労働者のあらゆる課題に全面的に取り組んでともに闘う団結体であるということを、職場の仲間が彼女の闘いを通してつかんだことが組織拡大にとって決定的に重要です。
 団結強化・組織拡大―拠点建設を実現していくことが今後の課題です。広島連帯ユニオン・草津病院支部は、広島の拠点職場、医療・福祉産別のとりでとして断固として闘い抜きます。
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