11・4京大で公安刑事摘発 この勝利を学生運動爆発へ 不当逮捕の3学友とり戻そう
11・4京大で公安刑事摘発
この勝利を学生運動爆発へ
不当逮捕の3学友とり戻そう
学内潜入を弾劾・追放
11月4日、京都大学全学自治会同学会のもとに結集して闘う学友は、京大キャンパス内に潜入し情報収集活動を行っていた京都府警の公安刑事(警備第2課の井上祐介)を摘発し、大衆的な弾劾をたたきつけて追放する歴史的大勝利をかちとった。
同学会中央執行委員会の「学生へのスパイ・公安警察を学内から追放したぞ!」と題する5日付声明によれば、公安刑事・井上は私服姿でキャンパスにまぎれ込み、「11・2安倍打倒デモで不当逮捕された3学友(京大生2人を含む)の即時奪還」を訴える同学会中執の情宣活動を監視・撮影しようとし、それを学友が追及するやただちに逃げ出したところを取り押さえられたという。その過程では、井上の携帯電話に「離脱しろ!」という上司からのメッセージが送られ、狼狽(ろうばい)した京都府警が京大キャンパス周辺に大量の機動隊バスと100人以上の制服警官を配備して突入を策した。しかし一切の介入を許さず、京大の学友は大挙結集して4時間近い追及行動の上に井上をたたき出した。
胸のすくような大勝利だ。公安刑事が学生になりすましてキャンパスに潜入し、スパイ活動を行うなど唾棄(だき)すべき大学自治破壊の行為であり、安倍政権に対する青年・学生の決起におびえる日帝ブルジョアジー・国家権力の腐りきった姿そのものだ。断じて許すことはできない。われわれは京大学友とどこまでも連帯し闘う決意だ。
11・2の弾圧と一体だ
この「11・4京都大学『公安刑事摘発』の大勝利」は、11・2安倍打倒デモでの3学友の百パーセント不当なデッチあげ逮捕への大衆的大反撃である。日帝・安倍政権は、動労千葉を先頭とする階級的労働運動潮流が国際的団結でうち抜いた11・2全国労働者総決起集会、そして法大・京大学生運動を先頭に闘いとった10・21国際反戦デー闘争の高揚に自らの打倒の現実性(=革命の現実性)を見て恐怖し、なりふり構わぬ治安弾圧攻撃に手を染めている。
11・2デモでの不当逮捕は、学友に警視庁公安部と機動隊が突然襲いかかり狙い撃ちで身柄を拘束・拉致するというデタラメなものだ。逮捕現場では怒りが爆発し、デモ隊は沿道の労働者人民と一体で公安刑事どもを徹底弾劾して闘った。10・21闘争と11・2集会を先頭で闘いぬいた3学友は、怒りと確信も新たに完全黙秘・非転向で闘っている。
だからこそ「3学友即時釈放!」の巨大な学生のうねりを恐れた国家権力・京都府警は、連休明けの4日から公安刑事をキャンパスにもぐり込ませて京大生の闘いを監視しようとし、あえなく大破産・大敗北したのだ。
11・4の大勝利と3学友奪還の闘いは、2万3千京大生の総決起のみならず、必ず全国学生運動の本格的爆発の突破口となっていく。「京都府警はただちに謝罪せよ!」「無実の3学友を今すぐ取り戻そう!」の大衆的怒りは燃え上がり、新自由主義大学を根底的に変革しキャンパスを革命の根拠地とする欲求へ発展する。
何よりも安倍戦争政治を打ち砕いていることが決定的だ。
公安刑事が常駐する大学とは、まさに12月10日施行の特定秘密保護法体制の姿だ。さらには、大学・教育を「戦争協力方針」へとねじ伏せようとするものだ。同学会ビラにあるように、「安倍政権が常に学生を監視し、声を上げられなくして、大学自治を破壊していく。その上で大学そのものを支配下におき、戦争協力の体制をつくろうとしている」のだ。しかし「今回その攻撃を粉砕し、学生が団結して闘えば今の大学を変え、社会を変えられることを証明した」のだ。
京大当局は「警察の無断入構は遺憾(いかん)」なる副学長声明でお茶をにごしているが、一貫して「大学の主人公は学生」ということを否定し、自治団体破壊に躍起となってきたのが京大当局自身だ。
11・12京大時計台前へ
スパイ潜入の責任追及運動は、3学友の奪還と一体で大衆的かつ非和解的なものへと発展していく。それは、全国学生にとって11〜12月の最大最高の激突点であり、この怒りを同学会のもとへの団結の圧倒的拡大と12・6国会デモ(全学連主催)への大結集へと発展させよう。それは、階級的労働運動と戦闘的学生運動の力で「戦争と民営化」攻撃をうち破り、プロレタリア世界革命へと2010年代中期階級決戦を切り開く最重要の闘いだ。
京大・法大決戦を爆発させよう!京都大学全学自治会同学会中央執行委員会が呼びかける、「京都府警は謝罪しろ! 3学生を今すぐ釈放しろ! 11・12京大全学緊急抗議行動」(正午 時計台クスノキ前)に集まろう! その力で獄中3学友を奪還しよう!
(革共同中央学生組織委員会)