闘いは進む 青年の職場から  郵政 超低賃金の新一般職への怒り、本部打倒の声に 東海 須賀川直哉

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週刊『前進』06頁(2655号03面04)(2014/11/03)


闘いは進む 青年の職場から
 郵政 超低賃金の新一般職への怒り、本部打倒の声に 東海 須賀川直哉

 10月から一部の集配局に中途採用の「限定正社員」(新一般職)の労働者が入ってきました。全国の集配現場で朝早くから夜遅くまで「超・長時間労働」を強制され、苦闘している労働者の「俺たちは奴隷じゃない!」という怒りの声によってJP労組本部と郵政当局は中途採用せざるをえなかったのだととらえています。
●「正社員なのに......」
 私の職場にも10月1日付で中途採用の仲間が入ってきました。しかし、郵政版の限定正社員、言い換えるならば〝名ばかり正社員〞である新一般職はJP労組本部と当局にとって「パンドラの箱」を自ら開け放ったも同然です。「正社員なのにこんな賃金では生活できない!」という悔しさと怒りの声が、新一般職が採用された今年の4月以降、全国の多くの職場で上がっています。この声が郵政本社とJP労組本部打倒の声に変わることは必至です。
 実際に、4月に新一般職として「正社員」になることになっていた仲間は、月給制期間雇用社員(期間雇用社員制度は「時給制」と「月給制」の2種類ある)であった2〜3月に、賃金面での不安を何度も語っていました。10月に私の職場にきた仲間も「こんな基本給(手取りで14〜15万円)じゃ生活できない!
 エリア割増(職場が都市部や寒冷地では基本給が割増となる)の手当てがなかったら生活できない!」と口にしています。
 また、私が所属している支部の支部大会でも「こんな(新一般職の)賃金では生活できない! 賃金を含めた労働条件の改善を求める」と、怒りの声が噴出しました。
●「ダメなものはダメ」
 9月から年賀はがき発売の「営業活動」が始まっています。職場では正社員が1万枚前後、ゆうメイト(非正規)が5千枚前後の「目標」(実質はノルマだ!)が課せられています。営業とは、北極や南極で生活している人に氷を売りつけるようなものです。買う人にとって必要がないのに無理やり買わせたり、また、職場の仲間の客を奪い取り、奪われた仲間が泣きを見ているのを、同じ職場の仲間が平然と見下すことを資本・当局が強制することです。
 暗黙の自爆の強制などのパワハラの現実にも、「労働組合の団結と知恵で闘っていくことが重要」と、70年代の物ダメ闘争を闘った職場の大先輩から闘いの原則を教わりました。私は引っ込み思案な性格で、自分からしゃべりかけるのが苦手ですが、「資本の言うことを唯々諾々(いいだくだく)と聞くサラリーマンではなく、『ダメなものはダメ』と言える労働者に」という考え方を広げていくことが、私と職場全体の喫緊(きっきん)の課題です。
 東海では、三重で行われた10・4東海労働者集会に引き続いて、10・19労働者集会in名古屋を開催し、お互いの職場の現状と課題、闘いの方向性を討論しました。参加者一同、「11・2は日比谷へ!」への意気上がる集会をかちとりました。

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