11・12京大闘争の意義

週刊『前進』06頁(2657号01面03)(2014/11/17)


11・12京大闘争の意義


 11・12京大闘争の歴史的意義は何か。第一に、「こんなデタラメな逮捕・思想弾圧が許せるか!」という全京大生の激しい怒りが表明され、3学生との熱烈な連帯がかちとられたことだ。
 公安刑事を摘発し追放した実力決起は、100%正義だ。それは全国の労働者人民に深い感動と勇気を与えた。この勝利は同学会に結集し、学生の団結の力に確信を持ち、権力・当局と闘ってきたからこそ実現された。学生の実力行動が公安警察の許しがたい実態を満天下に暴いたのだ。
 第二に、公安警察の破綻したボロボロの姿は安倍政権の姿そのものだ。7・1閣議決定や秘密保護法施行など戦争体制をつくろうとしながら、足元で労働者と学生の強固な団結を崩せず破綻を突きつけられているのが安倍政権だ。発言した学生の誰もが「安倍政権は倒せる」「新たな社会をつくるのは私たちだ」と誇らしく語った。
 第三に、だからこそ学生運動爆発への熱情と、団結への欲求が一挙に広がっている。集会中だけで600枚のビラが吸い込まれ、この数日で600部の『前進』が学内で手渡されたことにそれははっきり示されている。
 これは戦争や原発を推し進める安倍を倒し、新自由主義に断を下し、若者が生きることのできる未来をつくりたいという思いとも一体だ。これを実現する組織は学生自治会以外にない。自治会を再建し、戦争反対・大学の戦争協力阻止を闘うことが決定的だ。それは、階級的労働運動と完全に一体の闘いである。
 第四に、この勝利は12年の同学会再建から2年5カ月、および法大闘争8年半の最高到達地平だ。新自由主義大学を打ち破る300万学生の決起が、ついに始まった。
 京大当局は全学投票で再建された同学会中執を非公認とし、非難攻撃し、全京大生の意志を踏みにじってきた。同学会中執は、この当局の腐ったあり方と対決し、学生と真剣に討論し団結を拡大し、その中で関西電力元社長の藤洋作とJR東海名誉会長の葛西敬之を経営協議会から追放した。大学改革のモデルとして京大を独裁的に支配しようとした松本紘総長を追いつめ打倒した。
 学内の自治組織が今回声明を上げて、立ち上がったことはこの地平をさらに発展させるものだ。
 第五に、全国学生は11・2集会と訪韓闘争、京大決戦の地平をさらに前進させ、3学生奪還から12・6国会デモ、15年決戦の最先端を担い、団結して突き進もう。
 安倍はついに打倒され、衆院解散に追い込まれている。12月総選挙決戦に決起しよう。
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